睡眠時無呼吸症候群(SAS)対策で事故予防と健康管理に貢献
NPO法人ヘルスケアネットワーク
活動エリア | 全国 |
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ジャンル | その他 就労支援・労働問題 |
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睡眠時無呼吸症候群(SAS)という病気は、昼間の眠気や集中力の欠如を招くことで、陸路での大事故により人命や損失は社会的問題と発展しやすい危険性をはらんでいます。また仕事のミスやパフォーマンスの低下にもつながります。さらに健康問題にも関連がありSASの罹患者には肥満、高血圧、糖尿病などの生活習慣病も発症しやすく重症者になると心筋梗塞や脳梗塞、早世などのリスクがあります。
事故予防・健康対策としてSASのスクリーニング検査の実施、事業者へはSAS検査後のアフターフォローの方法、健康管理対策などについて、行政や各団体と連携を図りながら活動しています。
また事故防止と健康管理に関して、「安全と健康を推進する協議会(両輪会)」という担当者間で情報交換しながら各事業者が高め合っていくような協議会を実施しています。
平成15年2月26日の山陽新幹線、岡山駅で起こった運転士の居眠りはSASが原因であったことが発端となりました。肥満や運動不足などが多かったトラック業界でも突然死や事故はSASが一原因ではないかということで、スクリーニングの体制を作り、病院への受診、アフターフォロー、治療の継続など試行錯誤しながら平成16年6月に立上げました。
SASと診断された方がきちんと治療を開始され、SASの症状が改善し体調も良くなり仕事や個人の生活へのメリットになることが一番の望みです。また会社全体で取組んだ結果、会社の士気も上がり事故や体調不良者が減少することで結果的にお役に立てたと感じられる時でしょうか。
高齢者が働く時代となり事故や病気などのリスクも増えていくことが予測されます。特に運輸事業者に関してSASをはじめ健康管理が事業者・個人が出来るように、行政や各団体の協力を得ながらサポートしていきたいです。
運輸業界が主となっていますが、事故防止と健康管理のための両輪会、協議会は大規模事業者だけではなく小中規模事業者の方もご参加頂き、いろいろな案件についてディスカッションしていく会となっています。自社だけでは解決できない内容のアドバイスを聞いたり出来ますので、ご参加頂ければと思っています。
取材者のコメント | |
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古川勇樹 | トラックや長距離バスの運転手、鉄道の運転手など、運輸業界の過酷な労働環境が報道されることが増え、世間の注目も高まっている中、この団体の活動は強く求められているものであるといえる。しかし、運輸業界での健康管理充実にかかるコストを関係業界だけで負担するには限界があるのではないだろうか。運輸や輸送などのサービスは差別化がしにくい部分もあり、利用者はコストで選びがちである。運輸業界で働く人の健康管理が安全管理に直結していることは明白であり、利用者の側でも安全を守るためにコストを払ってサービスを利用するという意識に変わっていく必要があるだろう。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 理事長 武田 裕 |
住所 |
【東京オフィス】東京都千代田区神田小川町1-3-1 NBF小川町ビルディング4階 (社)特定保健指導推進専門医ネットワーク事務局内 |
TEL/FAX | TEL: 03-3295-1271 FAX: 03-3295-1274 |
お問い合せ | sas@ochis-net.com |
URL | http://www.ochis-net.jp/ |
主な受賞歴や実績
平成26年度SASスクリーニング検査実績 14139人
事故防止、健康管理に関して多数の講演実績があります。
NASVA運行管理者向けテキストにも協力しております