地下水環境保全を行い、くまもとの水を未来へ
(公財)くまもと地下水財団
活動エリア | 熊本地域(熊本市、菊池市(旧泗水町、旧旭志村)、宇土市、合志市、大津町、菊陽町、西原村、御船町、嘉島町、益城町、甲佐町からなる11市町村) |
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ジャンル | その他 地域安全 環境全般 |
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地下水の現状を調査研究し、その成果を踏まえた効果的な地下水量・水質保全につながる具体的な取り組みの推進を図るため、4つの公益目的事業を実施していま す。
□地下水調査研究事業・地下水保全対策効果の「見える化」を図るための取り組み-地下水の流れなどを解明するための調査・研究を実施
□地下水質保全対策事業
・世界に誇れるおいしい熊本の地下水を未来へ守り抜くための取り組み
-水道水源の水質調査など、地下水質保全に向けた取り組みを実施
□地下水かん養推進事業
・熊本地域の地下水量保全を目的とした取り組み
-冬期湛水(たんすい)※1事業:熊本地域の地下水かん養※2効果の高い台地部等において、かん養量の減少を補うために、冬期湛水事業(水張り)を実施しています。かん養効果以外にも営農上のメリットもあります。
-水田オーナー制度:企業や団体などが水田のオーナーとなり、生産者との交流を行いながら、かん養域における水田の保全と地下水かん養を図る取り組みです。
-ウォーターオフセット事業:地下水かん養に寄与する農畜産物を購入、消費することで、使用した地下水量を相殺(埋め合わせ)する取り組みです。
※1 冬期湛水:稲刈りが終わった水田に冬期も水を張ること
※2 かん養:地表の水が浸透し、地下水になること
□地下水採取・使用適正化推進事業
・地下水保全意識の向上のため、啓発や地下水ブランドづくりに向けた取り組み
-広報・啓発活動や量水器設置助成事業などを実施
熊本地域には約100万人の人々が暮らしています。この地域では一つの地下水盆を共有しており、水道水源のほぼ100%を地下水で賄っている、世界でも稀有な地域であります。
近年、地下水量の減少や水質の悪化が見られていることから、住民・事業者・行政等が一体となり、この清れつで豊かな地下水を未来に残すための取り組みを行っていましたが、更に広域的、効果的に地下水保全活動を実施するために、平成24年4月1日に「公益財団法人くまもと地下水財団」が発足しました。
「くまもとのお水はおいしいですね!」と県内外の方からお声をかけていただく時は、このおいしい地下水を守る活動に携われていることに喜びを感じます。
たくさんの方が熊本の地下水に関心をもち、地下水を大切にしてほしいと思っています。
熊本地域が50年後、100年後も今と変わらず地下水の恩恵を受けている。
熊本はもとより、日本全国、世界の方々においしい熊本の水が周知され、地下水を大事にしないといけないとの思いが一人ひとりに浸透している。
財団には、地下水の保全活動を支援する方を会員とする「くまもと育水会」という賛助会組織があります。
地下水の課題について認識を共有し、地域一体となって地下水を保全する体制が必要との考えから、多くの方にご加入いただきたいと考えています。
また、「くまもと育水会」の準会員として、大学生(専門学校生も含む)以下の子どもを対象としたキッズ・学生会員(名称:地下水俱楽部)制度を設けております。地下水保全活動を永く続けていくためには、将来を担う子ども達に、小さい頃から熊本の地下水の素晴らしさを知ってもらい、少しでも早く参画してもらいたいと思っております。
かけがえのないくまもとの地下水を未来に残すため、一緒に地下水保全に取り組みましょう!
取材者のコメント | |
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古川 勇樹 | 様々な地域の課題がある中でも、地下水という一点に特化して活動を行っている。その為、活動の分類としては「地下水環境保全」とも言えるのだろう。この様な活動があるからこそ、飲み水やきれいな環境としての水が保たれ、将来へと受け継がれていくのであると考えることが出来る活動である。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 理事長 大西 一史 |
住所 | 熊本市中央区安政町8-16 村瀬海運ビル4F |
TEL/FAX | TEL/ FAX 096-227-6678/096-247-6661 |
お問い合せ | info@kumamotogwf.or.jp |
URL | http://kumamotogwf.or.jp |
主な受賞歴や実績
2013国連『生命の水』最優秀賞(水管理部門)を受賞
※熊本地域を代表して熊本市が受賞