持続可能な社会をめざし、市民が立ち上げた太陽光発電所
NPO法人新エネルギーをすすめる宝塚の会
活動エリア | 宝塚市・阪神間・兵庫県 |
---|
ジャンル | まちづくり 地域安全 地球温暖化防止 教育・学習支援 環境全般 |
---|
地球温暖化による異常気象や福島第一原発事故による放射能の大量放出など地球環境は今崖っぷちに立たされています。私たちは再生可能エネルギーを多くの方々に勧め、また自分たちでも推進することにより、安心安全な地球環境を持続的に護っていけるようにとの思いでこの活動を行っています。
1979年にアメリカのスリーマイル島原発事故が起きたとき、お母さんが子どもに毛布をかぶせ抱きかかえて逃げている必死の姿を新聞で見て、原発が恐ろしいものだということを知りました。
有機野菜を共同購入している仲間と原発の危険性を考える会をつくり、地域で活動してきました。2011年に福島原発事故が起こった時、これからは再生可能エネルギーの時代だと実感して、会の世話人が発起人となり「NPO法人新エネルギーをすすめる宝塚の会」(REPT)をつくりました。REPTが母体となって、市民発電所事業に特化した「非営利型株式会社宝塚すみれ発電」をつくり、現在は三者が並行して活動しています。
子孫に安心安全な環境を残すのは私たち大人の義務だと思うので、とにかく瀕死の地球を救うためならできるだけのことをしたいと思っています。個人にできることは限られていますが、同じ志を持つ人が集まり力を合わせて仕事をするのは楽しいし、やりがいがあります。
「宝塚すみれ発電所第1号」が完成した時の点灯式は初めてのことだったので大感激しました。今は賛同してくださる方に出会うのが大きな喜びです。
団体の夢は自然の恵みを受けて、電気も熱も自然からもらえるような持続可能な社会の実現です。2050年にエネルギー消費の50%を再生可能エネルギーで自給するという「宝塚エネルギー2050ビジョン」の実現に向けて、市民としてできるだけのことをするのが目標です。
学習会、ニュースの発行、市内でのエネルギーカフェ、市内のお祭りへの参加などを通じて、再生可能エネルギーの良さをアピールする活動をしています。お手伝いくださる方大歓迎!ワンコインボランティアシステムをとっています。
取材者のコメント | |
---|---|
古川勇樹 | 市民運動から始まり、行政と協働しながら、手作りの太陽光発電所を立ち上げ管理運営している団体である。情報発信に積極的で、ホームページに公表されている、立ち上げまでの過程や制作コスト、発電実績のデータの細かさに驚いた。こういった情報は今後、同じように危機感を持って発電所を立ち上げようとしている人たちに大いに参考になることだろうと思った。この団体のような先進事例がノウハウを公開し各地に同様の取り組みが広がれば、地域の電力の一定程度は地域の発電所で賄うような社会の実現も遠くはないのかもしれないと思った。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
---|---|
代表者 | 中川慶子 |
住所 | 宝塚市中筋山手3-2-10 |
TEL/FAX | 0797-88-1381 |
お問い合せ | k.nakagawa@rept.or.jp |
URL | http://rept.or.jp |
主な受賞歴や実績
第二回宝塚ブランド「モノ・コト・バ宝塚」に選定される(2013年)。
市民発電所「宝塚すみれ発電所第1、2、3号」稼働中。第4、5号計画中。