企業のOBのシニアが、経験と知識と技術を活かして社会に貢献
NPO法人京都シニアベンチャークラブ連合会
活動エリア | 京都府下 |
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ジャンル | その他 |
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京都ならではの独自技術を持った企業のOBグループから構成された連合体で、シニアがその経験と知識と技術を生かして社会に貢献し、自らも健康で活き活きとした生活を目指すユニークな集団です。多岐にわたる活動のなかでも次の三つの分野で大きな成果をあげています。
1.中小企業の経営課題の解決を支援する活動
商品開発、技術開発、生産管理、営業、経理や人事といった企業経営に必要な経験と知識と技術を有する人材が、中小企業が直面する経営課題の真の原因を明確にし、その改善に対して実務的に支援する活動。企業からの支援依頼はもちろん、公的支援機関からの要請も多い。支援にかかる費用は国や地方自治体の助成金や補助金事業等を活用するほか企業とOB人材の業務委託契約締結により行っている。
2.省エネ支援活動
「使用電力の見える化」により中小企業の省エネ診断を行う。当初は中小企業の経営支援の一環として経費削減の効果を目的に取り組んできたが、現在は京都府、京都市などの環境政策のお手伝いという立場で活動している。具体的には京都府が実施する「省エネアドバイザー派遣事業」、京都市が実施する「中小事業者省エネ・節電診断事業」などに協力機関として活動している。
3.教育支援事業
京都市教育委員会の京都まなびの街・生き方探究館に設けられた京都モノづくりの殿堂で「京(みやこ)モノレンジャー」として169名が活動中。京都市内の小学生を対象に、京都に本社のある企業の紹介やそれぞれの企業の特徴ある技術を生かした実験・工作の指導員として理科教育の一端を担っている。2014年度は京都市内の144の小学校の8693人の小学生がこの授業を受けた。
①通産省産業構造審議会部会・人的資源の社会的再活用に関する研究考察を機にシニアへの関心が高まる、②企業を定年退職した人材が海外企業に再就職し、技術の流出が懸念される事態になってきた---等の社会情勢の中で、当時の(財)京都高度技術研究所理事長 堀場雅夫(株式会社堀場製作所最高顧問)の呼びかけにより、京都企業のOBが定年後も活き活きと活動できる場としての連合会発足の準備がスタートしました。
企業OBの経験や知識、技術が中小企業の「困った」を改善し経営者に喜んでいただいたときや、定年退職したご主人が活き活きと活動し始め、奥様からお礼の電話を頂いたときです。
受託事業を中心に運営しているため経営的には不安定な状態であり、事務局運営の人件費などが安定的に確保できる自主事業の確立が夢であり、目標でもあります。
発足以来15年を経過し、在籍人材もますます高齢になっているので、京滋地区にお住まいで、若い人(65歳前後)の参加を歓迎しています。
・専門知識を有し、経営者の悩みに親身になって相談にのれる人。
・大企業のOBは、企業の実態を無視して”こうあるべき”という指導をされますが、中小企業の多くはヒト、モノ、カネが十分ではない、その実態を理解して相談にのり、改善策を提案できる人。
取材者のコメント | |
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古川勇樹 | 京都というと歴史や観光のイメージが大きいが、実は独自の技術やビジネスモデルを持つ企業が多く立地している経済・産業の土地でもある。そういった企業を勤め上げた人たちが、経験や知識、技術を活かして、実務的に地場企業を支えるべく活動されていると伺い、地域の中小企業の人たちにとって大変心強い存在になっていることだろうと思った。こういったベンチャー精神旺盛な方々の経験や知識、技術が、くすぶってしまうのは大変もったいないので、この団体が提供している、必要とされている現場で皆さんの力を存分に発揮し、活用していくWin-Winの仕組みが素晴らしいと思った。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 理事長 洲崎行男 |
住所 | 京都市下京区中堂寺南町134番地 京都高度技術研究所 3F |
TEL/FAX | TEL 075-315-6639 FAX 075-315-6634 |
お問い合せ | info@ksvu.or.jp |
URL | http://ksvu.or.jp |
主な受賞歴や実績
1.電力の見える化による中小企業の省エネ支援活動に対して、
2009年12月 「きょうとECO-1グランプリ2009」特別賞
2.京都の企業OBを活用した地域の活力を高める活動全般に対して
2011年10月「京都市自治記念日 市長表彰」