地域密着型の環境出前授業で交流の輪を広げる
特定非営利活動法人いけだエコスタッフ
活動エリア | 大阪府池田市 |
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ジャンル | 教育・学習支援 環境全般 |
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近年力を入れて取り組んでいるのが、「環境学習推進事業」です。池田市環境学習基本方針(2015年3月発行)に基づき、小学校の先生が環境学習を取り組みやすく、またスキル向上できるよう支援する仕組みを作ろうとしています。
地域密着型の環境施設「池田市立3R推進センター・エコミュージアム」を6年間運営し、環境出前授業を学校等へ行ってきた実績から、地域資源(ヒト・モノ・文化・自然・カネ等)を活用できるよう小学校や小学校の先生と地域の人材や団体・組織等をつなげたり、プログラム開発の支援等を行っていきます。そのために、まずは今年度、相談窓口を設置しました。これらの支援体制は池田市環境部環境にやさしい課と池田市教育委員会との協働で行います。
実践としては「大学生と一緒に考える環境の出前授業」を関西大学・池田市・弊団体・小学校との連携で実施しており、今年で5回目を迎えます。小学校4年生を対象に半年間5回の連続授業を行います。テーマは年により変わりますが、問題解決型の体験を重視したもので大学生が先生役となり授業を行う、企画段階から4者で議論して作り上げるところが特徴的です。我々にとっては、大学生と小学生同時に環境学習が行え、大学生はさらに企画立案力・実行力・コミュニケーション能力など社会で必要とされる力を実践を通して身に付けることができます。今年は本市のシンボル的存在である「五月山」を題材に、どのようなプログラムにするか小学校担任の先生方と共に企画を立てています。
平成11年に市民・行政・事業者との協働で21世紀の環境政策の中心となる「池田市環境基本計画」を策定するため高校生から60歳までの市民40名(男性20名、女性20名)が集まり、3年間かけてワークショップや勉強会、市民フォーラムの協働開催などを通して意見を出し合い策定しました。平成13年に環境基本計画が完成、同計画の普及、啓発、実践のために市民活動団体「池田市環境問題市民会議・エコスタッフ」を発足しました。
活動が具体的に目に見える形で成果が表れた時、地域とつながって何かが成し遂げられた時、様々な立場の人たちが共通の目標を持って協働できた時、またそれをコーディネートできた時、そんな時に遣り甲斐や喜びを大きく感じます。
指定管理運営している「エコミュージアム」を環境学習サポート拠点となるよう池田市・池田市教育委員会と協働した仕組みを構築していくこと。3R(スリーアール)をテーマとしたソーシャルビジネスを地域事業者との連携で進めていくことです。
人や社会と関わることが好きな方には、様々な活動のフィールドがあり愉しく取り組んで頂けると思います。ご自身の出来る範囲で、もって無理なく楽しく出来ることを見つけて頂き、一緒にあれこれ考え動きながら活動していきましょう。
新たな事業はスタッフや会員の声から生まれています。そんな提案も大歓迎です!
取材者のコメント | |
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古川勇樹 |
大学生が企画し、先生役となって小学生と池田市の環境を考える体験型授業、環境出前授業の取り組みが興味深いと思った。半年間に5回のシリーズ授業であり、事前準備を含め、大掛かりな企画となっている。そして、この授業の企画、運営、実施の過程が環境を通した交流の場になっているところが素晴らしいと思った。小学校の教育担当者、大学生、そして行政とこの団体という、普段はなかなか交流する機会のない人たちが、池田市の環境という共通のテーマで一つ物を作り上げるために話し合い協力していく。波及効果の大きい取り組みであると思った。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 庄田 佳保里 |
住所 | 大阪府池田市栄本町1-8 エコミュージアム内 |
TEL/FAX | 072-752-7711 |
お問い合せ | info@ikeda-ecostaff.org |
URL | http://ikeda-ecostaff.org/ |
主な受賞歴や実績
2009年~現在 池田市立3R推進センター「エコミュージアム」の指定管理者
http://ikeda-ecomuseum.org/index.html
2011年 日本モビリティ・マネジメント会議 JCOMMアワード2011にてJCOMMプロジェクト賞を受賞
2014年 第7回ソーシャルビジネスプランコンペ近畿 特別賞を受賞
2012年~現在 いけだ市民共同発電所「ふくまる発電」(太陽光発電設備)を4号機まで設置し、池田市へ寄贈