水と衛生の問題に取り組み、途上国の人々の暮らしを変えていく
特定非営利活動法人ウォーターエイドジャパン
活動エリア | 世界37か国 |
---|
ジャンル | 国際協力 |
---|
現在、世界では、6億5,000万人の人々が安全な水を使うことができず、23億人の人々が衛生設備を使うことができません。1日に1,400人の子供たちが水と衛生を原因とする病気によって命を落としています。ウォーターエイドは、開発途上国の最貧困層に安全な水と衛生設備を届けることで人々の暮らしを変えていけるよう、水・衛生プロジェクトの実施、政策提言ならびに関心喚起に取り組んでいます。1981年の設立以来、2,100万人に安全な水を、1,800万人に衛生設備を届けてきました。
ウォーターエイドは、現地NGOなどの現地パートナー、ならびにコミュニティと連携しながら活動しています。それによって、細やかなニーズに対応することが可能になります。また、コミュニティが自ら設備・しくみを維持管理していくようになるので、より持続可能な効果をもたらすことができます。
ウォーターエイドは1981年、開発途上国の水と衛生の問題に関する会議が開かれたことをきっかけに、イギリスの水道局の協力によって設立されました。その後アメリカ、オーストラリア、スウェーデンとメンバー国が増え、2013年2月、日本法人であるウォーターエイドジャパンを設立しました。日本政府は、途上国の水・衛生分野の援助に力を入れており、このような日本において開発途上国の水・衛生の状況を発信していくことは大切であると考えています。
安全な水とトイレへのアクセスが可能になったことで、途上国の人々の暮らしは大きく変わります。水くみに行く必要がなくなり学校に通い始めたマダガスカルの女の子、家に近くで水が手に入るようになり、畑を開墾した東ティモールの人々-そのような変化を目にすることがやりがいです。また、そのような変化を起こす水・衛生支援を続けていくことができるのは、ご寄付やボランティア、イベント参加を通じてウォーターエイドを支えてくださる方がたくさんいらっしゃるからこそです。支援者の方々の、「水と衛生の問題を解決したい」というお気持ちに、いつも勇気づけられています。
ウォーターエイドは、2030年までに、すべての人がすべての地域で、安全で清潔な水とトイレを使うことができ、衛生習慣と身につけている世界を実現することを目指しています。
ウォーターエイドは、水と衛生の問題に専門的に取り組む団体です。この問題についてもっと知りたい、自分にできることで協力したい、という方は、ぜひ団体のウェブサイトやSNSをご覧ください。イベント、ボランティア情報も随時発信していますので、お気軽にご参加、お問い合わせください。
取材者のコメント | |
---|---|
古川勇樹 | 水と衛生という、人間の生死に直結する必要不可欠な部分での取り組みをされている団体である。日本では当たり前になっている安全な水の確保や衛生面の管理や習慣づけであるが、世界にはまだまだそれらが欠けている地域があり、日々深刻な状況で暮らしている人たちがいる。それだけに、水道や衛生施設が整備されることのインパクトはとても大きいと、お話を伺ってよく分かった。暮らしへの安心から将来への希望、コミュニティの結束や農業などの産業の発展にもつながる、とても意義深い活動であると思った。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
---|---|
代表者 | 理事長 滝沢 智 |
住所 | 東京都墨田区本所3-15-5 ソーシャルインキュベーションオフィスSUMIDA201 |
TEL/FAX | TEL:03-3829-0678 FAX:03-5608-1567 |
お問い合せ | info-japan@wateraid.org |
URL | http://www.wateraid.org/jp |
主な受賞歴や実績
【グローバル】
1981年 イギリス・ロンドンで設立
1995年 ストックホルムウォータープライズ受賞
2003年 イギリスのチャリティーオブザイヤー受賞
2006年 「イギリスの最も称賛する慈善団体」受賞
2015年 アメリカの「フィランソロペディア」水と衛生部門第1位
【日本】
2013年2月 日本法人設立
2014年12月 認定NPO法人取得