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特定非営利活動法人 よこはま成年後見 つばさ

東京都

横浜市福祉職OBが立ち上げた法人後見人

団体名・プロジェクト名

特定非営利活動法人 よこはま成年後見 つばさ

特定非営利活動法人 よこはま成年後見 つばさの写真

活動エリア 横浜市内
ジャンル まちづくり 医療・福祉 就労支援・労働問題 

主な受賞歴や実績

・「法人後見」へ横浜でNPO法人設立(2011年6月22日 神奈川新聞掲載)
・成年後見制度 権利擁護へ普及推進を(2011年10月26日 神奈川新聞社説掲載)
・横浜市内では唯一のNPO法人による法人後見受任(2012年2月15日)
・財産管理だけじゃない「成年後見人」(2013年2月11日 朝日新聞掲載)

この活動について教えて下さい

もし足が弱くなったら杖の助けを借りるように、もし判断力が不十分になったら、成年後見人のサポートが必要です。生活の維持と権利擁護に成年後見制度は欠かせないのです。たとえ資力が乏しくとも、必要な時には容易に利用できるようになって欲しい、生活の質を大切にした成年後見を行う法人が身近にあるといいね。そんな思いが高まりNPO法人を発足させました。一人の力は小さくても、輪を広げ、つばさを広げ、夢に向かって羽ばたこうとの熱い願いを法人名に込めて、皆んなで権利擁護事業に取り組んでいます。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

2011年3月11日の東日本大震災の直後、横浜市が設置したたきがしら一時避難所の生活相談に結集した横浜市社会福祉職OBが、社会福祉士として行ってきた個人後見の経験と課題を生かし、チームで対応できる法人後見へとステップアップしたのです。さらに、「誰にも等しく権利擁護」を法人の基本理念に据えて法人後見活動を始めたのです。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

会員の多くは、福祉事務所や児童相談所等で働いたことのあるソーシャルワーカーです。困難事例にチームで対応するなどの経験が十分に生かされています。最近、保佐人を受任したばかりで天涯孤独の知的障がいのある方から、「毎月自分のところに話にきてくれる人ができて嬉しい」と言われ、皆で感激しました。まさしく、「財産管理だけじゃない成年後見人」の思いが果たせた時でした。

今後の夢と目標を教えてください

近い目標は、地域の多くの人に支えられた認定NPO法人になることです。認定NPO法人になって、親族後見人や市民後見人を支援することです。申立支援のできる支援者を養成することです。夢は、わたくし達も関与している障がい者の工賃アップを目指す「オーラルピース事業」と法人後見のコラボレーションを実現し、地域に法人後見の輪を拡げることです。

新しい口腔ケア剤の「オーラルピース事業」については、次のホームページをご参照ください。
http://oralpeace.com

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

ソーシャルワーカーの経験のある方には、会員としてご入会いただき法人内の担当者養成講座受講を要件に後見業務を担っていただいています。また、つばさは認定NPO法人を目指していますので、全国から賛助会員を募っています。共に力を合わせて認知症高齢者や知的障がい者など判断能力の不十分な方々の権利擁護事業に取り組みませんか。

取材者のコメント
古川勇樹 認知症などで判断や意思決定に問題を抱えている人がサインした契約書は有効なのだろうか。不利な内容を認識できずに不当な契約を結んでしまうことはないのだろうか。高齢化社会が進み、高齢で介護の必要がある人でも契約を結ぶ必要が増えてきている。そういった人の権利が守られるよう、後見人制度は重要な制度であるが、制度が機能するためには専門家の力が不可欠である。横浜市で社会福祉職OB、福祉事務所や児童相談所のある方々が、立ち上げたこの団体では、社会福祉士やソーシャルワーカーとしての豊富な経験が存分に生かされ、専門家ならではの行き届いた支援が行われているのであろう。この地域の人々には心強いことである。
団体・プロジェクトの概要
代表者 須田幸隆
住所 横浜市保土ヶ谷区星川2丁目9−1
TEL/FAX 045−744−5600
お問い合せ teamtubasa@yokohama.email.ne.jp
URL http://www.ne.jp/asahi/hama/tubasa/index.html