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特定非営利活動法人The School ECHO Project

東京都

子どもの「幸せに向かっていく力」が育つ社会づくりを目指して

団体名・プロジェクト名

特定非営利活動法人The School ECHO Project

特定非営利活動法人The School ECHO Projectの写真

活動エリア 東京都、千葉県、神奈川県中心(調査や講演等では全国に伺っています)
ジャンル 教育・学習支援 

主な受賞歴や実績

「夢をカタチにできる子が育つ」社会づくりの活動に取り組んでおります。

この活動について教えて下さい

すべての子どもが「夢をカタチにできる」社会を目指し、子ども・おとな・地域の三方向にアプローチしています。理念として「夢をカタチにできる子」が育つ社会をつくるということがあります。「夢をカタチにできる」というのは、なりたい職業に就くという意味ではなく、「自分で自分の幸せに向かって進んでいける」ということです。わたしたちは、すべての子どもが「自分で自分の幸せに向かって進んでいける」ようになるための経験と、人的・環境的サポートを得られる社会を目指しています。

活動としてはまずひとづくりです。学校教員、保護者、地域の方々など、おとなを対象とした活動です。講演、研修プログラムの開発・実施の他、フィンランド教育に関するイベントも定期的に開催しています。
(実績例:学校法人 市川学園様、岩手県立総合教育センター様、青森県教育庁様ほか)
2つ目には場づくりです。NPO団体市川てらこやと協働し、千葉県市川市で子どもの居場所づくりを行っています。地域ニーズや効果測定等の研究調査、スタッフ研修、子どもの居場所づくり活動を始めたい地域の方々へのコンサルテーションも行っています。
3つ目にはきっかけづくりです。教科の枠にとらわれない専門分野を追求しているおとな(研究者、アーティストなど)をゲストとしたイベントを不定期で開催しています。ゲストの専門分野の楽しさを一緒に経験すると共に、対話によって多様な生き方を知ることで、子どもたちの視野が広がり、夢を抱くきっかけとなればと考えています。
◎代表者が文部科学省科学研究費の助成を頂き、上記の根拠となる研究活動をしています。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

「一見ふつうに見えるけれど、漠然とした不安に苦しんでいる子」の助けになりたいからです。私は、親や先生が大好きな子どもでした。自分が好きなものややりたいことよりも、どうしたら周囲が認めてくれるかを一生懸命考えるうちに、いつのまにか、自分自身がよくわからないまま育っていました。さらに中学時代にいじめられたことで、自尊心が失われ、自分なんていない方がいいと死の寸前までいった経験があります。保健室の先生として教育現場に入ってからは、「一見ふつうに見えても苦しんでいる子」は当時の自分だけでなく、数多くいることがわかりました。その多くは、心の支えを必要としていたり、認めてもらいたい気持ちがあっても、信頼してありのままの自分を見せられる人が身近にいないのです。しかし、保護や治療が必要なほどでない限り、そんな子どもたちへの社会的サポートは用意されていません。そこで、子どもたちを受け止めてあげられるおとなが増えること、子どもが気軽に立ち寄れる場を地域につくること、そして、多様な価値観に触れる機会をつくることで、「一見ふつうに見えても苦しんでいる子」が安心して成長できる社会をつくってゆきたいと考えました。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

子どもはもちろん、おとなも含めて、かかわる誰かの変化を見たときです。まだまだ自分たちの理想とする活動には至らず、悩むことも多いですが、あたたかくて尊敬し合える仲間と一緒に活動するなかで、自分たち自身の成長も感じています。

今後の夢と目標を教えてください

家庭環境にかかわらず、どんな子にも、信じて向き合ってくれるおとなが身近にいる地域社会にしたいです。
大切にされている実感があれば、優しくなれる。信じてくれる人がいれば、挑戦できる。その土台の上で、「自分で自分の幸せに向かって進んでいくための力」が伸びていくのだと思います。そんな社会の実現のため、研究によって根拠と実践方法を確立すると共に、同じ思いをもつ方々や団体と学び合い、協働し合って活動の連鎖を起こしていきたいです。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

ECHOは小さな法人ですが、尊敬し合える多様な仲間が集まっています。スーパー大学生から、数学のスペシャリスト、育ボス営業マン、元保健室の先生の研究者まで、凸凹なメンバーが、思いや能力を出しあって、今の活動ができています。(できていないこともたくさんあります。デザイン、web、マーケティング、事務等々得意な方、力を貸してください。)興味を持ってくださった方は、一度ミーティングにいらしてください。そして、思いや能力を活かせそうだなと思ったら、ぜひ一緒に、未来を創っていきましょう!

取材者のコメント
古川勇樹 子どもを育てていくというのは、何も親だけの責任ではない。なりたい自分という明確なビジョンを持ってまっすぐに進める子どもはほんのわずかで、多くの子どもは迷いながら自分を理解してくれる誰かの助けを待っているのだろう。夢をカタチにできる子を育てるというコンセプトには、地域全体で子どもを育てていくという強い意志が感じられる。誰もが昔は子どもだったからこそ理解できる子どもたちの不安や希望といった感情を、受け止めていくということを親だけの責務にせずに多くの大人たちが関わりあっていくことで、より明るい地域の未来が期待できる活動である。
団体・プロジェクトの概要
代表者 山田響子
住所 東京都渋谷区代々木1-30-15 天翔代々木ビルS-206
TEL/FAX
お問い合せ contact@echo-project.org
URL http://school-echo-project.org/top.html