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特定非営利活動法人 日本アンプティサッカー協会

東京都

新しい障がい者競技、アンプティサッカーの普及に取り組む

団体名・プロジェクト名

特定非営利活動法人 日本アンプティサッカー協会

特定非営利活動法人 日本アンプティサッカー協会の写真

活動エリア 国内外
ジャンル 学術・文化・芸術・スポーツ 

主な受賞歴や実績

2010年アンプティサッカーワールドカップアルゼンチン大会 フェアプレイ賞受賞
2014年アンプティサッカーワールドカップメキシコ大会 ベスト16

この活動について教えて下さい

当協会は、上肢・下肢切断者に対してアンプティサッカーの周知普及推進を行うと共に、それら指導者の育成強化に関する事業を行っています。また障がい者・健常者の垣根を越えて誰でもが参加出来るアンプティサッカーを行うことにより健全な生活を過ごす手助けに関する事業を通じて、日本におけるアンプティサッカー文化の振興、発展、交流、環境整備及び地域コミュニティの活性化に寄与することを目的とします。

また日本全国各地域でのチーム作りを行ない日本選手権の開催や日本代表選手によるワールドカップ世界選手権への参加等によりメディアへの露出を増やし世間の認知度を高める一方、小学校での講演会や体験会で子供達への交流を積極的に行い、健常者と障がい者が一緒にサッカーを楽しめる環境を作り地域社会貢献にも努めています。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

私(杉野)の勤務先が2007年に始めて障がい者雇用を実施する際、国内には該当者がおらずブラジルから呼び寄せたのがアンプティサッカーブラジル代表選手でした。当時日本では誰も知らないスポーツだったので競技者がおらず、私が15年前から取り組んでいる知的障がい者を対象としたサッカースクールで彼を受け入れたのが、日本におけるアンプティサッカーの第一歩となりました。2009年にアンプティサッカー協会を立ち上げに携わり、2010年に日本代表監督に就任し今日に至ります。これまで日本代表監督として世界大会に3度出場し、協会担当役員として国内全国大会では6度、運営に関わっています。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

問題や苦労が絶えませんが、加盟する全チームが私たちの主催する大会を本気で勝ちたいと思ってくれることです。必死になってボールを追いかける選手たちを見たり、大会が無事に終わり選手・スタッフが笑顔で会場を後にするのを見届ける時にこの上ない喜びを感じます。

世界大会で2年の歳月をかけて日本のレベルアップに取り組み好結果を出せた時ほどこの仕事の遣り甲斐を感じることはありません。

また、アンプティサッカーは日本では歴史が浅い競技ゆえに前例に無いことを行うことが多く、そのほとんどが無を有にする作業の連続です。その作業が報われ協会や日本アンプティサッカーの財産となることに遣り甲斐を感じます。

今後の夢と目標を教えてください

日本アンプティサッカー協会の一役員として、この競技の普及を推進し、誰でも知っているスポーツにすることです。また、この競技を通じて障がい者を障がい者として見たり、接したりするのでは無く、「五体不満足」は障がいでは無くその人の「個性(キャラ)」であることを多くの人に認識してもらうことです。

一指導者としては日本代表をもっと強化し強豪国に育て世界大会でてっぺんを取ることです。恩恵を受けるだけでなく、この競技を通じて社会に貢献すること。アンプティサッカーが世界に平和を訴え、戦争や争い、地雷や不発弾などが一つでもこの世から無くなる一助になってほしいと思います。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

まずは生でアンプティサッカーを見て、アンプティサッカーのファンになって欲しいです。また、この競技が普及されていない地域で普及しチームの立ち上げを目指してくれる熱い人のサポートをお待ちしています。

取材者のコメント
古川勇樹 松葉づえを使ってプレイするサッカーであるアンプティサッカーという新しい競技を、日本に根付かせる活動をされている団体である。前例のないところから各地でチーム作りを始め、日本選手権の開催、世界大会への挑戦など、パイオニアとして道を切り開いてきた過程のお話を伺いながら、この競技が着実に競技人口を増やし、すそ野を広げていることを感じた。通常のサッカーと同じように日本の大会から世界へと目標を持って競技を続けていけるところも魅力的であるが、今後の世界大会での日本チーム活躍が楽しみである。
団体・プロジェクトの概要
代表者 最高顧問 セルジオ越後、理事長 松尾義文、副理事長 杉野正幸
住所 本部所在地:東京都千代田区外神田5-4-3PCビル
TEL/FAX
お問い合せ support@j-afa.jp
URL http://j-afa.com/wp/