心の支援でがん患者のQOLを向上させる
NPO法人ぴあサポートわかば会
活動エリア | 主に愛知県内。長崎県、群馬県草津温泉 |
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ジャンル | 医療・福祉 |
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主として、サポートプログラムとしてこころのセルフケアのためのグループワーク実践を通じて「がん患者のQOLの向上」と「心身の健康」の増進に寄与することを目的としています。またがん患者のサポートにつながる活動を医療系福祉系学生と共同で実践することにより、こころのケアの重要性を深く理解する医療者の育成に貢献しています。
特定非営利活動に係る事業
① がん患者サポートプログラム事業
② がん患者支援のための癒しのコンサート事業
③ 医療系福祉系学生に対する「医の感性」の育成
④ がん患者のピアサポーター養成
⑤ ファシリテーター養成
⑥ がん患者のサポートにつながる講演会、セミナー、ワークショップ開催
⑦ がん患者のためのサポートプログラムのコンサルテーション事業
ごくごく自然発生的に始まりました。2003年、藤田保健衛生大学病院内のがん患者たちが集まろうということになったのがきっかけです。1回目初回に23名が集まり、その後定例となって毎月開催し7年間院内交流会を継続しました。
最初の仲間が亡くなったことで、追悼コンサート開催したところ、120名が参加しました。その後、毎年、「輪の和」コンサートを開催するようになりました。今では、のべ44回を数えます。
2009年にNPO法人化し、同時に、地域活動に転じました。
2006年から、海外にも視察を重ねるなどした結果、サポートプログラムの存在や、ピア・サポートの真髄を知ったのですが、そのことは、かつて私が学生時代に学んだ、人間関係トレーニング、ファシリテーション、に似通う点があると気づき、これならできると確信して、ピア・サポートプログラム開発するに至りました。
2009年、著書「がん患者のためのピア・サポート」。を出版しました。その後、秋田県、鳥取県から要請を受けて、ピア・サポートの講演、研修、また各地にピア・サポート推進を啓発しています。
今は、ピア・サポートそのものをもっと重点に置こうと、ピア・サポート、在宅出張も始めました。ピアは、さまざまなピアがあるので、ピアならではの、ピア・サポートプログラムを開発し、実践継続しています。また、日本ピア・サポート学会、患者・家族メンタル支援学会に会員登録し、研究大会では、実践を発表しています。
自分の経験を活かすことができることは、幸せなこと。
経験を活かせることに「私の人生の意味」そのものを見いだして、喜びとなっています。
マザーズハウスを創り、ピア・サポートの拠点ハウスとなること。
ピア・サポートは、コミュニティーの互助そのものです。地域で持続可能(人材も経費も)な活動。次世代に活かせる活動。地域社会に役立つ活動。として、定着させたいです。
仲間、活動を支えてくれるサポーター、を求めます。
地域で、「愛の風」になろうというひと。ひとりひとりの思いを大事にできるひと。
取材者のコメント | |
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古川勇樹 | 同じ病院内のがん患者さんの交流会から自然発生的に始まった団体ということであり、それだけにがん患者さんの目線をとても大切にして活動されている。「輪の和」コンサートが44回も続いていることからも、患者さん同士、同じような立場にある人たちの交流が多くの人を結びつけて、具体的な行動を促す力になっている様子が感じられた。医療面や福祉的なサポートも重要であるが、主に病気で苦しむ患者さんたちが、日々の生活を前向きに、ポジティブな気持ちで過ごしていけるよう、心のケアの重要性がもっと広く認知されて行くことを期待したい。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 寺田佐代子 |
住所 | 愛知県豊明市二村台3丁目4番地1 カルチェラタンⅡ401号 |
TEL/FAX | 0562-85-3310 |
お問い合せ | wakabakai-sayoko@r7.dion.ne.jp |
URL | http://aichipeer.com |
主な受賞歴や実績
がん患者の心のQOL向上を目的に、主に愛知県内で活動しています。長崎県では、平和を祈る音楽会を年に1回開催し、群馬県草津温泉では年に1回、合宿形式のプログラムを開催しています。