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NPO法人シニアライフセラピー研究所 亀吉

東京都

地域福祉の向上を目指す!

団体名・プロジェクト名

NPO法人シニアライフセラピー研究所 亀吉

NPO法人シニアライフセラピー研究所 亀吉の写真

活動エリア 神奈川県藤沢市鵠沼地域
ジャンル まちづくり 医療・福祉 国際協力 就労支援・労働問題 市民活動団体の支援 教育・学習支援 

主な受賞歴や実績

神奈川県藤沢市の鵠沼地域の福祉の向上を目的に活動されている。

この活動について教えて下さい

当法人は神奈川県藤沢市の鵠沼地域の福祉の向上を目的に活動しています。通称『亀吉』と地域の方に呼んで頂いています。現在は障がい者を対象とした就労支援事業所であるコミュニティカフェの運営、障がい者グループホームの立ち上げに力を入れていますが、介護保険や障がい福祉などの制度に拘らず、街の生きがい便利屋、移送サービス、子育ち支援、福祉よろず相談窓口など包括的な福祉サービス事業を行っています。福祉サービスと並び、力を入れているのはボランティア育成事業です。傾聴ボランティア養成講座、傾聴研究会、県や他自治体など外部への傾聴講師派遣、傾聴ボランティア団体の活動支援などを行っています。さらにボランティア活動として地域の住民自治を行う会議へ参加し、一住民として参加者の皆さんと共に、認知症をめぐる課題へのソーシャルアクションを試みています。内容は地域全体での認知症サポーター養成講座の開催や、認知症当事者会(認知症カフェ)としての『脳活倶楽部』や、『若年性認知症家族の会』などに関わっています。
また地域に開かれた勉強会として、福祉倶楽部@鵠沼を月例で開催し、専門職に限らず福祉にまつわる課題についての講義や事例検討などで学びを深めています。
その他にはタイ・チェンライの福祉施設や山地民の集落や寮を訪ね、改めて福祉(幸せ)とは、を共に考える『海外福祉研修ツアー』の開催、ひとりでは旅行に出ることが出来ない方のための『夢をかなえるツアー』を開催しています。
多岐に渡る事業ですが、10年目を迎えて振り返れば、すべては法人理念である「こころ」「出会い」「夢」を大切に、その都度地域にある課題やニーズと向き合い、活動を重ねてきた結果であると受け止めています。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

当法人はシニアの豊かな人生経験を活用して、地域福祉の向上を目指す活動を行うため2006年3月に設立しました。
当法人は「夢をかたちに」をモットーに、3つのキーワードを大切にしています
Ⅰ「こころ」身体だけでなく こころからの健康
Ⅱ「出会い」人と人をつなぐことで 仲間・絆・信頼を築くこと
Ⅲ「夢」夢を共に語り 人生の目標を生涯持つこと
福祉とは、人を幸せにすること。地域福祉の向上には、地域の助け合い機能を維持・向上させることが必要です。
当法人は鵠沼地区を中心に『日本一の地域福祉のまち』の創造を目指して、地域福祉の担い手として、使命と責任を持って活動していきます。

また職員は『良い人間になること』を目指すべく、行動指針を掲げています。

NPO法人シニアライフセラピー研究所 行動指針
Ⅰ.夢をかたること
夢を語り、その実現を目指すこと
情熱をもって取り組むこと
好奇心をもって何事にも関心を持つこと

Ⅱ.勉学に励むこと
自分の技・業を常に高めること
良く考え、自分の哲学をうみだすこと
徹底的にこだわり、何事にも意味を持たせること

Ⅲ.常に前向きなこと
何事もプラス思考に考えること
自分も周りも楽しませること
何事も先ずやってみるという実行力をもつこと

Ⅳ.徳を積むこと
「仁」を持って人と接すること
出会いや輪を大切にすること
心や精神的な報酬を大切にすること

Ⅴ.自己管理ができること
自律した人間になること
常識力を身に付けること
責任を果たすこと

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

ボランティアをはじめたのは19歳の時でした。アメリカに留学したのは良かったのですが、アルバイトで貯めたお金も底をつき、奨学金を取るためにボランティア活動をはじめました。当時、日本人であることでの人種差別を経験していて、なかなか友達ができない私を必要としてくれる人たちがいるのだと感激しました。それ以来、ボランティア活動にすっかりはまっています。
私はアメリカや東南アジア諸国で「明日を生きて行けない子どもたち」をみてきました。日本では食べ過ぎて生活習慣病になったり、老人ホームに入って死にたいと語る高齢者がいたり、自殺する人も多くいます。飛行機で6時間も飛べば、とても貧しい人たちが暮らす社会がある中で、こんな豊かな日本が、福祉に課題を感じています。とてもおかしな話だと思いませんか?
日本人の「こころ」は貧しくなり、「人に関心をもつ」余裕がなくなっています。1人1人がこころに余裕を持ち、お互い支え合っていくんだという気持ちになれば、きっと昔懐かしい人情のある社会が創れます。この地域福祉の夢を語り、現実にして行けるように日々精進しています。

今後の夢と目標を教えてください

今年は当法人も10年目に突入することから、私自身が法人設立時に計画していた「基礎づくり10年」の最後の年です。今年の目標はそれに準じて『基礎』をテーマに活動して行きたいと思います。また、同時に当初より宣言していた「理事長は若い人に」を実行したく、まもなく介護保険料を納める40歳を迎える私は、理事長を若いものに譲りたいと思っております。若い力で鵠沼地区での更なる展開を期待したいところです。
介護保険制度も今年度より締め付けがより一段と厳しくなり「これからは地域のことは地域で」という時代に益々なってきます。NPO法人や社会福祉協議会などに対する期待も勝手ながら高まってきます。当法人としても何が公の役割で、何が地域の役割なのか、よくよく精査しながら舵取りをして行かなければならない難しい時期だと感じています。
それでも鵠沼地区を日本一の心温まる福祉の街にデザインして行けるよう、チャレンジして行きたいと思います。皆さまのご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

当法人はもともとボランティア団体として活動を開始しました。
ボランティアさん、職員に関わらず、ボランティア精神をお持ちの方が歓迎されます。
特にボランティア希望の方はいつでも大歓迎です。
誰かの笑顔を見ると、自分も笑顔になれます。
地域デビューを考えているアクティブシニアの方、子育てがひと段落した方、意外な特技を持っている方、社会貢献を目的とする企業の方、中学生・高校生・大学生の方…
地域をささえる力になりませんか?
カフェ・パン屋さん・イベント・おでかけ・レクリエーション・便利屋さん・ドライバーさん…
ボランティアのスタイルはさまざまです
鵠沼を元気にする仲間に一緒になってみませんか?
いつでもドアを開いてお待ちしております!

取材者のコメント
古川勇樹 超高齢化社会と言われている日本だが、福祉の人材不足などが大きな社会問題となっている。
この団体は街の生きがい便利屋や移送サービスや福祉よろず相談窓口など、とても多くの福祉サービス事業を行っていて、地域の福祉の向上を目指して活動をされている。また職員の人たちはとても向上心を持って活動なされている。
こういった地域福祉の向上を目指す団体が増えることが将来の日本を救う一歩になるのではないだろうか。
団体・プロジェクトの概要
代表者 鈴木 しげ
住所 神奈川県藤沢市鵠沼海岸7-20-21
TEL/FAX 0466-34-8550 / 0466-34-8552
お問い合せ info@senior-therapy.org
URL https://www.senior-therapy.org/