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特定非営利活動法人 ふれんどしっぷASIA

東京都

しあわせを分かち合うことを合言葉に、国内外の子供の交流を目指す

団体名・プロジェクト名

特定非営利活動法人 ふれんどしっぷASIA

特定非営利活動法人 ふれんどしっぷASIAの写真

活動エリア 神奈川、東京を中心。タイ、フィリピン。
ジャンル 国際協力 

主な受賞歴や実績

しあわせを分かち合うことを合言葉に、国内外の子ども達の教育・社会教育の交流活動を行っております。

この活動について教えて下さい

○ 私たちは小さな団体で、しかもスタッフは全員が仕事とかけもちの社会人なので、大きなことはできません。しあわせを分かち合うことを合言葉に、何かをしてあげるというよりも交流するという感覚で活動を進めています。海外活動の主内容は子どもの教育や社会教育です。
○ フィリピンでの主な活動は、中部西ネグロス州のビナルバガン市にて、SDM(Servants of the Divine Mercy)という、地域のカトリック教会をベースとした互助会的な市民団体をパートナーとしています。フィリピンの多くの土地では、カトリックの教えが年中行事や文化を中心に生活の隅々まで行き渡っており、貧富の差が大きな社会の中での「社会的弱者」への活動にも宗教が大きな役割を果たしています。
私たちはこのSDMという団体と、青少年リーダーの育成活動と、小学校への学用品配布活動を行っています。青少年リーダーの育成とは、地域の人々に目を配り、その交流、支え合い、福祉のために働くことができるメンバーを育てることです。彼らは、他地域の青少年との交流の集いや、海岸清掃、貧困家庭へのクリスマス訪問、子ども活動の補佐などの活動を通して、コミュニケーションのしかた、奉仕の心、リーダーシップなどを学びます。
小学校への学用品配布は、毎年、SDMが選んだ市内の1校ないし2校に学用品を届けるというものです。上記の青少年活動メンバーが中心となって、現地で学用品をそろえ、仕分け、包装して準備し、日本からの会員とスタッフ訪問時(8月)に渡します。内容はノート、鉛筆、消しゴム、定規、ハサミなどです。この地域では、定期的に収入を得られる仕事が慢性的に不足しており、通学のための靴や服、学用品、昼食などを買うお金がないために学校から遠ざかるこどもが多いのです。
この他、同じく西ネグロス州内のMC-ARI奨学金(高校生)の支援、ROW(Rondalla On Wheels 車いす楽団)との交流などを行っています。
○ タイでの主な活動は、北部チェンライ県にある暁の家(プロジェクトリーダー:中野穂積さん)への活動資金支援と交流活動です。暁の家は、タイ北部の山岳少数民族の子どもたちを山のふもとの共同生活の家に受け入れ、学校教育を受ける手伝いを1987年より続けています。現在までに255名が卒業、奨学金のサポートを受けた生徒は1000名にのぼります。
最近では、子どもたちの家庭の生活収入のために、コーヒー栽培を推奨、指導し、暁の家で加工、焙煎、販路開拓をしていますので、ふれんどしっぷASIAが日本国内での紹介販売を草の根トレードとしてお手伝いしています。イベント出店時に紹介したり、ワークショップを開いて、この生産者の生活や自然環境を大切にし、つながりを紡ぐコーヒーについての理解を広めています。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

活動発足時のメンバーは、青山学院大学名誉教授雨宮剛先生の学生体験学習(フィリピン編、タイ編)の参加者でした。先生は、若者に海外、特に近隣のアジアの国々の現状を見て、感じて、交流してきてほしいと願い、2~3週間の旅を企画しました。アジアとの付き合いでは近現代史への理解が欠かせないこと、訪問先の人々の年収にも匹敵するような旅費をかける特権的な旅なのだから、見たことをただの思い出にしてはならないことを、先生は繰り返し強調しました。ゴミを拾って換金するスラムの人々、学校に行けない農村の子どもたち、旧日本軍に肉親を殺されたことを語りかけてくる人々との交流、そして彼らの謙虚で真正直な生き方、1回限りの訪問者に対するホスピタリティへの私たちの感動から、この活動は生まれました。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

・フィリピンやタイに友人ができたこと、そして彼らと訪問した時に、そして離れていても(郵便やSNSで)交流し、支え合うことができること。
・フィリピンやタイに関わることで、日常生活や仕事の中では得られない体験や考え方の広がりが持て、豊かになった気がすること。
・国内での啓発活動、コーヒー等の紹介活動の中で、共感してくれる人々と出会えること。そして時に、それがゆっくり広がっていくこと。

今後の夢と目標を教えてください

ゆっくり、長く続けていくことです。そして、支援先の人々の中から、自分たちが主体となって地域のために働こうとする人が育つことです。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

ゆっくり、じっくり、末永く、タイやフィリピンの人々のことを思い、交流していきたいという方、ぜひ参加してください。
活動の紹介、イベント出店、英語での通信、ニュースレターの編集・印刷・発送、現地訪問、などいろいろな形で参加できます。

取材者のコメント
古川勇樹 タイやフィリピンの子供たちの教育・育成と、子供たちを取り巻く環境を同じ目線で共に生きていく、草の根的な運動をしている団体。目に見える急な展開ではなく、じっくりと地域同士との交流を図りながら、より長く、深く支援していく姿勢は、双方の国同士の相互理解にもつながるため、会のポリシーに沿って、暖かで緩やかな、そして確実な絆をもたらす活動として、今後応援を続けていきたい。
団体・プロジェクトの概要
代表者 代表理事・田中祥一
住所 横浜市栄区飯島町2073-2 C106
TEL/FAX 080-6556-3877 FAXなし
お問い合せ friendshipasia@hotmail.com
URL http://WWW.friendshipasia.npo-jp.net/