途上国の子供たちと分かち合う食卓
特定非営利活動法人TABLE FOR TWO International
活動エリア | 日本、アメリカ、ヨーロッパ、アジア、中東、東アフリカ |
---|
ジャンル | 国際協力 教育・学習支援 食・産業、漁業、林業 |
---|
【今日の食事は時空と空間を超えてあの子と分かち合う】 先進国の肥満や生活習慣病と開発途上国の飢餓の両方の問題に同時に取り組む、日本発の社会貢献活動です。健康に配慮した対象の定食や商品をご購入いただき、その代金のうち20円を栄養失調に苦しむ開発途上国の子どもの給食1食分としてプレゼントするプログラムを展開しています。
2015年現在、TABLE FOR TWO(TFT)の仕組みは日本のみならずアメリカやヨーロッパなど世界13ヵ国に広がりを見せています。日本国内では、680を超える企業・団体が参加し、これまでの7年間で、東アフリカとアジアの計9カ国に学校給食を届けて参りました。提供した合計の食数は約3,300万食、これは2万4000人の子どもの7年間分の給食に相当します。
TFTでは、約70億人が住む地球をひとつの食堂と考えています。約10億人が飢えや栄養失調に苦しむ一方、約20億人が食べ過ぎが原因で肥満状態にあります。この深刻な「食の不均衡」を解消するため、2007年の秋から日本でTFTの活動をはじめました。
アフリカの子どもたちが輝くような笑顔で遊んでくれたとき、TFTを支援してくださる方たちと苦労をして事業を作り上げたとき、TFTの運動の輪が世界に広がり「何かが変わろうとしている」と感じられたとき、この活動をやっていてよかったなと感じます。そこには、組織や国境の壁を越えて、「想い」によって引き寄せられる人とのつながりがあり、誰かのため、社会のため役立つことをしている心からの実感があり、そして、一緒に努力した人たちと分かち合える感激があるからです。
TFTの活動を世界中に広げていきたいと思っています。海外拠点は13カ所にまで増えましたが、事業が本格化するのはこれからです。日本発のNPOがグルーバルに広まった例は、これまでありません。TFTをその最初の成功例にしたいと思っています。そして、十数年後、「飢餓と肥満の解消のためにTFTは大きな力を発揮した」と言われるような存在になることが目標です。夢を叶えるための挑戦をこれからも続けていきます。
TFTのプログラムは社員食堂から始まり、レストランやコンビニ、スーパー、自動販売機や披露宴など、様々なかたちで広がっています。街中でTFTプログラムに参加しているメニューや商品をご覧になった際には、ぜひお手にとっていただけると幸いです。TFTの公式Facebookでは、TFTプログラムや支援先に関する情報を定期的に発信しています。ぜひご覧になっていただければと思います。https://ja-jp.facebook.com/tft.jp
取材者のコメント | |
---|---|
古川勇樹 | 様々な業態や企業とのコラボレーションへと次々に広がっているところに驚いた。それは、日々の食事の20円で体の健康と心の充足を同時に得られるからではないかと思った。健康的な食事の代金のうち20円が途上国の子供たちの給食になるという仕組みはシンプルで分かりやすく、納得感がある。また、遠く離れた誰かと食卓を共にするというコンセプトはロマンチックで、食事の時間に素敵な意味を付加してくれる。言語や文化、生活習慣などに左右されない普遍的な価値を提供できているからこそ、世界の様々な地域でも受け入れられ、広がっているのだろうと思った。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
---|---|
代表者 | 小暮 真久 |
住所 | 東京都港区 |
TEL/FAX | |
お問い合せ | tftinfo@tablefor2.org |
URL | http://jp.tablefor2.org/index.html |
主な受賞歴や実績
2009年、日本ビジネス書大賞 新人賞受賞「20円で世界をつなぐ仕事(小暮真久著)」
2011年、シュワブ財団「アジアを代表する社会起業家」賞
2013年、日経ソーシャルイニシアチブ大賞〈国際部門賞〉
2013年、THE ASIAN AWARDS「アジアNo.1の社会起業家」
2013年、ファンドレイジング・日本2013「第4回ファンドレイジング大賞」