豊かな自然体験を原点とした教育を提唱し、人と人の関係作り、継続する環境教育を目指す
特定非営利活動法人 nature center risen(ネイチャーセンターリセン)
活動エリア | 東京都(島嶼部含む)、および近郊各県、東北地方、カンボジア王国(コンポンチャム州、プノンペン特別市、カンダール州、シェムリアップ州、他)など |
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ジャンル | 国際協力 教育・学習支援 環境全般 |
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私たちは教育現場や地域における豊かな自然体験や自然科学を中心とした実践的な環境教育を通じて、それぞれの自由な感性の発露と科学的思考の深化を導き、自然との共生・持続可能な社会の実現に寄与することを目的としています。
近年、自然に触れる機会の減少とともに、子どもたちの「生きる力」が減退していることを感じていました。自らの生き方を選択する力を身につけるためには、日頃から本物の自然に触れて自然への愛着や畏敬の念を育み、自分の生き方に対する思索を深めていく過程が欠かせません。一方で核家族化や地域社会の衰退などの社会的背景を受けて、学校や児童館、行政などに協力する形で教育支援活動を継続してきたことがNPO法人という現在の形になりました。
この頃は出会う子どもも大人も、塾やインターネットで見聞きした話が多く、体験を通して身についた本物の知識が少ないことを残念に思います。しかし、体全体で自然を感じる授業や、土をほじくり返して小さな生きものの観察、野草の料理など一緒に過ごすうちに目の輝きが変わって来ます。自然の中では危ないものは危ない、駄目なものは駄目、そんな真剣勝負が子どもたちの目を覚まし、教師や保護者の見る目も変わります。まだまだ捨てたもんじゃない!そんな日々の経験が新しい力になります。
2013年からカンボジア王国における教員養成を中心とする環境教育に取り組んでいます。急速な経済発展が進むカンボジア王国では、森林破壊、大気・水質・土壌の汚染が進んでいます。しかし1990年代まで内戦が続いた同国では、ポル・ポト独裁政権の大虐殺で知識層を失った影響も残り、環境の大切さについて教えられる人材がいません。公害問題を経験し、環境教育を進めている日本には出来ることがあります。自然に触れながら環境の大切さを子ども達に伝えられる教員をカンボジア全土に育てたいと夢見ています。
私たちの活動は多くの人達に賛同を頂き、参加していただくことで支えられ、成り立っています。また、NPO法人は、多くの方に会員となっていただくことで、社会的な信用を得て、活動の基盤が安定します。ぜひ私たちの会員になって下さい。会員の方にはボランティアとしての活動現場への参加など、様々な形での貢献もお願いしています。
取材者のコメント | |
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古川勇樹 | 本や教材、テレビやインターネットでも知識を得ることはできるが、実際に対象物に接し、手で触れたり体で感じたりして実感を伴うことで、本当の意味で「知識を身に付けた」ことになるのかもしれない。自然や環境に関する知識や体験は、子供たちにとっては広い世界への入り口であり、その後の学習や生活、進路選択などにも大きく影響していく可能性がある。しかし、人口の多くが都市部に居住する日本では、普段の生活で接することのできる自然には限度がある。だからこそ、意識的に自然と触れ合い学ぶ機会を作っていくことは必要であり、求められているのであろうと思った。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 理事長 岩間 美代子 |
住所 | 東京都世田谷区宮坂2-19-14-406 |
TEL/FAX | TEL 03-6413-6711 FAX 03-6413-6711 |
お問い合せ | jimukyoku@ naturecenter-risen.com |
URL | http://www.naturecenter-risen.com |
主な受賞歴や実績
・2005年の任意団体設立時より、東京近郊の学校・児童館の環境教育企画・授業講師、講演会講師、教育委員会主催の教職員研修会講師などを実施。
・東京都及び区市町村(豊島区、御蔵島村、利島村など)の教育委員会・環境局など行政からの委託による環境教育企画・講師、教職員研修会、教材作成を継続的に実施。
・これまでの支援対象は延べ665校・26,538人、支援時間4,246時間。
・2008年にNPO法人化。
・2013年よりカンボジア王国における教員養成を中心とする環境教育に取り組む。