国登録有形文化財・藤崎家住宅「赤松館」を中心に、地域の文化交流を図る
NPO法人赤松館保存会
活動エリア | 熊本県芦北町 |
---|
ジャンル | まちづくり 地域活性化 教育・学習支援 |
---|
「赤松館(せきしょうかん)」は、明治期に大地主として栄えた藤崎家の住宅で、主屋の座敷棟・居間棟の各部屋は銘木を用いた巧緻な意匠になり、高い水準の大工技術を有する近代和風建築であるという評価がなされ、国登録有形文化財となっています。
NPO法人赤松館保存会は、この国登録有形文化財・藤崎家住宅「赤松館」を保存及び公開する事業を行い、一般市民に対して、地域文化の継承を促進し、また、生涯学習及び青少年の健全育成の場を提供することで地域の活性化及び人材育成を推進し、もって地域社会の利益の増進に寄与することを目的として設立しました。
著名な料理家・江上トミの生家でもある赤松館は、2009年11月より一般公開を開始。さまざまなイベント等を催しながら、「赤松館」の保存及び公開に努めています。
国登録有形文化財・藤崎家住宅「赤松館」は、その名が示すように藤崎家の住宅で、現在も藤崎家の方々が住んでおられます。保存会はそのお屋敷の一部を借り受けて一般公開を行っています。
赤松館の現当主は都会での仕事のため、不在期間がしばらく続いたのですが、リタイヤ後この貴重な建物をいかにすべきかあれこれ思案を重ねられた結果、現在の様にNPOによる保存を決断されました。それに呼応した地域住民が保存会を立ち上げ、現在に至っています。
当初、文化財の保存・活用?イベントの企画・実施?接客・おもてなし?など、わからないことだらけでのスタートでしたが、今日まで活動が継続できているのは、この館の持つ魅力によるところが大きいと思います。藤崎家五代目当主藤崎彌一郎は、この芦北の地に一流の人物を招き入れたいという思いでこの館を建造したといわれています。この館の魅力をたくさんの人に知ってもらいたい、これが活動の原動力のひとつです。
通常来館された方には、スタッフが館内を案内するようにしています。いろいろな方が来館され、いろいろな話を伺うことができます。ときどき案内そっちのけで来館された方と別の話で夢中になることもありますが、逆に通り一遍の案内で終わる場合もあります。そんな中で喜びを感じるのは「赤松館」の価値を共有できたときです。案内を終えた時、双方が「ありがとうございました。」と言い合う瞬間。お客ともてなす側の立場を越えてお互いが「赤松館」の価値を確認しあえた時、この建物をこの場所を、末永く大事にしていきたいと強く感じます。
できるだけたくさんの人に「赤松館」の価値を知ってもらいたい。
末永く「赤松館」を存続させたい。
そのために今やるべきこと、今しかできないことをしっかりとやっていって、
確実に次の世代へと繋いでいきたいと考えています。
ぜひ一度、御来館ください。
そして「赤松館」を感じて下さい。
「赤松館」があなたを待っています。
取材者のコメント | |
---|---|
古川勇樹 |
国登録有形文化財・藤崎家住宅「赤松館」の保存・維持を行いながらも、この「赤松館」の創生者の意思を継ぎつつ、地域活性のために様々な活動を行っている。 その活動は今や発起人だけではなく、地域住民も巻き込み、芦北町の繁栄に寄与している。 会員の心のこもったおもてなしは、「赤松館」を訪れる人々にも伝わり、今後も末永く継続していくだろう。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
---|---|
代表者 | 百崎末雄 |
住所 | 熊本県葦北郡芦北町田浦788 |
TEL/FAX | 0966-87-2866 |
お問い合せ | info@sekisyoukan.jp |
URL | http://sekisyoukan.jp |
主な受賞歴や実績
国登録有形文化財(2000年)