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特定非営利活動法人電線のない街づくり支援ネットワーク

東京都

日本の街を、電線類地中化で安全・安心で美しい街にするために!

団体名・プロジェクト名

特定非営利活動法人電線のない街づくり支援ネットワーク

特定非営利活動法人電線のない街づくり支援ネットワークの写真

活動エリア 関東、関西を中心に全国対応
ジャンル まちづくり 地域安全 

主な受賞歴や実績

編著『電柱のないまちづくり』学芸出版社
2015年2月23日東京渋谷にて、テーマ「無電柱化法制化の時代を迎えて」電線のない美しく安全なまちづくりフォーラムを開催しました。

この活動について教えて下さい

現在日本には約3,300万本※1の電柱が建っているといわれています。その電柱からはクモの巣のような電線や無機質な機器等が空を覆うように無秩序に張り出しています。これまで、電柱や電線は、高度成長期日本の電力の供給に大いに役立ってきました。しかし、景観という観点では普段、我々の視界を遮るだけの存在ですが、ひとたび災害が起きれば人命を脅かす凶器に変わります。1995年の阪神淡路大震災では、多くの電柱が倒壊しました。電線が切れたことによる火災も発生し、さらに、倒壊した電柱が一刻を争う緊急車両の通行を妨げ現場到着を遅らせました。もし、神戸や淡路の街がもう少し電柱や電線が地中化されていたなら多くの人命が助かったかもしれません。私たちはこのNPOの活動を通して、日本の街に美しい空を取り戻したい、災害に強く、安全安心で住み良い街にしたい。そして、“美しい国”を子ども達に残したい。そういった思いのもと私たちは、日本の街を電柱や電線の無い、安全安心で、美しい景観の街にするために、街づくりを行うすべての機関(不動産・デベロッパー・行政等)を支援していきます。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

ヨーロッパの街はたいへん美しいのに、日本の街は、なんでこんなにごみごみしているのか?日本にも欧米のような美しい住宅が作れないかという、相談を受けました。その時に、無電柱化の難しさや、規制に辟易しましたが、無電柱化の街を造ることができました。そして、大変喜んでもらいました。こうした街をもっと広げることができないか?それには、自分だけでなく、無電柱化しようという人たちが集まって、活動を始めればいいのではないか?そうして、2006年にNPO法人設立準備を始めました。当時、高田理事長に相談に行ったときに、自分も電柱にはいつも困っている、やるなら、無電柱化に特化したNPOにしよう!ということで、NPO法人電線のない街づくり支援ネットワークが誕生しました。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

無電柱化は、技術的にも特殊であり、また、電線管理者との交渉など、現状では、時間と手間のかかる仕事です。そういった苦労を経て、街が安全で美しく生まれ変わるのを見るのは、この上ない喜びです。さらに、住民の方から、空が広くなったと、喜んでもらえることもやりがいになりますね!

今後の夢と目標を教えてください

チャレンジ50と題して、50年後に、日本にある3,352万本の電柱をすべて、埋設しよう!と取り組んでいます。欧米先進国や、アジア諸国に比べても、大きく遅れている無電柱化。この現状を少しでも改善すべく、日々活動に取り組んでいます。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

日本は電柱大国。私たちが無電柱化の活動を始めて8年。ようやく、国も重い腰を上げ始めてきました。無電柱化推進法案が、今国会に提出予定です。これから、無電柱化は加速していくと予想されます。そうした中、われわれのNPO法人は、無電柱化のパイオニアとして、さらに活動を活発化していく必要があります。ぜひ、日本の電柱を何とかしたい!という人は、私たちの活動に力を貸してください!無電柱化の世論メーカーとして、また、無電柱化の推進役として、一緒に活動しましょう!

取材者のコメント
古川勇樹 日本各地に張り巡らされた電柱・電線は、町の景観を損ねるだけではなく、災害の際には思わぬ被害の原因になることにいち早く注目した、ユニークで先進的な目をもった団体だと思う。
これまでの地道な活動は各地でも実を結び、今や国をもその活動に巻き込もうとしているパワーがある。
まだまだ日本各地には電柱・電線が多く存在しているが、会の目標をこれからもしっかりと掲げ、日本の街からすばらしい空の広がりを見せてくれるだろう。
団体・プロジェクトの概要
代表者 理事長 高田 昇
住所 吹田市内本町1-1-21
TEL/FAX 06-6381-4000/06-6381-3999
お問い合せ info@nponpc.net
URL http://nponpc.net/