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特定非営利活動法人バーンロムサイジャパン

東京都

社会へ循環する仕組みでHIV母子感染孤児の支援に

団体名・プロジェクト名

特定非営利活動法人バーンロムサイジャパン

特定非営利活動法人バーンロムサイジャパンの写真

活動エリア タイ・チェンマイ
ジャンル 医療・福祉 国際協力 就労支援・労働問題 教育・学習支援 

主な受賞歴や実績

2004年 日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー受賞
2004年 第1回読売プルデンシャル福祉文化賞受賞
2005年 第39回吉川英治文化賞受賞
2006年 東海・こころの賞受賞「東海経営と心の会」主催
2008年 第11回地球倫理推進賞の国際活動部門と文部科学大臣賞受賞
2009年 社会貢献支援財団「日本財団賞(社会貢献の功績部門)」受賞
(いずれもバーンロムサイ代表 名取美和受賞)

この活動について教えて下さい

バーンロムサイジャパンは、HIV母子感染孤児たちの生活施設として1999年チェンマイに開園した”バーンロムサイ” をはじめ、エイズ孤児たちや、タイ北部の恵まれない環境にある人たちを支援するNPO法人です。

バーンロムサイの運営を寄付だけに頼るのではなく、少しでも自立したものにしたい、との思いから “家業”として始めたものづくり。ゲストハウス運営も家業に加わり、子どもたちの将来の自立に向けた職業訓練の場、就労の場を提供することはもちろん、隣国からの難民や少数民族を積極的に雇用することで、北タイの地域社会に貢献しています。

「買うこと、宿泊すること」が自然と支援につながる、社会に循環をもたらす仕組みづくりを念頭においた活動をしています。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

バーンロムサイ創始者の名取美和は元々CM撮影のコーディネーターや通訳、西洋骨董の店の経営に携わっており、医療や福祉とは特に縁はありませんでした。それがタイを旅行中、HIV感染者と知り合い、母子感染した子どもたちが親を失い、孤児になっている現状を知り、「私に何かできるのであれば」と53歳にしてまったく違う世界に飛び込むこととなったのです。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

たくさんありますが、「相手(子どもたち)が見えるところにいる=とても分かりやすい」ということが、やりがいにも通じます。また自立に向けて新しい一歩を踏み出した子どもの話を聞くと、とても嬉しいです。

今後の夢と目標を教えてください

バーンロムサイジャパンでは、運営費を稼ぐため、ものづくりとゲストハウス、そして小農園を「家業」としてやっております。これは運営の自立のためでもありますが、ゆくゆくはホームの子どもたちが継いでくれたら・・という気持ちも込められています。

最近ではコラボを通して、日本国内の福祉施設の支援にもつながるようなものづくりをしたり、HIV感染者や少数民族出身者を意識的に縫製場やゲストハウスで雇用したり、いろんな所に循環をもたらす仕組みを意識的に取り入れています。今後はこの輪をさらに大きくしていきたいと思っています。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

バーンロムサイジャパンがここまでやってこられたのは、本当に多くの方々との“ご縁”があったからこそ、と確信しております。これからもご縁を大切に、多くのみなさまとつながりたい!と思っております。どうぞよろしくお願いたします!

取材者のコメント
古川勇樹 53歳にして、それまで全くかかわったことのない福祉の分野へ挑戦した創始者の方のお話を聞いて、それだけタイのHIV孤児たちの置かれた状況が衝撃的だったのだろうと思った。また、それまでにいろいろなお仕事を経験してこられた経験があったからこそ、孤児たちを支える仕組みや居場所の作り方にアイデアが詰まっていると感じた。活動資金作りの目的で始まったという“家業”が、HIV孤児以外にも不遇な環境にある多様な人々を受け入れる場となっていたり、育っていく子供たちの未来の居場所にまで心を砕いているところなど、懐の深い活動であるという印象を持った。
団体・プロジェクトの概要
代表者 名取 美穂
住所 神奈川県逗子市桜山7-3-32
TEL/FAX TEL 046-876-6209 / FAX 046-876-6219
お問い合せ info@banromsai.jp
URL http://www.banromsai.jp/