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NPO法人 BIG TREE

東京都

知的障がいのある人の人間関係を広げる、自然の中での「遊び」

団体名・プロジェクト名

NPO法人 BIG TREE

NPO法人 BIG TREEの写真

活動エリア 自然豊かな場所を選んで活動しています。山登り、ハイキング、カヌーなどの自然体験が主な活動です。
ジャンル 医療・福祉 

主な受賞歴や実績

安藤財団主催の「トム・ソーヤースクール企画コンテスト」で2003年度に支援を受けて実施した企画『心のバリアフリー キャンプだホイ!』が準優秀賞。

この活動について教えて下さい

自然の中で、「あそび」を通じて人と人とが関わることのできる“場”の提供を目指して活動しています。主な参加者は、知的障害のある成人の方ですが、障害のある人に合わせて企画を提供するのではなく、誰もが楽しめる企画となるように様々な工夫をしています。例えば、細かいスケジュールは、事前に決めないとか、部屋割りも参加者と一緒に考えるなど、こちらの都合を押し付けることなく参加者、自らが自由に遊べる場の提供を意識しています。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

知的障害のある人は、施設や養護学校など限られた人間関係の中で生活していることが多く、様々な人と出会う企画が少ないのが現状です。人と人との関係も、「介護する人」「介護される人」という関係で、障害の部分が目立つが故、人と人との関係を結ぶことの難しさがあります。私自身は、知的障害のある人との関わりの中で、人に対するやさしさや感性を伸ばすことができました。だからこそ、自然の中での「あそび」を通じて、フラットな人間関係の中で互いの理解を深め、影響を与え合うことのできる交流の場を作っていきたいです。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

喜怒哀楽の「喜・楽」をたくさん感じることができることです。とにかく、参加者と一緒にいると楽しいです。私自身の固定観念を揺さぶられ、驚きと発見の連続です。

今後の夢と目標を教えてください

1997年から活動をはじめ、18年近く活動しています。その間に、私自身、結婚し、子どもが生まれ、子育てをしながら活動を続けています。今後の夢は、アパートを経営したいです。施設でもグループホームでもなく、ちょっとしたサポートを住人同士で助け合ってできるアパートです。1階には食堂があって、誰もが自由に食べに来られて、面白い人と交流できるようなアパートを経営したいです。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

私が20歳の時に、「やりたい!って思ったことをする」という目標をたてて、1年を過ごしたことがあります。その1年で、教員を目指していた私の人生は、大きく変化し、様々な人と出会い、今日に至っています。私が人生に悩んだとき、「ワクワクすること」をいつも選んでいます。もし、このサイトを見て、心を動かれた方は、ぜひ、ご連絡ください。

取材者のコメント
古川勇樹 自然の中で全力で体を動かす企画、じっくりと作業しながら自然と触れ合うモノづくりの企画などなど、多彩な企画はどれも魅力的で、参加者が心から楽しんでいる様子が伝わってきた。障がいのある人、障がいの無い人、高齢の人、子供、どんな属性の人たちも、みんな一緒に楽しい時間を共有し、共通の思い出を作ることができるよう、気配りや工夫がされており、普段はあまり接点のない人たちであっても、非日常の環境にワクワクしながら楽しく遊んで笑顔になれば、気持ちもぐっと近くなることだろうと思った。
団体・プロジェクトの概要
代表者 理事長 新堂早代
住所 京都市上京区東堀川出水下ル4丁目198 大木庵
TEL/FAX (075)451-2288
URL http://www.big-tree.net/