世界遺産を深く知って、世界に平和を!
NPO法人 世界遺産アカデミー
活動エリア | 全国各地 |
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ジャンル | 学術・文化・芸術・スポーツ |
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NPO法人 世界遺産アカデミーは、ユネスコ世界遺産の啓発活動を通して、社会に貢献することをミッションとしています。具体的には、世界遺産検定の実施をはじめ、世界遺産を調査・研究されている方々のセミナーや講演会、自治体や教育機関での生涯学習や専攻科目授業への講師の派遣、世界遺産に関係する方々への支援など、様々な活動を行なっております。
1972年ユネスコ第17回総会で採択された世界遺産条約は、日本では1992年に批准され、先進国としては最も遅い125番目の締約国でした。本団体は、世界遺産活動を通じたユネスコ平和理念を普及するために、また、教育事業や人材育成事業、イベントの企画・運営を中心とした、世界遺産の啓発活動を実施していくために、設立されました。
世界遺産を知れば知るほど、その地で生きてきた人々の姿が鮮やかに見えてきます。また、世界遺産の中には、地球全体の危機の象徴として存在する「危機遺産」と人類の歴史的教訓とすべき「負の遺産」が存在します。世界遺産から享受する素晴らしい感動だけでなく、多岐にわたる分野の方々との交流から多くを学ぶことは、国際的想像力を高め、平和構築のためにすべきこと、できること、あるいは、できないことを把握する上での助けとなります。世界遺産が1,007件(2015年5月現在)も存在している現在、これらを未来に継承させていくために、私たちは次の段階を見据えなければならないと感じております。
NPO法人 世界遺産アカデミーは、世界遺産の理解と保全活動の輪がより大きなものとなるように、世界遺産が持つ「人類共通の宝物」としての普遍的価値はもちろんのこと、異文化や多様性の理解、地球環境や互いを尊重し合う平和社会の大切さを、多くの方々に伝えていけるよう、よりいっそう邁進していきたいと考えております。
私たち人類の共有財産であり、その国の自然環境と文化的アイデンティティを根幹に持つ世界遺産は、異文化を知る入口となり、お互いを尊重し合う対話を築いていく国際平和の象徴です。世界遺産はそれ自体が人々を感動させる素晴らしいものであり、かつ、その真価を知り、登録への意義を深く追究していくことで、自然環境問題や地域紛争、民族問題、難民問題などの背景を世界的視野で捉え直すことができます。当法人の活動が、世界遺産によって構築されうる恒久平和や、人と人との心のネットワークが国際平和の輪を拡げる、その一助となれば、幸甚です。
取材者のコメント | |
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古川勇樹 | 世界遺産には優雅な建物や雄大な自然、エキゾチックな遺跡など、その姿だけで十分に人々を引き付ける魅力がある。しかし、世界遺産には、人類にとって覚えておかなければならない歴史的意義や普遍的意義がある。詳しく学べば、紛争や破壊など人間の醜い部分についても目を向けざるを得ず、それらを克服してきた人類の努力や教訓を知ることになる。そうなれば、世界遺産を訪れたときの感動は何倍も大きいものになるのではないだろうか。この団体の活動を通して、世界遺産から人類の教訓が多くの人々に伝わっていくことだろう。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 愛知和男(あいち・かずお) |
住所 | 東京都千代田区一ツ橋1-1-1 パレスサイドビル9F |
TEL/FAX | TEL:03-6212-5020(平日10:00~17:00) FAX:03-6212-5022 |
お問い合せ | secretary@wha.or.jp |
URL | http://wha.or.jp/ |
主な受賞歴や実績
2005年2月 NPO法人 世界遺産アカデミー 設立
2006年6月 第1回「世界遺産検定」実施
2008年3月 民間資格制度「世界遺産スペシャリスト」の認定要件となる
2011年4月 「世界遺産アカデミー認定講師」制度 発足
2014年4月 「世界遺産検定」が文部科学省後援事業の認可となる
2015年2月 NPO法人 世界遺産アカデミー 創設10周年
2015年7月 第20回「世界遺産検定」実施予定(累計24回)
※2015年5月現在※
世界遺産アカデミー認定講師:165名
世界遺産検定マイスター認定者:270名
世界遺産スペシャリスト:103名