障がいのある人たちが安心して暮らせる地域社会に
公益財団法人 北九州市身体障害者福祉協会
活動エリア | 福岡県北九州市及びその周辺地域 |
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ジャンル | 医療・福祉 |
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公益財団法人として、障害のことを多くの人へ理解してもらうべく、事業を通して啓発活動を行なっています。具体的には、障害者福祉会館での講座や交流会、ボランティア養成などの事業を通して、障害のある人たちと地域の接点を作る活動を行なっています。また、手話通訳・要約筆記や点訳・音訳など、視聴覚障害者の情報支援やコミュニケーション支援を通して、その必要性を社会へ伝える活動を行なっています。近年では、「障害のある人たちのアート」に力を入れ、彼らの活動を応援するため、ステージイベントや展示会の開催など、様々な企画に取り組んでいます。
もともとは3障害(肢体障害、視覚障害、聴覚障害)の団体が集まり活動を始めた任意の団体ですが、現在は内部障害、言語障害の団体も加わり、法人格も得て、障害者福祉会館の運営等も行なっています。
障害のある人たちと一緒に考えながら事業活動に取り組めることにやりがいを感じます。 活動に失敗はつきもので、障害のある人たちと一緒に考えて行なった取り組みでも、そこは一人の人間ですから、価値観の違いからこちらの意図したリアクションが相手から得られない場合もあります。けれど、そこがうまくマッチングして、笑顔が引き出せた時には活動の喜びを感じます。
障害のある人たちが地域で安心し、自立した生活ができるようになるには、いろいろな問題があります。障害の理解の問題、経済的な問題、環境的な問題、コミュニケーションの問題などなど…。ですが、少しずつ、一つずつ問題をクリアして、その理想に近づけていきたいと思います。
今はとにかく、障害のある人たちのコミュニケーションを支援するボランティア、専門職が不足しています。手話通訳、要約筆記、点訳、音訳など、昔は講座を開けば満員になるほどの人が受講し、その後の活動へとつながっていきました。しかし、社会のニーズも多様化し、魅力的な他の活動も増えてきたことから、現在はそういった人たちの後継者が育っていません。
障害のある人たちのコミュニケーション支援に関心のある方は、ぜひ講座などを通じて活動に関わってもらえたらと思います。
取材者のコメント | |
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古川勇樹 | 地域の人たちが障害のある人たちと接する機会が増えることは、とても良いことだと思った。障がいのある人たちとの交流に戸惑いを感じるという心理には、どう接したらよいのか分からないという、未知のものに対する不安が大きいのではないだろうか。また、障害のある人たちからの意思表示や情報発信を活発にすることも相互理解にとって重要であるが、そのためにも、この団体のように、障害のある人たちのコミュニケーションを支援する活動が増えていってほしいと思った。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 理事長 柴田 泰博 |
住所 | 北九州市戸畑区汐井町1-6 ウェルとばた6階 |
TEL/FAX | TEL 093-883-5555 FAX 093-883-5551 |
お問い合せ | kitakyu-shinsyo@wel-tobata.jp |
URL | http://www.kitaqshinsyo.com/ |
主な受賞歴や実績
「地域社会の中で、障害のある人たちが安心し、生きがいを持って自立した生活を営むことができる社会の実現を目指す」という理念の下、障害福祉に関わる様々な事業を企画・運営しています。