無理なく、気軽に、まちづくり
特定非営利活動法人 キッズタウンおおむら
活動エリア | 長崎県内(主に大村市) |
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ジャンル | まちづくり 医療・福祉 就労支援・労働問題 市民活動団体の支援 |
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NPO法人キッズタウンおおむらは「こどもを核としたまちづくり」を掲げ、こどもたちが取り組む音楽活動を通じて、まちづくりに参画する機会の創出に取り組んでいます。東日本大震災発生時には、現地に行けないこどもたちが、被災地のこどもたちを励ましたいとの思いから、こどもたち自らが作詞・作曲・演奏・収録に取り組み、制作した震災復興支援アルバム「BRAVE~勇気~」を被災地の児童館・学童保育所など約400か所にお届けしました。また、平成22年度からは、障がい者の皆さんの工賃アップに寄与する事業として、自治体・社会福祉協議会・障がい者就労継続支援施設(12事業所)とともに「障がい者施設商品ブランド化事業」に取り組んでいます。
平成19年度に市が主催した、まちづくりに関するワークショップが開催されたときに知り合った市民有志が集まり、翌、平成20年9月にまちづくりNPO法人「おおむらサイズ協議会」を設立し「こどもを核としたまちづくり」を掲げて「こどもの環境教育」をテーマとしたNPO活動をスタートさせましたが、なかなか参加者を確保することができず、順調な滑り出しとは、言い難い状況でした、そこで視点を変え、こども会議を開催し、こどもたちがやりたいこと、できることを取りまとめた結果「音楽活動と絵をかくこと」が残り、平成22年度には「NPO法人キッズタウンおおむら」と法人名称を変更し、こどもたちの「夢をカタチに」する事業に取り組み現在に至っています。
平成20年の活動開始当初から関わってきたこどもたちが高校を卒業し社会へ巣立っていくようになりました、送り出すときに「これからも社会の一員として、キッズタウンおおむらのような地域貢献活動に取り組んでいきたい」と挨拶してくれるこどもたちがいて、法人の活動理念を受け継いでくれる人材が育ってきたことは、何物にも代えがたい喜びです。
また、活動で繋がった点の活動が面的な活動へと広がった時の達成感は、次の遣り甲斐へと繋がりますね。
NPO法人キッズタウンおおむらの活動領域は、地域課題の解決という視点を得て、中間支援NPO的な活動へと拡がってきました。
活動拠点が中心市街地の商店街の中に位置していることもあり、これまでの活動で繋がった社会資源を活用して、中心市街地の再生に取り組み、こどもたちが大人になり、家庭を持った時に「このまちは、お父さんとお母さんがつくった街なんだよ」と言えるようなまちづくりに今後とも取り組んでいきたいと思います。
NPO法人キッズタウンおおむらの活動メンバーは、法人の維持に最低限必要な10人だけです。
また、1人1人のメンバーが、本業を持っており、ライフワークとしてNPO活動に取り組んでるため、当法人の活動理念は「できるときに」「できるひとが」「できることを」「できるぶんだけ」というなんとも緩やかな理念であり「活動の継続性」にウエイトを置いています。
活動資金においても「お小遣いでできるまちづくり」として、メンバー10人の年会費が主たる収入源です。
このことからも、皆さんお一人おひとりが、無理なく、気軽にまちづくり活動に参画できるスケールモデルになればと思っていますので、ぜひ、お住まいのまちで、ライフワークとしてまちづくり活動に取り組んでみて下さい。
アイディアは、0円なのですから。
取材者のコメント | |
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古川勇樹 | 子供たちを集めてやりたいこと、できることを聞き、そこからこの団体ができることをしようという柔軟なやり方が面白いと思った。また、団体の活動の仕方も、無理なくできる範囲で続けていく、という方針がはっきりしていることが印象的だった。そのため、メンバーが気負わずに活動できていて、その結果、活動が継続されている様子が伝わってきた。これまでの活動で、この団体の周りには社会資源が集まってきており、そこから活動の幅が広がっているとのことであったが、それも継続してきたからこそ、であるのだな、と思った。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 理事長 蓮本高啓 (はすもと たかひろ) |
住所 |
長崎県大村市本町436-12 |
TEL/FAX | TEL 0957-54-9144 / FAX 0957-54-9154 |
お問い合せ | marimo@ec3.technowave.ne.jp |
URL | http://www.tentama.info |
主な受賞歴や実績
新しい公共の場づくりのためのモデル事業 (H22~24年度)
「障がい者施設商品ブランド化事業」全国6選