動物たちを巡る問題を伝え、動物も人間も幸せに暮らせる社会に向けて、意識の変革を促す
特定非営利活動法人SPICA(スピカ)
活動エリア | 広島県全域 |
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ジャンル | その他 |
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私たちは4つの活動を中心に、動物愛護の活動に取り組んでいます。①「いのちの教室」:中学校や高等学校などに出向いて、出前授業の形式で、動物たちの現状についてお話をしています。②「中学生・高校生ボランティア活動」:「いのちの教室」を受講した学生と一緒に、動物愛護センターでボランティア活動をしています。最近は、大学生も加わり、さらに活動が広がっています。③「講演会・イベントの開催」:より多くの人に動物たちの現状を伝えるため、映画上映会や講演会、アート展覧会など様々なイベントを企画しています。④「里親募集」:わずかながら保護した猫たちの里親募集もしています。
今、全国で1年間に殺処分される犬や猫は12万頭以上と言われています。これは1日に直すと、約500頭の犬や猫が殺処分されているということになります。1匹でも多くの命を救おうと、日本全国でたくさんの個人・団体ボランティアが、保護活動などに取り組んでいます。しかし、犬や猫の保護は、とても大変な活動であるばかりか、救っても救っても際限なく新しい犬や猫が運び込まれます。そんな活動が広く行われる中で、保護活動の大変さから、なかなか動物たちの現状を知らせるという活動が行われてきませんでした。
そこで、私たちは、保護活動ではなく、教育・啓蒙に特化した活動を行うことにより、「蛇口を閉める」、つまり保護しなければならないような犬や猫を生み出さない社会を実現しようと考えました。動物の問題と言われますが、すべては突き詰めれば、全て人間の問題です。人間の意識改革には時間がかかりますが、動物にまつわる問題を根底から解決するには、どうしても必要な活動だと考えています。
「いのちの教室」を聞いてくれた生徒さんが、家族と一緒に動物愛護センターを訪れ、保護犬を迎えてくれたお話しを聞いた時、とてもうれしく思いました。また、「いのちの教室」の開催校で、文化祭などの取り組みとして、動物たちの問題を取り上げてくださったり、ボランティアなどに継続的に生徒さんが参加してくださる時、「頑張ってきて良かったな」と感じます。
殺処分ゼロを実現するには、まだまだ時間もかかりますし、数値がゼロになればよいというものでもありません。言葉を話せない動物たちが、この社会で人間によって苦しみを受けることなく、適正に飼育されるよう、人々の意識を変え、社会を変えていきたいと思っています。最も弱い立場である動物たちが幸せに暮らせる社会は、きっと人間にとってもよりよい社会であるはずだからです。
どんな方でも、この活動に関わっていただくことができますし、サポートの方法もさまざまです。実際に、一緒にボランティアをしていただくこともできますし、保護猫の一時預かりなどもお願いできればとても助かります。
直接、動物に関わったり、ボランティアやイベントには参加できないという方でも、里親募集のポスターを貼っていただく、募金箱を置いていただく、お友達に「こんなことがあるんだよ」とお話ししていただくだけでも、とてもありがたいです。
「何をしたらいいかわからない」という方も、まずはご連絡をいただければと思います。
取材者のコメント | |
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古川勇樹 | 殺処分される犬や猫が1日当たり約500頭にもなることや、「救っても救っても際限なく新しい犬や猫が運び込まれ」ているというお話を伺い、動物の殺処分やその保護活動を巡る状況の大変さが伝わってきた。不幸な動物たちを根本的に減らしていくには、「蛇口を閉める」ことが何よりも重要であり、それには社会全体、私たち一人ひとりがこの問題について考え、正しい行動を知ることが必要である。このメッセージを一人でも多くの人に届けようというこの団体の活動は、とても大切な活動であると思った。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 山下 育美 |
住所 | 広島市安芸区瀬野町2759-149 |
TEL/FAX | 082-894-8686 |
お問い合せ | info@npo-spica.com |
URL | http://npo-spica.org/ |
主な受賞歴や実績
中学校、高校への出前授業や学生たちのボランティア活動、講演会などを通して、動物たちの現状を伝えることで、動物愛護の活動に取り組んでいます。