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NPO法人日本デフゴルフ協会

東京都

障がい者も健常者も、ともに楽しむゴルフ

団体名・プロジェクト名

NPO法人日本デフゴルフ協会

NPO法人日本デフゴルフ協会の写真

活動エリア 全国
ジャンル 学術・文化・芸術・スポーツ 

主な受賞歴や実績

2012年世界デフゴルフ選手権大会シニア団体部門で初優勝
過去に世界デフゴルフ選手権シニア個人部門、女子個人部門で2位、3位実績有、男子個人部門で3位実績有

この活動について教えて下さい

主な事業は次の通りです。(1) 日本デフゴルフ選手権大会の開催・運営、(2) 世界デフゴルフ選手権大会への代表選考、派遣、開催、諸外国対応、(3) 競技参加者、協力者相互の親睦並びに関係団体・各種機関との連絡均衡、(4) 広報の発行、(5) 競技に関する取り決め、管理運営、(6) 加盟団体との連帯強化、ジュニアの育成に寄与、(7) その他目的を達成するために必要な事業

去年の事業内容
東日本デフオープン、西日本デフゴルフオープンや東日本デフゴルフフェスティバル、西日本デフゴルフフェスティバルを実施し、聴覚障害者、健常者の親睦交流を深め、聾学校の子供にスナッグゴルフレッスンを行い、ゴルフの楽しさを広めることができました。また、初めて健常者の運営する聴覚障がい者の社会支援チャリティーゴルフ大会に大勢の聴覚障がい者が参加し、ライオンズクラブ交流を広めることが出来ました。ゴルフ業界に定評のある日本ゴルフコース設計協会研修会に聴覚障がい者が初めて参加し、ゴルフ業界の健常者との交流を深めていくことができたのはとても大きな意義がありました。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

聴覚障がい者個人がゴルフする際に健常者中心の世界でプレーしてきたが、コニュニケーションの輪に入ることができずに、淋しい思いをした聴覚障がい者は少なくありませんでした。また耳が聞こえないため、レッスンプロから正確な情報が入らずに基本的な技術を身につけることは容易ではなく、我流フォームで対応してきたため、スコアメイクがなかなか思うようにならず悩んでいる聴覚障がい者も多かったのです。

その中で1995年11月のザ・チェレンジゴルフトーナメント(津カントリー)に全国の身体障がい者が集まり、お互い初顔合わせの聴覚障がい者同士が多く、楽しくコミュニケーションしながらゴルフできる楽しさを味わうことができました。

1997年4月に全国の聴覚障害者のゴルフ愛好グループが集まり、聴覚障害者のゴルフの全国組織として「日本デフゴルフ連盟」が設立されました。これは全国の聴覚障がい者ゴルフファーが集まり、全国の聴覚障がい者ゴルフ大会(日本デフゴルフ選手権大会)を開催して交流の輪を広めようとした主旨にありました。その後に世界デフゴルフ選手権大会が諸外国で行われているのを初めて知ったので、第二回世界デフゴルフ選手権大会から二年毎に代表選考、派遣を行ってきました。

2008年9月の豪州大会に先立つ理事会において私ども日本デフゴルフ連盟の長年の夢でありました世界デフゴルフ選手権の2012年の日本開催が3カ国の競合の末誘致に成功いたしました。これに伴い世界大会をわが国で成功裡に終わらせる為に組織の改変、任意団体から公的認知を頂いた組織への改変が急務となってまいりました。その結果2009年4月をもって名称を「日本デフゴルフ連盟」から「日本デフゴルフ協会」に変更し、またこの「日本デフゴルフ協会」を特定非営利活動法人(所謂、NPO法人)の申請を東京都に対し行い、2009年9月認可をいただいております。

NPO法人設立の目的は、「日本国内在住の聴力障害者がゴルフを通じ、ゴルフ全般の知識や競技力を高め、健康と福祉の増進を図り、健常者や聴力障害者等を問わず、広く理解・交流を深めることに寄与することを目的とする」としております。

そして現在当協会が主催する聴覚障がい者の理解ある健常者との交流を推進する事業である東西デフオープンや東西デフゴルフフェスティバルを実施する他に全国大会「日本デフゴルフ選手権大会」が1997年に開始され今年9月の京都大会で18回目を迎えるに至ります。

(ザ・チャレンジゴルフトーナメントとは?)
ザ・チャレンジゴルフトーナメント開催のきっかけは1994年、日本初の片腕のプロゴルファー・山手勝さんが当ゴルフ場でプレイ中、「私のような身障者ゴルファーにも、こんなきれいなゴルフ場でプレイさせてあげたい・・・」と、つぶやかれたのがはじまり。不屈の闘志と努力でハンディを克服し、果敢にプレイする山手プロに感銘を受けた理事長が、全国の身障者に向けたゴルフ大会を企画・開催することになったのです。以来、毎年多くの参加者が全国各地から集まり、大きな反響を呼んでいます。(ザ・チャレンジトーナメント大会HPから転載)

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

聴覚障がい者である理事皆さんは無報酬で労働提供して頂いておりますので、申し訳ない気持でいっぱいですが、お互いに手話を交えながら意志疎通を図り、事業計画、実施、反省、今後の課題のステップを踏まえ、いろいろな問題を乗り越えて、事業を実現していく過程で仕事の責任感を持ちあえる喜びがあります。

またNPO法人になってから、新しい聴覚障がい者のゴルファー会員が増えてきており、ライオンズクラブ主催のチャリティー大会や日本ゴルフコース設計協会の研修会など健常者の交流の輪が広がってきており、理事会の立場にいる我々として、仕事冥利に尽きる思いです。

今後の夢と目標を教えてください

目標というか夢に近いですが、世界デフゴルフ選手権で日本チーム男子、シニア、女子部門が全部門優勝すること、NPO法人日本デフゴルフ協会を全面的に応援してくれるスポンサーが現れてくれることです。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

全国の聴覚障がい者と交流しながらゴルフと仕事を一緒に楽しみませんか?
また、聴覚障がい者に理解ある健常者の方々の参加も大歓迎です。

取材者のコメント
古川勇樹 障害を持った人たちにとって好きなゴルフを思いっきり楽しむことができる場が、日本だけでなく世界にも広がっていることを伺いうれしく思った。また、障害のある人のゴルフに対する熱意やそこでいきいきとプレーするみなさんのワクワクした気持ちが伝わってくるような気がした。この団体の活動によってデフゴルフやザ・チャレンジゴルフトーナメントなどの大会が広く認知され定期的に開催されて行く中で、各地のゴルフ場における障がい者ゴルファーへの配慮がひろがり、健常者と同じようにプレーできる環境が増えていくことだろうと思った。
団体・プロジェクトの概要
代表者 小島政則 理事長
住所 兵庫県神戸市兵庫区水木通2丁目2-2-203(神戸事務所)
TEL/FAX 078-531-0236
お問い合せ npo-deafgolf@crows-net.com
URL http://japan.deaf-golf.net/