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特定非営利活動法人 日本スローワーク協会

東京都

様々な働き方や生き方を通じ、社会の多様な幸せのかたちを若者に見せたい!

団体名・プロジェクト名

特定非営利活動法人 日本スローワーク協会

特定非営利活動法人 日本スローワーク協会の写真

活動エリア 大阪府高槻市を拠点(特にエリア限定はしていない)
ジャンル 就労支援・労働問題 

主な受賞歴や実績

元引きこもりの若者や障がい者といわれる人達が中心となり、コミュニティビジネスの分野において自らの働きの場を作っていく活動を行っている。

この活動について教えて下さい

元引きこもりの若者や障がい者といわれる人達が中心となって、地域の課題を解決するコミュニティビジネスの分野において事業を展開し、その中で自らの働きの場を作っていく事をミッションとしています。
現時点では、障害者自立支援法に基づく就労継続支援事業による喫茶カフェ・コモンズ(http://cafe-commons.com)と病院内喫茶(うたたねや)・売店(かめやん)の運営。イベントを中心としたコミュニティカフェとしてのカフェ・コモンズの運営(福祉制度外)。引越しや不用品処理業務を中心とした何でも屋「コモンズ・ハート」の運営(福祉制度外)を行なっています。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

元々、当法人は引きこもりの若者の支援を行なっているNPO法人ニュースタート事務局関西(http://ns-kansai.org/)における支援活動の中での就労問題についての問題意識が土台となって設立されました。引きこもりの若者はいい学校からいい会社へという日本社会における直線的な成功物語から一旦ドロップアウトした位置から社会参加への再起を考えます。その際、取り返せない時間や挫折を後悔し過度に悩み、その悩みが理解されない思いや解決できない絶望感によって動けなくなり、周りから自ら孤立していく事で対人恐怖を増大させ、ますます社会参加が遠のくという悪循環に陥ります。しかし、それもこれも元々は日本社会における成功物語=幸福に対する価値観が画一的な事、つまり就労に対するイメージや幸福に対するイメージの貧困さが若者が引きこもりから抜け出す事の障害となっているのではないかと考えています。「成功物語=幸福はもっと多様なものだよ」と。そういった若者に対して社会には色んな働き方や生き方がある事を身近で実践し提示する事が若者への一つの支援ともなり、また引きこもり問題だけではなく広く社会にとってもプラスになるのではとの思いからNPO法人日本スローワーク協会を設立し活動を始めました。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

遅々とはしていますが、当事者自ら仕事を作っていく事が出来ている事。

今後の夢と目標を教えてください

もちろん働く場をどんどん作っていくことが大きな目標ですが、それだけでなく生活における溜まり場(趣味、サークル他)としての機能も作っていきたいと考えています。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

それぞれの方のやりたい事やアイデアをお持ち下さり、コミュニティカフェとしてのカフェ・コモンズをどんどん活用してください。

取材者のコメント
古川勇樹 以前よりは改善されているとは思うが、日本ではまだまだ「一流大学を出て大企業や公務員などの安定した職につくことが幸せ」という前時代的な価値観が根強く残っている。その価値観から一歩外れてしまうことで、自分自身をも追い詰めてしまうというのはとても苦しいことだと思う。そんな中で、多様な幸せや成功の道を当事者同士が見つけて歩んでいくことは、とても意義のあることであり、今後格差社会が広がっていくと言われている日本において、そういった前向きな生き方のロールモデルとして、必ずこの活動が重要となってくるだろう。
団体・プロジェクトの概要
代表者 高橋淳敏
住所 大阪府高槻市富田町1-13-1ウエストビル5階
TEL/FAX TEL/072-694-3607 FAX/072-696-9667
お問い合せ info@slowwork.org
URL http://slowwork.org/