NPO法人JUKE

東京都

ジョブシャドウイングでキャリア選択を支援 

団体名・プロジェクト名

NPO法人JUKE

NPO法人JUKEの写真

活動エリア 新宿・渋谷・青山・東京駅周辺
ジャンル 国際協力 地域活性化 教育・学習支援 

主な受賞歴や実績

2010年4月のNPO法人設立以来、ジョブシャドウイングやシンポジウムの運営を通じて、50社に及ぶ企業・企業担当者と600名以上の学生・生徒を繋いできました。

この活動について教えて下さい

グローバル化やITの発展により急速に多様化する現代において、”キャリアを考えること”のあり方にも大きな変化の波が押し寄せています。こうした潮流に対し、JUKEは学生が社会人の影となり、社会や仕事に対する認識を広げる「ジョブシャドウイング・デイ」を提供することで、誰しもがわくわくする未来を描き、人生を主体的に選択することが出来る世の中の実現に取り組んでいます。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

アメリカやドイツなどの欧米諸国では、初等・中等教育の時点で極めて具体的な進路選択が求められたり、ジョブシャドウイングや長期インターンシップといった「職場での学習」が一般的であったりと、定常的にキャリアについて考え、選択することがあたり前となっています。

一方、日本では、多くの人が大学3年生になってはじめて、自分のキャリアについて考え始めます。そして、「どこで、どんな仕事をするのか?」という極めて重要かつ困難な選択に、たった3ヶ月〜半年で答えを出すことを求められます。こうした状況が、結果として「リアリティ・ショック」や「7・5・3」といった社会問題に繋がっていることは、想像に難くありません。

コロンビア大学教授で、心理学者のシーナ・アイエンガー女史は、「キャリアは選択の連続。選択する力が人生を切り開く。」と述べていますが、キャリアを選択する力は、何か特別なトレーニングが必要なものではなく、「私はどうしたいのか?」と、日々自らに愚直に問いかけ、他者と語り合い、小さな選択を積み重ねていくなかで磨くことが出来るものだと思います。

JUKEでは、こうした思考と選択のトレーニングになる「ジョブシャドウイング・デイ」の普及を通じて、ひとりでも多くの学生・生徒・社会人が、あたり前にキャリアについて語り合い、考え続けることができる社会の実現を目指してきたいと思います。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

「将来は、こういう生き方をしたい!」。留学先のアラスカで、町の大人たちに向かって楽しそうに話す同級生たちの姿は、 当時15歳の私に、とても大きな衝撃を与えました。「あたり前のようにキャリアを考える」ことの面白さや可能性に惹かれると同時に、もっと日本にも気軽にキャリアについて話せる雰囲気があればいいのに!と感じたことを、いまでも鮮明に覚えています。

JUKEには、教育、人材(HR)、テクノロジー、戦略コンサルティングといった業界の第一線で活躍する社会人”プロボノワーカー”や、まさに当事者として将来の選択に悩んでいる”学生”など、多くの「教育業界」や「人材業界」では“ない”方が多く参加されています。そういった方々が、家族のように夢や将来のキャリアについて語り合う時間を創れているということが、大きなやりがいとなっています。

今後の夢と目標を教えてください

「ジョブシャドウイング・デイ」において、学生・生徒が企業を訪問するのは「1日」というとても短い時間です。ですから、そこから得られることは学生にとっても企業にとっても、とても小さなことに過ぎないのかもしれません。しかし、そういう経験が、ある日突然何かと結びつき、人生の転機に少しでも役立つようなものとなっていくということもあると思います。

人は、過去の出来事に意味づけをし、点と点を結びつけていくことは出来ても、未来に対してそれが出来るということはありません。今はそれが何に繋がるのかはわからなくても、とりあえずやってみる。やってみて、自分はどうしたいのか?どう生きたいのか?ということを考え、人と話し、また前に進んでみる。

「ジョブシャドウイング・デイ」の普及を通じて、そんな、誰しもがあたり前にキャリアについて考え、語り合うことができるような世の中の実現に貢献できればと思っています!

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

NPO法人JUKEでは、社会人スタッフ(プロボノ/パラレルキャリア)、学生インターン・スタッフを随時募集しております!ご興味・ご関心のある方は、下記の宛先までお気軽にご連絡ください!

取材者のコメント
古川勇樹 日本の学生の就職活動は、キャリアの選択という困難な問いに、限られた短い時間で答えを出さなければならず、雇用のミスマッチや早期退職という社会問題につながっている、という問題意識に共感した。日本の大学生が就職活動でキャリアに迷う理由には、仕事をすることに対してのリアリティが圧倒的に足りていないことがあるのではないだろうか。「ジョブシャドウイング・デイ」やインターンのように、実際に仕事の現場を体感したり、モデルケースとなるような先輩社会人の話を聞いたり、仕事をすることに対する具体的なイメージを喚起する取り組みが求められていると思った。
団体・プロジェクトの概要
代表者 岡田香
住所 東京都新宿区新宿5-11-13
TEL/FAX お電話でのお問い合わせは受け付けておりません。
お問い合せ info@npo-juke.com
URL http://npo-juke.com/(PC・スマホ対応)