NPO法人Liko-net

この活動について教えて下さい

私たちは、健康”をカラダだけでなく地域社会、自然環境の調和があってこそ成り立つと考え、森林間伐材の活用、資源回収ステーションの運営、社会課題に触れる機会として講演会や上映会の開催などを行っています。中でも設立当初からの取組みである森林間伐材の活用は、団体の象徴的な活動です。岩手県葛巻町役場、森林組合の皆さんのご協力のもと、森林整備や里山保全の一環として、枝打ちされた材を用いた鉛筆づくりのワークショップ開催や間伐材オリジナル商品の企画、雑穀オーナープログラム運営などを行っています。森林の役割は二酸化炭素を固定するだけでなく、カラダに不可欠な水を蓄え、しっかり張った根が土砂崩れなどから人間の生活を守ります。この活動を通じて人間は、自然環境が健全でなければ健康ではいられないことを多くの方に知って頂きたいと思います。
　同様に現在注力しているのが、「ソーシャルイノベーションセミナー」と「ソーシャル映画上映会」です。こちらは、社会課題を「ジブンゴト」と捉え最初の一歩を踏み出して頂きたいという思いから3年前から開催しています。１つのテーマを参加者の皆さんと共有でき、時には新しいコラボレーションが生まれるなど、とてもワクワクするイベントです。

どうしてこの活動をはじめたんですか？

私は薬樹株式会社という保険調剤薬局を運営する会社に所属しています。設立当初私が担当していた「スロースタイル薬樹薬局Liko」が“人と社会と地球の健康”を提案するユニークな店舗であったことと、Lkoをきっかけに社内有志で東京商工会議所認定のエコユニットとしてゼロエミBBQやエコツアー開催をしていたことがベースにあります。商品や店舗内のワークショップなどでお客様に提案できることも沢山あるのですが、活動ベースでも社外へ取組みを広げたいと考えるようになり、社長が背中を押してくれたこともあり、NPO法人を立ち上げることになりました。企業ではなくNPO法人として活動することで、異業種の方々とのコラボレーションが実現し、活動自体も多様化していきました。
そして、何より大きなベースとなっているのが、フラを通じて学んだ古代ハワイの文化や自然と共存する精神性です。団体名に入れたLikoとはハワイ語で“若葉”や“若い命”を意味します。大好きなハワイを通じて、自然や世界、社会と一緒に人が健康であるためのライフスタイルを提案したい、という気持ちが芽生えたところに仕事での新店舗の出店に関わることになり、そこから大きく動き始めました。めぐりあわせというか、バラバラに思えたことが次々を繋がっていくのを実感しました。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

アースデイ東京の実行委員として5年間、間伐材えんぴつ作りのワークショップを出展しているのですが、子ども達やボランティアの皆さんが楽しんでいる姿はとても励みになります。葛巻町森林組合が整備している森林を訪れると、澄んだ空気と木の香りに癒されますし、この体験を、もっと多くの方に味わって頂きたいと思います。
また、社会課題に対して共感し合える方とイベントや勉強会で繋がり、コラボレーションが実現することもあり、またそこから新たな学びやご縁ができるので、そんなときは本当にワクワクします。

今後の夢と目標を教えてください

特定の課題に集中した活動ではなく、「人、社会、地球の健康を繋げる」ことをコンセプトにしているので、活動主旨を理解して頂くまでに少し時間がかかり、最初はそれがコンプレックスとなっていました。しかし、“すべてはジブンゴトなんだよ”という立ち位置はとても重要なことだと思い、今はこのアプローチで間違いないと感じています。
数年後には、地方の自然資源を活用し、森林セラピーや農業セラピーなど、自然との関わりで直接的に人が健康になり、地域活性にもなる取組みを形にしたいと思います。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

参加には２つの形があります。
■賛助会員（個人、団体）に入会して頂くことで団体の活動を支援
■Liko-net主催イベントに参加
イベント案内、お申し込みはホームページで行っています。
　賛助会員へのご入会および全てのイベントご参加あたりにカーボンオフセットプログラム「1 action for 1tee」を適用し、岩手県葛巻町にあるフォレストック認定森林約2.5㎡分の森林整備をサポートします。（これは木に換算すると1本の木を１ヶ月間整備することに相当します）