子供や若者に安心して帰ってこられる居場所を!
NPO法人子どもの環境を守る会Jワールド
活動エリア | 松戸市 |
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ジャンル | その他 教育・学習支援 |
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・学習支援・居場所づくり(ユースペース):ユースペースはユース(若者)のペースでユー(あなた)のスペース(場所)を見つけ、ユー(あなた)のペースで過ごす場所です。 多くの若者が自分の居場所を求めており、気軽に帰ってこられる場所として、Jワールドは若者の居場所としても貢献しています。中高生が気軽に集まり、楽器を弾いたり、ゲームをしたり、おしゃべりしたりして遊んでいます。平日の放課後の時間帯に開催。勉強を通し、自立する力を養うことを目的として行っています。また、勉強を教えるだけでなく、安心して帰ってこられる居場所づくりとしても機能しています。
・さっちゃん食堂:若者が「さっちゃん食堂」で食事をすることで、大家族体験をしています。「ただいま」「おかえり」の家庭では当たり前の会話を通して、若者が「自分の居場所」を発見する場所となっています。
・子どもボランティアJキッズ:ごみ拾いや、グループホーム訪問等を行っています。世代を超えて地域の方々と共に歌い、共に遊ぶことや、家族以外の方々と交流することで、小学生たちの視野を広げ、人の役に立つ喜びを味わい、自信を持つことを目的としています。
・里山草刈り応援隊:千葉県香取市にて里山草刈りボランティア活動を行っている。地域、世代を超えた交流を行い、若者の希望とやる気を育てると共に、農村地域のまちづくりの一端を担っています。
私たちは、「子どもはひとりひとりが高価で尊い、素晴らしい可能性をもった存在である」と信じています。 しかし、現在の子どもたちを取り巻く環境は、その可能性を育むにはあまりにも多くの問題を抱えています。 いじめ、ゲームの氾濫、犯罪の低年齢化、自殺、引きこもりなど、数え切れないほどの多くの問題の中に放り込まれています。 一方で、健全な社会の基本である家庭が崩壊し、親たちも混乱し、多くの不安を抱えています。あまりに多くの情報が流れ、 どれが正しいかわからない、どのように子どもを育てていいのかわからない、核家族化の中で誰に相談してよいかわからないという悩みと 孤独を抱えています。1995年から子どもを持つ母親数名によって「子育てセミナー」や「こひつじリトミック」を始め、 2000年には後の「Jワールド」の母体となる「子どもの環境を守る会」を発足し、 さらに2001年より子どものボランティア精神を育てる「J☆キッズ」などの活動を行ってきました。 子育て中の孤独を感じているお母さんや、乳幼児からユース世代までが安心していつでも来ることができる居場所作りを行ってきました。
それらを続けてきた結果、これらの活動は子どもの心と体の健全な育成のためには非常に重要であると同時に、もっと地域の方々との協力が不可欠であることに気づかされました。 そこで、この活動をもっと地域に開かれたものとし、 地域の方々とともに子どもが安心して成長できる健全な環境作りを願い、活動を始めました。
各々の活動を行い、子ども達が変化していく姿に、励まされ、やり甲斐を感じます。特に、里山草刈りボランティアでは、やり終えた達成感と感動、さらに地元の方々からの笑顔と「ありがとう」の言葉を聞いたとき、部屋でごろごろしていた若者の顔つきが変わります。人の役に立てる喜びを受け取り、自分の存在を認めることで喜びを体験し、変化していく若者の姿には、大人も励まされます。
また、学習支援事業では、勉強を教えるだけでなく、居場所づくりとしての機能をもち、学力向上を通し、自立する力を養いました。結果、定期的に通っていた生徒は全員高校に合格し、人の輪に入れなかった生徒が、笑顔を見せ、一緒にゲームができるようになりました。多くの生徒が最初は暗く表情もなかったのですが、通ううちに挨拶や会話をすることが増え、卒業後もユースペースに通い続けている生徒が数名います。
子どもも大人も安心で安全な居場所を必要としています。赤ちゃんから高齢者の方まで、誰もが大切にされる場所となるように続けていきたいです。そして「自分は高価で尊い」と知った一人が元気になり、街全体が元気になる街づくりを目指します。
様々な活動を行っている団体です。どの活動もやり甲斐があり、自分自身のことも見つめ直し、成長できる機会が多いです。スタッフ一同が同じ志を持ち、活動する姿はどれも素敵です。もっと良い街、もっとよい松戸市、もっと良い日本になったら良いなというビジョンを持った人、共にがんばっていきましょう。
取材者のコメント | |
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古川勇樹 | 居場所というのは、ずっと居座っていられる場所、滞在時間の長い場所ということではない。また行きたい、そのままとどまりたいと思わせる居心地の良い場所、肩ひじ張らずに安心してリラックスした気持ちで過ごすことのできる場所なのだろう。現在の中学生、高校生、なかでも自宅や学校で居心地の悪さを感じる子供にとっては、そういった居場所となる場所は自分らしさを形成したり取り戻したりするうえで、とても大切な意味を持つのではないだろうか。子供たちが生き生きと過ごしている居場所には、きっとスタッフの方の暖かい見守りの視線があるのだろうと思った。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 三浦輝江 |
住所 | 千葉県松戸市新松戸4-256-1 SRCビル2階 |
TEL/FAX | 047-344-0544 |
お問い合せ | j_loveties@yahoo.co.jp |
URL | http://kosodate-hiroba.com |
主な受賞歴や実績
・2008年6月~ 松戸市委託事業 おやこDE広場旭町
・2009年 千葉県協働型地域づくり総合補助「里山自然体験」草刈り応援隊
・2010年 千葉の地域力向上・タイアップ事業「お父さんと自然体験」
・2011年4月~ 松戸市協働事業「ゲットユアドリーム事業」
・2014年4月~ 松戸市被保護者学習支援事業業務委託
・文部科学省「NPO教育関連NPO事例集Vol3」に掲載
・2015年「久光製薬ほっとハート倶楽部」様より活動支援金のご寄付をいただきました。