「ゴミ拾い駅伝」とは何か?
特定非営利活動法人もう一つのプロジェクト
活動エリア | 日本、英国 |
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ジャンル | その他 |
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団体の事業目的にある「分野の異なる要素を掛け合わせた、諸問題に取り組み易い仕組みを創出する」一環で、特に重点を置いているのが「ゴミ拾い駅伝」です。環境とスポーツを融合させ、エンターテイメントにまで昇華させたアクティビティとして、日本全国で開催をサポートしています。またゴミ拾いと駅伝という、どちらも日本独特の文化を、新たなスポーツカルチャーとして世界に発信していくことも行っています。
ゴミ拾い駅伝誕生のエピソードは、お正月の「箱根駅伝」に憧れる代表が、走ることはできないが、学生ならではの発想で箱根路を走破してみたいと思い立ったのが最初。ただ走ってタスキを繋ぐのではなく、社会的にインパクトのあることをしようと画策。ほふく前進や竹馬など思いつくが、最終的には代表が別の団体で取り組んでいた海岸清掃がヒントになり、ゴミを拾いながらタスキを繋いでいくゴミ拾い駅伝を考案。ゴミの量と到着時間差をポイントにして競技化を図り、環境とスポーツを融合させた取り組みとして以後継続して行われていきました。
その後、学生が行う一過性の単発イベントではなく、持続性のある文化・スポーツ事業に発展させていくために専門分野に特化した仲間を募り非営利の団体を組織しました。
長年実施しているといつしかこのイベントが地域に根差しある種の風物詩として浸透していく過程が見ていて面白いと感じます。ただ走ることで自己完結させず、清掃活動も同時に行うことで地域に貢献でいる仕組みが、多くの人に受け入れられると遣り甲斐を感じます。
「ゴミ拾い駅伝」だけをしているように見えて、イベントの運営には地元や警察、行政との交渉やスポンサー営業といったシビアな裏舞台があります。漠然といいことをしているという感覚でいると、思いもよらぬ壁にぶち当たることもしばしばあり、世の無常を感じますが、どんなことでも相手があってのことで、自分が正しいという正義を押し通すことでは解決できないこともあるということを教えてもらいました。多様な意見を取り入れながら、地道でも確実に成長させていけたらと思っています。
日本国内での拡充と深化は元より、今後は徐々に世界展開を進めていきます。
Clean-up Relayと称して日本発のスポーツカルチャーを広めていくことをライフワークとしていきます。足がかりとしては、2012年から行っているロンドンでのゴミ拾い駅伝を通して、ヨーロッパでの展開を図り、段階的にアジアの新興国でも活動の幅を広げていきたいと思っています。
ゴミ拾い駅伝を人に薦めたい人、一緒に発信していきたい人に仲間になってもらいたいです。今後益々多様化する世界の中で、ゴミ拾い駅伝は新しい価値観として受け入れられる自信があります。ぜひ一度ご参加いただき、可能性を感じてください。
取材者のコメント | |
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古川 勇樹 | この団体においては「ゴミ拾い駅伝」というユニークな観点の中にも、「分野の異なる要素を掛け合わせた、諸問題に取り組み易い仕組みを創出する」という考えがあり、国内外を問わない幅広い活躍が期待できる活動である。一つの活動を行う為にも様々な準備が行われており、地道な一つ一つの積み重ねであるその様な働きがあるからこそ国内外で受け入れられる活動を展開できるのだろうと考えている。今後このような活動に共感する人々が増えていき、世界で「ゴミ拾い駅伝」が広まり、様々な地域が綺麗になる環境が実現してほしいと考える。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 代表理事 市川 真也 |
住所 | 横浜市神奈川区高島台16-5-402 |
TEL/FAX | 070-6454-1247 |
お問い合せ | info@another-project.com |
URL | http://www.another-project.com |
主な受賞歴や実績
「分野の異なる要素を掛け合わせた、諸問題に取り組み易い仕組みを創出する」という姿勢で「ゴミ拾い駅伝」などに取り組んでいる。