HOME > プロジェクト・団体の紹介 >特定非営利活動法人 会津阿賀川流域ネットワーク

特定非営利活動法人 会津阿賀川流域ネットワーク

東京都

阿賀川を大切に思う人々が繋がる

団体名・プロジェクト名

特定非営利活動法人 会津阿賀川流域ネットワーク

特定非営利活動法人 会津阿賀川流域ネットワークの写真

活動エリア 阿賀川流域全域
ジャンル 地域安全 市民活動団体の支援 教育・学習支援 環境全般 

主な受賞歴や実績

◆事業実績
  *「阿賀川全線一斉水辺の健康診断」事業業務(福島県) ― 水環境保全
  *うつくしま“川人”発見事業業務(福島県) ― 川の指導者育成
  *阿賀川-清流大河発見・実現事業業務(福島県)2年継続 ― 水環境保全
  *阿賀川住民連携活動業務委託(国交省河川事務所)2年継続 ― 水環境保全
  *阿賀川住民参加型河川管理作業(国交省河川事務所)4年継続 ― 地域安全確保河川管理作業
  *会津めだか塾支援活動(会員活動支援)各年 ― 川の指導者の育成
  *阿賀川水質調査(国交省河川事務所と協働活動)各年 ― 水環境保全
  *総合学習活動支援(小学校と協働)各年 ― 総合的な学習の時間の支援

◆活動の種類
   (1)社会教育の推進を図る活動
   (2)まちづくりの推進を図る活動
   (3)文化、芸術又はスポーツの振興を図る活動
   (4)環境の保全を図る活動
   (5)災害救助活動
   (6)地域安全活動
   (7)子どもの健全育成を図る活動
◆事業
   (1)水環境保全及び広報活動事業
   (2)歴史・文化等を活用したまちづくり支援事業
   (3)地域安全確保のための河川管理活動 
   (4)川の指導者の育成・登録・活用に関する事業
   (5)各種活動に関する調査研究事業
   (6)総合的な学習の時間の支援事業

この活動について教えて下さい

近年、地域住民の市民活動への参加意欲の高まりや、個性豊かな自立型地域社会の形成の気運の高まりを受けて、市民団体等の活動に対する社会的気運が高まっています。河川においても、環境保全活動、学校教育を含めた学習活動、河川を生かしたまちづくり活動等、様々な分野において多くの市民団体等が,全国規模で活動が行われるようになってきています。

ここ阿賀川流域においても、河川に関わる活動団体が120余あると言われています。このように、川や水辺への注目が進んでいる中で、様々な分野で自立した川の活動団体が見られることは、同じ仲間として大いに力づけられますし、これからの川や水環境、そして地域のあり方を考えて行く上で大いに期待できる環境と考えます。

しかしながら、それぞれの活動ついて言えば、他の地域の活動については、あまりにもお互いに知らないことが多いように思います。それぞれの地域、上下流の情報交換の無さが実感させられます。

こうした背景に鑑みて、同じ目的を持って活動をする同志が集まって、会津地域の振興には、阿賀川流域の健全な自然や水環境が不可欠あると言う認識に立ち、これを構成る阿賀川流域の歴史・風土・文化・生活をとおして、地球環境の根幹とも言いる水環境を担う「川」を理解し「川に学ぶ」と言う理念のもと、流域の豊かな自然と清らかな水に恵まれ、自然環境を健全な状態で次世代に継承していく活動をはじめ、全ての地域活動を結集して、普遍化に向けて産学官民の連携のもと、様々な分野を超えた活動を展開することは、極めて有意義であると考えます。

そのために、私たちは「特定非営利活動法人会津阿賀川流域ネットワーク」を設立し、意欲ある会員を募り、特定非営利活動法人団体として、水環境の保全・体験活動指導者の育成・各種支援活動等を通じて、会津地域が健全で良好に発展ことを目標としています。これらの活動目標は、次世代の人材を育てる教育の推進、地球環境をも視野に入れた環境保全、総合的な学習の時間の支援による子どもの健全育成、川づくり助言による地域安全活動等々広く公益に寄与するものと確信しています。


当会は、設立当初から水環境保全の啓蒙及び保全事業のほか、地域安全活動を行政機関との連携により、その推進を図ってきました。今後においてもこれまでの事業を継続的に実施すると共に、会員団体との協働のもと次世代の人材育成を図るための川の指導者の育成、更には会津水環境を学ぶ総合的な学習の時間の支援活動を実施し、子どもたちの水関係への関心度の向上を図り、阿賀川流域水環境保全に力を傾注していきます。

また、近年異常豪雨により多発する河川災害に鑑み、当会の定款事業として掲げている市域安全確保のための事業にも取り組み,阿賀川住民参加型河川管理作に参画したことで、会員の防災意識の向上が見られました。河川管理者と協力、協働し河川災害の軽減等に役立つ活動にもなっています。

更に、近年の経済・社会環境は急速に変化していることから、公共サービスにつても“民営化“など官民の役割分担の再構築が進められています。国土交通省においては、平成25年6月12日に公布され河川法に基づき河川協力団体制度が創設されました。また、この制度は地方整備局長の指定認定が必要で、当会も認定申請書を提出して平成26年3月27日に、河川協力団体に指定されました。これにより当会の事業計画はこれまでと大きな変化はありませんが、河川協力団体(河川事務所と協働)で活動する5カ年計画とこれまで行ってきた活動の2本立て行うこととなりました。

