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特定非営利活動法人 ゆい

東京都

海岸植物の苗を自宅で育てる自然保護体験

団体名・プロジェクト名

特定非営利活動法人 ゆい

特定非営利活動法人 ゆいの写真

活動エリア 湘南海岸
ジャンル 自然保護 

主な受賞歴や実績

神奈川県公園協会・都市緑化・自然環境保護に関わる部門 優秀賞
 「海浜植物ハマボウフウの発芽育苗から海岸植栽に至る独自の手法」

この活動について教えて下さい

湘南海岸では海浜植物の棲むところが、第二次世界大戦後大きく減ってきました。
それはまた、海浜植物が減ってくる大きな要因です。
自然環境の移り変わりを若い世代や他の土地から移り住んだ人々に知っていただきたい、この植物群が海からの災害に役立つことも理解していただくため、観察会や植栽会、砂草講座などをおこなってきました。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

団体の発起人が幼少のころ(今から60年以上前)に、浜辺に普通に生えていたハマボウフウ。
古代から根茎が生薬として利用され、また、春になる地元の人びとが若葉を摘みに浜辺に訪れ、刺身のツマや天ぷらにして親しまれた植物です。
もう残っていないとあきらめていたこの植物と20年近く前に出会ったのがきっかけです。ほんの数株でした。
懐かしい再会で、何とかこの浜辺の恵みを次世代に残していきたい、と思ったことです。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

きっかけとなった海浜植物は“なんとか普通に”見られるようになったこと。
恒例となった保育園で幼苗を育てるため水遣りを熱心にして下さっている姿です。

今後の夢と目標を教えてください

絶滅危惧Ⅱ類のビロードテンツキなどを“絶滅”の危機から回避すること。
次世代に対してどのように向き合っていくか、をきめ細かく検討していきたい。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

わたしたちは、“現場主義”と“実践”をモットーにしています。
ゆいWEBサイト https://www.npoyuhi.org/ の「お問合せ」にご連絡ください。

取材者のコメント
古川勇樹 消えかけていた海岸の植生を復活させ、守り育てる活動をされている団体であるが、その方法が独特である。植物の苗を各家庭に持ち帰って育て、それを海岸に移植するというプロジェクトが興味深い。自宅で苗を育てることで、参加者の日常生活に海岸植物や海岸の植生への親しみが自然と根付いていくことであろう。また、生活の中に植物を育て成長を見守るという日課が加わることで、参加者のほうも植物から癒しをもらい、充実した毎日を送ることができるという効果もあるのではないかと思った。育った苗を海岸に移植した
後も、参加者は海岸を訪れて海岸植物に親しむ時間を持つようになるのだろう。とても良いアイディアだと思った。
団体・プロジェクトの概要
代表者 荒井三七雄
住所 神奈川県茅ケ崎市浜須賀4番4号
TEL/FAX 0467(83)0335
お問い合せ npoyuhi@gmail.com
URL https://www.npoyuhi.org/