電話相談から自死を考える人を支える
特定非営利活動法人 多重債務による自死をなくす会コアセンター・コスモス
活動エリア | 電話相談(全国)、対面相談(不定期、面談可能な地域・主に関西地方) |
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ジャンル | その他 |
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当初は、多重債務を主な要因として自死に追い込まれつつある個人や様々な要因によって家族を自死で失った自死遺族に対して、電話及び対面相談を通じて心理的支援と相談者が抱える法的問題点の解明を行っていましたが、最近は主な主訴内容は問わず、様々な相談を受けています。
全国47都道府県から相談電話を頂いており、傾聴、寄り添い、支援先紹介等、多岐に亘って自殺防止、自死遺族支援の活動に従事しています。
2004年8月31日当会代表理事の母親が主な要因として多重債務等を苦に自死。
予てより、多重債務問題の相談を受けていたにも関わらず、母を救えなかった自責の念に苛まれました。
消費者金融業者より、消費者信用団体生命保険の請求につき、母の死亡届の提出を依頼されたのを機に、「いのちを担保に」と訴え、提訴しました。
提訴したことで社会問題となり、2006年貸金業法が改正される際に、消費者信用団体生命保険が原則廃止になりました。
その後、任意団体として2007年3月「多重債務による自死をなくす会」を設立しました。
2010年1月 神戸市において特定非営利活動法人の認証を受け、自殺防止・自死遺族支援の活動に携わり、現在に至っています。
死にたい気持ちを抱えた人に寄り添うことで、少しでも自殺を防ぐことが出来、また不幸にして大切なひとを自死で亡くしたご遺族に対し、メンタルケアと生活問題、法的問題等の支援の中で、皆さまと共有出来たときに活動してきた喜びを感じます。
自死遺児や若者の自殺予防教育の分野で、専門家とも協働して支援活動に従事したいと思っています。
当会では、一緒に活動する人を募集はしておりませんが、ひとりでも多くほんの少しでも自殺対策に関心を持って頂ければと思っています。
取材者のコメント | |
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古川勇樹 | 理事長の方の壮絶な半生のお話に圧倒された。大変つらく苦しい思いをたくさんされてきたこの人だからこその、説得力のある言葉が、多くの相談者を自死から救い、家族を自死で失った子供たちを支えているのだなと思った。現代は、生活の必要に迫られて多重債務状態になってしまうケースが多いというが、苦しんでいてもなかなか人には相談できないテーマである。この団体のような相談窓口は、最後の砦となっていることだろう。法律的、具体的な支援策はもちろん必要であるが、何より、追い込まれている相談者の心に寄り添って自死を防ぐ力に感銘を受けた。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 弘中照美 |
住所 | 神戸市中央区多聞通2丁目5番18号 |
TEL/FAX | 080-6159-4733 |
お問い合せ | info@cosmos-ikiru.com |
URL | http://cosmos-ikiru.com/ |
主な受賞歴や実績
平成24年度神戸市市民福祉奨励賞を受賞いたしました。
神戸市自殺対策懇談会 委員
西宮市自殺対策管内連絡会議 委員
宝塚市自死遺族支援相談会開催(委託事業・単年毎契約)
毎年度厚生労働省自殺防止対策事業申請 実施
毎年度神戸市自死遺族支援助成事業申請 実施
関 連 書 籍
代表理事著 「お金のために死なないで」岩波書店 発刊
共 著 「自殺予防・自死遺族支援の現場から」当会編 民事法研究会 発刊
共 著 「現代のエスプリ 501」至文堂 発刊
共 著 「自殺で家族を亡くして」全国自死遺族総合支援センター編 三省堂 発刊
寄 稿 「自殺問題と法的支援」日本評論社 発刊
当会及び代表理事紹介新聞記事 朝日新聞平成18年12月6日朝刊「ひと」
中日新聞平成19年1月14日朝刊「この人」
読売新聞平成19年3月2日朝刊「顔」
神戸新聞平成19年3月3日「再起―命あれば」
読売新聞平成19年4月2日「借金苦で命絶たないで」~
毎日新聞平成23年7月13日「苦しみ吐露」等多数