明治・大正期の芸術文化を後世に伝える美術館と庭園
公益財団法人 橋本関雪記念館
活動エリア | 京都府京都市 |
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ジャンル | 学術・文化・芸術・スポーツ |
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明治末に興った「文芸復興」により京都に形成された日本画壇。今は既に継承者も無く途絶えているその画壇が持っていた文人的性格や、画家達の群像を後世に伝えるべく美術館を主体として芸術文化の保全や広報活動を行なっています。
高度経済成長期を迎えた日本では、京都の文化財や文化遺産は毀損・散逸の憂き目に会い徐々にその数を減らしていました。当家では京都画壇の一角を成す日本画家でありました橋本関雪の末裔として、その画業また往時の画壇の隆盛により遺された多くの資料を学術、生涯教育に役立てるよう故人の意志を引き継ぎまして1961年より美術館として公開を始めました。
庭園や美術品を通じ、今まで日本文化に興味の向かなかった方々が江戸、明治、大正といった時代の人々に思いを馳せ、今後の日本文化に貢献される事が大きな喜びです。
橋本関雪という画家を通じ、京都画壇の全体群像が後世に遺されることを望みます。また、その過程で新たな画家が生まれ日本画の世界が大きく広がればなお幸いに存じます。
明治・大正時代の芸術文化は、一般的に美術館におかれる国宝や重要文化財などの美術品に比べ、現在の評価としては低く置かれがちです。しかしながら、現在それらを疎かにしてしまうと後世の芸術史においては大きな穴を開けてしまい、新たな日本画の文化も育たない土壌が出来上がってしまう事でしょう。そういった状態を作らないために日々行なっている、資料整理や展示事業のお手伝いを頂ければ幸いに存じます。
取材者のコメント | |
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古川勇樹 | 文化財や文化遺産は、一度、毀損・散逸してしまうと元の状態に戻すことが困難であり、過去の文化を私たちに伝えてくれるそれらの文化財が欠けてしまうと現在や未来の芸術にも影響を与えかねない、というメッセージが心に残った。文化財や美術品の収集に熱心だったという橋本関雪や、現在その品々を管理しているこの財団の皆さんは、そのことをよくよく理解していたから、こういった施設を起ち上げ管理されてきたのだろう。文化を伝える、文化財を守るということについて、私たちに何ができるのか、考えていきたいと思った。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 代表理事 橋本眞次 |
住所 | 京都市左京区浄土寺石橋町37 |
TEL/FAX | TEL 075-751-0446 / FAX 075-751-0448 |
お問い合せ | info@hakusasonso.jp |
URL | http://www.hakusasonso.jp |
主な受賞歴や実績
明治・大正期を代表する日本画家の橋本関雪の作品や、彼の収集した美術品を展示・管理しています。