東日本大震災の教訓を世界の防災に!
特定非営利活動法人 CWS Japan
活動エリア | 国内(特に東北地方)及び海外(特にアジア地域) |
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ジャンル | その他 国際協力 地域安全 |
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JCC2015は東日本大震災の教訓を世界の防災指針に反映するという目的で設立されました。特に原発事故から日本が学んでいる事は世界に対して発信されておらず、今後も起き得る世界の原発事故に対して日本がリスク削減のイニシアティブを取っているとは言えません。そこでJCC2015では世界の市民社会や国際機関などと連携し、災害リスク削減の観点から様々なアドボカシー活動をしています。福島からの教訓を世界に伝える活動の一環として、「福島10の教訓」(http://fukushimalessons.jp/booklet.html)を発刊し、現在日本語版、英語版、フランス語版、韓国語版、英語版が入手可能です。
CWS Japanが重要視している価値観は一言で言うとパートナーシップです。パートナーシップとは「1+1=3」になるような関係性で、それぞれの強みがシナジーとなって重なり合う事で社会へ与える価値が最大限化されると考えています。東日本大震災から日本の教訓を世界に伝えると言っても、実際に国際世論を喚起し、国際的な指針に反映する為には戦略的なアドボカシーが必要です。その為に、有志とともにネットワークを立ち上げ、それぞれの強みを活かしながら国際的アドボカシー活動が出来る体制を整える事としました。
2013年5月にジュネーブで行われた防災グローバルプラットフォーム会議では、2015年の仙台で行われる第3回国連世界防災会議において「原発問題は取り上げない」という政府見解でした。その事は主要メディアにも取り上げられましたが、その事に危機感を持った私たちはJCC2015の立ち上げと動き、結果、今年3月の第3回国連世界防災会議におけるハイレベル防災会議において原発事故問題が初めてアジェンダに乗り、日本政府高官も「安全神話からの明確な決別」を宣誓しました。また、会議で採択された「仙台防災枠組」においても、自然災害だけでなく、原発問題も含む人為的災害も明確に記載され、アドボカシーの成果は一定程度あったと考えています。この様な変化を起こす活動を有志と一緒に取り組めた事はこの上ない喜びです。
今後は更にCWS Japanのユニークさを活かした緊急支援・開発支援・アドボカシー活動をしていきたいと考えています。海外に動きに関してなかなか日本の顔が見えないと言われていますが、それを変えるも変えないも私達の行動一つだと思います。是非有志の皆さんと今後も取り組んでいきたいと考えます。
CWS Japanはまだまだ小さな団体ですが、大きな夢を持ってダイナミックに仕事をする組織であり続けたいと思っています。自分のスキルを活かして社会貢献したいと思われている方々には是非関わって頂きたいと思っております!
取材者のコメント | |
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古川勇樹 | 東日本大震災以降、日本社会にとって防災、減災は大きなテーマとなっているが、災害は場所を問わず様々な形で突発的に発生するものであり、日頃より各地の幅広い人材をつないでパートナーシップを築いて、情報や知見の収集、交換、交流を行うことは有意義であると感じた。そして、日本各地の被災経験、知見は、世界各地の被災地支援にも有用であると広く認識されてきており、防災、災害分野の支援は日本に求められている国際貢献である。また、福島原子力発電所の事故被害やその後の影響については、世界的に関心が高いにもかかわらず、日本からの情報発信が十分ではないという指摘がされており、福島の教訓を世界に発信するJCC2015のような活動が求められているといえる。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 小美野 剛 |
住所 | 東京都千代田区神田駿河台1-8-11 東京YWCA会館213号室 |
TEL/FAX | 03-5577-4538 |
お問い合せ | t.komino@cwsjapan.jp |
URL | http://www.cwsjapan.org |
主な受賞歴や実績
世界との繋がりを密接に持って、日本の市民社会を繋げる事にも取り組んでいます。例えば東日本の教訓を伝える為に有志と設立したネットワークJCC2015(http://jcc2015.net/)は104団体が参加するネットワークとなり、2015年3月に仙台で行われました第3回国連世界防災会議において日本を代表する参加ネットワークとなりました。