音楽の”人を癒す”力を信じて
公益財団法人神奈川フィルハーモニー管弦楽団
活動エリア | 神奈川県全域 |
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ジャンル | 学術・文化・芸術・スポーツ |
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オーケストラは、ごく一部の人にのみ楽しまれているものだと誤解されがちですが、そのような解釈を払拭するため、われわれは様々な場所で無料コンサートの開催や子どもたちへの教育、想像力をより豊かにするための活動を軸に、横浜を中心とした神奈川県内全域で演奏会をおこなってきました。
これまでコンサートホールや室内での音楽会に特化して演奏会をおこなっていましたが、東日本大震災後のチャリティコンサートで市役所のロビーや商業施設での演奏会によって「お客様に支えられていること」をより深く実感し、多くの募金や寄付が集まりました。
震災のチャリティコンサートなどは、被災した方々への音楽の提供や寄付などはもちろん、そのようなお客様と直接心の交流をおこなえたことがなにより宝であったと感じます。
2013年の公益財団法人への移行は、楽団史に残る出来事だったと思います。2011年8月からは、公益法人移行に向けて神奈川県、横浜市、神奈川県内の行政や企業、個人から5億円を集めるという寄付活動を開始しました。
県内各地での無料コンサートに加え、必ず募金のお願いをして、楽団の窮状をご説明し、
2013年8月には4億6千万という寄付を集めることができました。
2014年4月からは公益財団法人として活動を続けています。
楽団員も事務局もなによりお客様からの一言で救われる気持ちになります。
目には見えない人の心を癒しているんだという実感が受け取れたときはとても
やりがいや喜びを感じます。
オーケストラが人の心を癒す、生活に欠かせないものと多くの方が想ってくださるように活動をさらに活性化させ、地域にひとつ必要とされるオーケストラになっていきたいと思います。
PRサポーターという形やボランティアで常に募集をしています。チラシや掲示物を置いたり貼ったりできるところをご紹介いただいたり、演奏会場でチラシやプログラムを配ったりしていただいたり、あるいはまずは神奈川フィルと友達に!をコンセプトに年間3000円で「かなフィルフレンズ」という会員を募集しています。神奈川フィルを身近に感じていただくような取り組みのアイデアなども募集しています。
取材者のコメント | |
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古川勇樹 | オーケストラは一般の方には少し敷居の高く感じる芸術である。その芸術を広く多くの人に親しんでもらうための取り組みとして、無料コンサートや子どもたちへの活動で実績を出している。子どもたちへの音楽事業からは未来のアーティストも期待できるのではないだろうか。音楽は目には見えないものである。その音楽の人を癒すという無限大の可能性を感じられる。ただ理想だけでは難しく多額の資金を必要とするのがオーケストラの活動なので、地域に密着し支え合う形がオーケストラにとって理想的な形なのだろう。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 理事長 平野裕 |
住所 | 横浜市中区元浜町2-13 東照ビル3階 |
TEL/FAX | 045-226-5045/045-663-9338 |
お問い合せ | info@kanaphil.or.jp |
URL | http://www.kanaphil.or.jp |
主な受賞歴や実績
安藤為次教育記念財団記念賞(1983)
神奈川文化賞(1989)
NHK地域放送文化賞(2007)
横浜文化賞(2007)