光をもたらす、人と人の目と目のつながりを!
公益財団法人富山県アイバンク
活動エリア | 主に富山県内 |
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ジャンル | 医療・福祉 |
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黒目の上の透明な膜を「角膜」といいます。この「角膜」が病気やケガなどで濁ってしまうと視力が低下します。このような角膜疾患の方が視力を取り戻すためには、「角膜移植」しか方法がありません。アイバンクは、献眼してくださる方と移植を待っている方の橋渡しを行っている団体です。
現在の角膜移植医療においては、提供された角膜を用いて移植を行なうことが唯一の方法です。
昭和33年に「角膜移植に関する法律」が施行されて以来、慶應義塾大学、順天堂大学をはじめとし、全国にアイバンクが設立されていきました。
富山県においては昭和38年10月10日「眼の愛護デー」を記念して、富山県善意銀行内にはじめて眼球預託口座が設けられました。
その後、角膜移植についての正しい知識の普及、眼球提供者の登録、緊急に手術を必要とする患者に対する眼球の斡旋の業務を行うため、富山県民の福祉の増進を図るため、眼球斡旋機関として「財団法人富山県アイバンク」が平成3年12月に設立されました。平成21年11月公益財団法人への移行登記を行い、現在の「公益財団法人富山県アイバンク」に至ります。
角膜疾患の方が角膜移植により視力取り戻した時に嬉しさ・感動は言葉にあらわせないほどのものがあると言われています。ひとりでも多くの方が光を取り戻すことができるように活動をしていますが、一方で忘れてはならないのが、ドナー(献眼される方)とそのご家族のことです。人工の角膜というものはなく、角膜疾患の方々が視力を取り戻すにはご提供頂いた角膜を使用するしかありません。ドナー(献眼される方)は、生前アイバンクに登録頂いていた方や病院の病室でご本人と直接お話をさせて頂きご登録頂いた方、登録はしていないがご家族が献眼を希望された方などがいて、「本人が希望していたから」「誰かの役に立ちたい」「献眼することにより大切な家族の身体の一部を残したい」「この世にいなくなっても自分の眼で世の中を見ていたい」「最期にいい事していきたい」など、それぞれの人生があり、それぞれのご家族関係があり、それぞれの最期の迎え方があります。
いかにその想いに寄り添うかが、とても大切だと思います。
「献眼」という選択肢を選ばれた方に対し、コーディネーターとしていかにそのお気持ちを尊重し寄り添えるよう、また、ご家族に提供してよかったなと思っていただけるように日々取り組んでいます。
アイバンク事業をご理解頂き、いざという時に自分はどうしたいかをお考えいただければと思います。そして、そのお気持ちを何かの形であらわしていただければと思います。献眼してもいいと思われる方は、ぜひ献眼登録をお願いします。
取材者のコメント | |
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古川勇樹 |
昨今、日本でもようやく認知を得てきた臓器提供の分野でも、特に「献眼」に対する、正しい知識と情報を発信する、専門化ならではの配慮は、「献眼」を行おうとする人、「献眼」を受けようとする人、双方に力強い支援になるだろう。 「献眼」することで、角膜疾患を抱えた人たちに新たな「光の再生」を行おうとする活動は、こうした専門的な知識の元で情報発信されることはとても頼もしく思える。 今後も多くの人たちが相互の「助け合い」を感じることのできる活動になるよう、心から支援していきたい。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 理事長 大黒 幸雄 |
住所 | 富山県富山市杉谷2630番地 富山大学医学部眼科内 |
TEL/FAX | 076-434-5710/076-436-0146 |
お問い合せ | info@toyama-eyebank.com |
URL | http://www.toyama-eyebank.com |
主な受賞歴や実績
医療専門者の視点から、アイバンクの正しい知識と情報を発信しています。