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NPO法人キッズアートプロジェクト

東京都

子どもたちの笑顔のために!

団体名・プロジェクト名

NPO法人キッズアートプロジェクト

NPO法人キッズアートプロジェクトの写真

活動エリア 主に、神奈川県内
ジャンル 医療・福祉 

主な受賞歴や実績

H25.2.24「ラジオFM Salus PotluckGarden」に理事長出演
H25.3.30「読売新聞」に掲載
H25.5.21「朝日小学生新聞」に掲載
H25.6.24「テレビ神奈川」にて活動が紹介
H25.7.31「日本テレビNEWS ZERO ZERO Human」に理事長出演
H25.8.4「ラジオFM Salus PotluckGarden」に出演
H26.5.5「日本テレビNEWS ZERO桜井翔イチメン!」にて活動が紹介
H26.7.1「神奈川新聞」に掲載
H26.12.11「日本テレビPMTV」にて活動が紹介
H27.8.22「神奈川新聞」に掲載。

この活動について教えて下さい

本活動は、入院中の子どもたちが絵画等のアートを作成し、同じ環境で治療に向きあう子どもと家族が、病院内やウェブサイトでお互いのアートを閲覧できる環境を提供することで、相互の勇気づけや楽しみとなり、治療コンプライアンスの向上が実現されることを目的としています。また、そのアートが全国に展開されることで、一般市民に小児医療と小児患者の現状を伝え、本活動への賛同を得ることで、医療施設や設備等の小児医療環境の改善活動を行います。さらに、ウェブサイト運営を中心として、小児医療利用者と一般市民、小児医療関係者の情報交換の場を提供し、効率的な小児医療環境の改善にも貢献します。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

日本の小児医療のレベルは世界的にもトップクラスであり、日本の小児医療を受けるために世界各国から多くの患児が来日しています。一方で我が国の小児医療環境は、未来を担う子どもたちの健康を支える大切な場にも関わらず、満足のいく環境からかけ離れているように思います。医療環境の整備や精神面のサポートは、子どもたちがスムーズに治療を受け容れる「治療の質向上」にも大きく連動する極めて重要な点でもあり、我が国において早急なる対応が求められる課題だと思うのです。
病気で入院する子どもたちに決して罪はありません。このような罪のない子どもたちを「治療を受ける為、一定期間小児病棟という特殊環境に拘束せざるを得ない」という観点から、自宅の楽しい生活環境とは全く異なる「白い壁と灰色の天井(おまけ程度のキャラクターシールが窓に貼ってある)」の小児病棟で生活を強いるのはあまりにも酷です。壁や窓に貼られたキャラクターシールは本当に子どもたちから笑顔を生み出すことが出来るのでしょうか?この発想はあくまで大人目線だと思うのです。子供目線による「あそび・自由な発想」により、子どもたちから自然に笑顔が湧き出る医療環境こそ理想的な治療環境だと思うのです。本課題を解決するために我々は、「キッズアートプロジェクト(Hospital-based Kids Art Project)」という入院している子どもたちを対象としたプロジェクトを立ち上げ、全国の小児科に展開し、我が国の小児科医療環境改善を実施する事としました。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

プロジェクト開始当初、「小児病棟に入院した子どもたちだけの特権」と称し「楽しみ」「自由な発想」が展開できる場を作りたくて、まずはみんなで好きな絵を描こうって・・・・イベントをはじめました。ある子どもは筆を使わず、絵具をそのまま手につけて画用紙にベタベタ書き始めました。そのアートの活き活きとしていること・・・・そして、子どもたちの目の輝きのすばらしいこと。翌日には、「こわーい先生と患児」の関係はなく、先生はみな子どもたちから「おい!」「キッズアートのセンセー!」って呼ばれる存在に変わります。子どもたちは治療に前向きになり、計画通りに治療を行うことができるようになりました。キッズアートプロジェクトが医療スタッフと子どもたちのコミュニケーション作りを担い、さらには治療コンプライアンスの向上にもつながるのだということを、子どもたちから教わったとき、活動の遣り甲斐や喜びを感じます。

今後の夢と目標を教えてください

小児病棟にいるA君は「〇〇病」という非常に特殊な病気で入院しています。その子を「がんばって!」と言葉で励ますことは簡単です。しかしながら、本当にその子の励ましになっているのでしょうか。「どうせ僕のことなんかわかってくれてない・・・」という彼の心の奥のつぶやき。きっと、A君にとっては、A君と同じ病気の子からの励ましこそが、元気のもとになると思うのです。
私たちは、子どもたちのお父さんお母さんから承諾を得たうえで、子どもたちの描いた絵(アート)をホームページで公開することにしました。これにより、小児病棟の現状を多くの方に知っていただくことができるからです。それだけではなく、A君の描いた「アート」はインターネットを介して他病院の小児病棟に入院している子に届けることが可能になります。「アート」はある意味世界共通語です。どんなに稀な病気でも、同じ病気で入院し、病気と闘っている子は世界のどこかにいるハズです。その2人を「アート」という形で繋ぐことがどんなにか素晴らしいでしょう。もちろん退院後も自宅にてA君は「アート」で繋がり、A君の絵が入院中の子どもたちを笑顔にすることでしょう。
キッズアートプロジェクトが世界中に展開される事が私たちの夢です。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

キッズアートプロジェクトへのボランティア参加は常に募集しておりますが、活動の場が小児病棟という特殊な環境にあり、もしインフルエンザ等の感染症をもったボランティアの方が病棟に入った場合には、これによりインフルエンザ感染が蔓延しても子どもたちは小児病棟という閉鎖空間から逃げることができません。参加に際して、小児科医師との事前の打ち合わせが必須となります。

取材者のコメント
古川勇樹 病気で入院し、特殊な環境に一定期間身を置くというのはとても心細いことであり精神的に不安定になってしまう人も多い。しかもそれが子どもとなると親から離れて生活することはとても酷である。このキッズアートプロジェクトによって子どもたちの不安を消し、治療に前向きにさせるというのはとても素晴らしい活動だと思った。こういう活動が広がっていくことが小児医療環境の改善に繋がっていくのだろうと感じた。
団体・プロジェクトの概要
代表者 理事長  渡邊 嘉行
住所 神奈川県川崎市宮前区菅生2-16-1 聖マリアンナ医科大学 小児科医局内
TEL/FAX 044-977-8111
お問い合せ info@kidsartproject.jp
URL http://www.kidsartproject.jp