絶滅の危機にあるツシマヤマネコを守る
NPO法人・ツシマヤマネコを守る会
活動エリア | 主に長崎県対馬市上県郡(上島) |
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ジャンル | 自然保護 |
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ツシマヤマネコを絶滅の危機から救うために、平成5年6月から給餌を主に調査しています。平成15年6月より、ヤマネコの餌を増やすため山奥の休耕地70アールを借りてソバ作りをしています。平成21年10月から保護区の買収も行っています。
以前は、対馬にもカワウソが生息していましたが、護岸工事などの影響で住める場所がなくなり絶滅してしまいました。ツシマヤマネコが昭和40年代になり激減したことで今度はツシマヤマネコの番ではと思い、平成5年1月「ツシマヤマネコを守る会」を結成し保護活動を始めました。
保護を始めたからと言ってツシマヤマネコが急に増える訳でもありませんが、保護区の中に以前あった湧水を利用し、井戸を作りましたがヤマネコなどがすぐ利用しているのが写真によって確認されました。それで、尾根の場所にも人工の水場を作りましたが、こちらもすぐ利用してくれたことでしょうか。
買収している保護区の中で、耕作などして少なくなっているコウライキジなども増やし、動物たちの園にしたいと考えています。
ツシマヤマネコを守る会の活動では、ソバ作りなどの耕作以外にボランティアの皆様から手伝って頂ける活動はあまりしていませんが、今後、保護区などで作業を始めるときはボランティアの皆様にお願いしたいと思っております。また、会への入会を一人でも多くの皆様が希望して頂けると幸いです。
取材者のコメント | |
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古川勇樹 | ツシマヤマネコは、個体数が少ないうえに警戒心が強く山に詳しい人でもなかなか見ることができないほど幻の動物になっているという。このめったに見られない対馬固有のヤマネコを、20年以上に渡り、調査・保護する活動を続けてこられている団体であるが、ホームページなどでのお話も拝読して、ツシマヤマネコの保護活動が、ツシマヤマネコだけでなく、その減少につながった環境などの要因や、地域の生態系全体の在り様、それらが変化してきた過程など、地域の環境を丸ごと明らかにしていく活動でもあることがよく分かった。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 山村辰美 |
住所 | 長崎県対馬市上県町佐護西里2619 |
TEL/FAX | 0920-84-5100 |
お問い合せ | torayama@sky.tcctv.ne.jp |
URL | www.sky.tcctv.ne.jp/torayama/ |
主な受賞歴や実績
平成5年、第9回長崎県地域文化賞受賞(11月19日)
平成12年、「みどりの日」自然環境功労者環境庁長官表彰(保全活動部門)を受賞(4月29日)
平成21年、朝日新聞社第10回「明日への環境賞」受賞(4月22日)