なお、当会の平成27年度の事業計画は次のとおりです。①会津新米ウオーク(新規、活動時期は10月)、②オキナ草育種活動(継続、活動時期は5~10月)

通常事業活動(特定非営利活動に係る事業)
① 地域安全確保活動
  水害による詐害を事前に防ぐため、河川堤防を管理し除草作業、堤防点検、河川情報を収集し河川管理者と協働し河川災害の軽減活動を実施します。
② 水環境保全活動
  環境保全の大切さを啓蒙すると共に、綺麗な水のシンボルである「イトヨ」を保護し、イトヨの生息地調査を行うと共に、現存するイトヨ池を整備管理しています。
③ 河川環境保全活動
  河川環境保護の観点から河川管理者で施工した、阿賀川自然再生事業個所を調査し自然度の「再生状況のデーターを収集集積」し河川環境の再生に寄与します。
④ 総合学習支援活動
  学校・幼稚園及びの子ども会等からの河川を利用し、学習を希望する全てのものを対象に支援活動を実施します。
⑤ 団体会員が実施する事業活動支援(助成事業)
  会員が活動する事業で、当会の定款に符号する活動で理事が承認した事業を支援します。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

当会の設立は、福島県企画調整部地域づくり領域振興グループの呼び掛けで、福島県・国土交通省阿賀川河川事務所及び阿賀川流域市民活動団体が、『森・川・海』を主体として捉えた”循環の理念“に基づく地域づくりの在り方を考え、阿賀野川流域の豊かな自然環境や社会的資源を生かしながら、上流・中流・下流で生活する人々の連携を図るため、平成13年度から「阿賀川連携流域交流モデル事業」として「阿賀川流域関係団体ネットワーク会議」が開催されてきたところにあります。

この会議において、河川に関する活動を行っている団体が、阿賀川流域流域内に120余団体の存在が明らかになるなどの大きな成果を上げてきました。更には、これら同じ目的をもつ団体が情報を共有し連携して活動することにより、更に大きな力が得られるものと考え、阿賀川河川事務所支援もあり、『阿賀川・川の達人の会が中心となって「民間団体の協議会」を設立する決定がなされ、平成15年に準備会を発足し同年8月任意団体「会津阿賀川流域ネットワーク」を設立、同時にNPO法人設立の議決を得て、平成16年4月30日「特定非営利活動法人会津阿賀川流域ネットワーク」が福島県知事の認証を得て発足しました。

*活動の基本理念
 1.豊かな人間性、心のかよった人と人のつながりを創ります。
 2.感動する心を大切にし、川と遊び、学ぶ楽しさを伝えます。
 3.川への理解を深め、畏敬の念を育てます。
 4.人と川とが共生する文化、社会を創造します。
 5.川の力、活動にともなう危険性を理解し、安全への意識をたかめます。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

私は、担当が総合学習ですので、幼稚園児と小学校の4,5年生を対象に、川遊びや水生生物採集を主としています。これまでに活動は年間、幼稚園5園児童数200人、小学校15校生徒2000人を1回当たり10名程度の会員で活動支援でした。

何れの子どもたちは、川に入ると目の色変わります、水生生物を捕まえては大騒ぎ、楽しく遊ぶこどもらを見ていると、ああ今日も良かった遣り甲斐のある活動と喜びを感じます。さあ次も頑張ろうと力が湧いてきます。

今後の夢と目標を教えてください

*夢は、みんなで守ろう地域の河川。地域安全活動で「河川災害の撲滅」
*目標は、次世代の人材を育てる教育の推進、地球環境をも視野に入れた環境保全、総合学習支援による子どもの健全育成、川づくり助言による地域安全活動等目標に活動を図る。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

この会は、主として団体会員入会としています、したがって各団体会員はすべてそのまま、会津阿賀川流域ネットワークの個人会員として員数の報告を義務付けています。活動は、各団体の活動を重視して行うことし、特に大規模の活動には会津阿賀川流域ネットワークの直轄事業活動として各団体からの協力を得て行うこととしています。

なお、団体会員には当会定款に符号して理事会で承認された活動は、人件費を除き「助成事業」で支援することとなります。従いまして、会員等の活動はボランティアでお願いすることとなります。現在団体会員10団体会員は2000名です。当会は団体での加入ですが、川に関係する団体がまだ多くあると承知しています。多くの皆様の御加入をお待ちしております。

取材者のコメント
古川勇樹 会津を潤し多くの恵みをもたらしてきた阿賀川であるが、多くの人々この川に親しみ環境を守っていこうと活動されているという。そういった活動を有機的につなぎ合わせて行くために作られた団体であるとのお話であったが、この団体ができたことで、一つの川でつながるいくつもの地域の人たちの交流が進み、有益な情報交換につながっている様子が伝わってきた。上流から下流まで川の流れが一つにつながっているように、流域での河川理解や環境保全、災害対策などの活動も、河川に沿って継ぎ目なく行われる必要があるが、このネットワークを通して阿賀川は守られていくことだろうと思った。
団体・プロジェクトの概要
代表者 理事長 髙橋利雄
住所 福島県会津若松市幕内東町10番12号
TEL/FAX TEL 0242-27-2921  FAX 0204-27-2922
URL http://www.aabn.or.jp/