吃音の悩みを分かち合い、社会の理解を促す
特定非営利活動法人 全国言友会連絡協議会
活動エリア | 全国 |
---|
ジャンル | 医療・福祉 |
---|
吃音のある人達のセルフヘルプ・グループとして、悩みを抱えている吃音のある人へ、同じ吃音のある者との出会いによる分かち合いを提供すべく「例会」を定期的に開催しています。また、地域大会と全国大会を毎年継続して開催し、地域を超えた広い出会いも提供しています。さらに、社会に吃音の理解を広げるために、全国各地で吃音啓発活動に取り組んでいます。
各地の言友会ではそれぞれ主体性を持ちながら、例会開催や会報発行などを通じて、吃音問題の克服と解決へ向けて活動をしています。
弊会は昭和41年(1966年)に東京で発足しました。東京の吃音矯正所で出会った仲間たちにより、吃音を矯正する会として活動をスタートしました。活動を続けていく中で、「吃音は治りにくい」現実を目の当たりにし、その現実を受け入れた上で「吃音とどう付き合っていくか」を考えていくことになります。
昭和51年(1976年)『吃音者宣言』を採択しました。これまでの「吃音は治すべきもの」という考え方を転換し、「吃音と上手に付き合っていこう」という方向を打ち出したものでした。
さらに現在では、吃音の問題を、個人の問題だけではなく社会の問題としても捉え、吃音者が生きやすい社会を目指し、「吃音者の社会的支援を求める」ということについて組織全体として取り組んでいます。
過去の自分と同じ吃音の深い悩みを抱えている人が、言友会での出会いと分かち合いを経て、吃音がありながらも自己を肯定的に捉えながら良い方向に変化していくことに、何よりも遣り甲斐と喜びを感じます。
今後の目標は、「言友会のない地域に言友会を作り、悩みを抱える吃音のある人を減らしていくとともに、吃音者の輪を全国に拡げていくこと」、「吃音のある人の社会福祉を確立するために、障害者福祉制度に関わっていくこと」、「社会へ吃音の理解を促進するために、啓発活動を継続していくこと」であります。
吃音は主に会話におけるコミュニケーション障害です。およそ「100人に1人」の「吃音のある人」と、会話の相手となる「多く」の「吃音のない人達」が、共に吃音を考え、共に活動できることにより、吃音のある人が生きやすい共生の社会を一緒に実現させていきたいと思っております。
取材者のコメント | |
---|---|
古川勇樹 | 吃音のある人がおよそ100人に1人と伺い、思っていたよりもかなり多いと思ったが、それは吃音のためにコミュニケーションを控えてしまうなど、周囲からは見えにくい障害であるからなのだろうと思った。いまだ原因がはっきりせず、治すことが難しいという障害である吃音のある人たちが社会から離れていってしまわないよう、こういったセルフヘルプのグループが必要とされていることがよく分かった。吃音を抱えた人たちが、言友会への参加を通じて少しでも前向きな気持ちになり、充実した日々を過ごしていけるよう、この活動がすべての吃音者に届いてほしいと思った。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
---|---|
代表者 | 理事長 南 孝輔(みなみ たかゆき) |
住所 | 東京都豊島区南大塚1-30-15 |
TEL/FAX | TEL 03-3942-9436 / FAX 03-3942-9438 |
お問い合せ | zengenren@gmail.com |
URL | http://zengenren.org/ |
主な受賞歴や実績
吃音のある人達のセルフヘルプ・グループである言友会の全国組織です。