日本とアジアの女性問題に取り組む
公益財団法人アジア女性交流・研究フォーラム(KFAW)
活動エリア | おもに北九州市 |
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ジャンル | 国際協力 地域活性化 学術・文化・芸術・スポーツ 就労支援・労働問題 市民活動団体の支援 教育・学習支援 男女共同参画 起業支援 |
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1990年10月20日、北九州市に創設されて以来、市内での活動はもとより国内外にまでその活動範囲を拡げ、北九州市の女性と他のアジア太平洋地域の女性たちの架け橋となっています。日本及びアジア地域の女性のエンパワーメント、男女共同参画を目指し、「まなびあう」「ふれあう」「たすけあう」をテーマに、事業活動を展開しています。
① 調査・研究事業
研究員研究、KFAW客員研究員による調査研究、KFAWアジア研究者ネットワーク活動を行い、調査研究活動を充実させるとともに、プログラム開発やセミナーなどの開催による研究成果の発信を行っています。実施した調査研究結果や外部の専門家による研究成果を広く共有・発信し、ネットワーク化を図り、実践的なプログラム開発に生かし、男女共同参画社会づくりに貢献しています。
② 「アジア女性会議―北九州」等の国際セミナーの開催
アジア地域の女性たちが抱える問題をともに考え、相互理解と国際協力を通じてアジアの女性の地位向上を図るため、毎年国内外から専門家を迎え、講演、パネルディスカッションなどを開催しています。
③ 広がる海外とのネットワーク
海外のジェンダー関連組織とのネットワークを構築し、交流協定締結等を通じて、日本及び他のアジア地域のジェンダー平等に関わる問題について、双方の課題や経験について交流を深めています。
④ 情報収集・発信事業
情報誌『Asian Breeze』の発行、KFAWホームページやfacebookページの更新、海外通信員事業を実施して、アジア・太平洋諸国を中心とした海外についての情報の収集や発信に努めています。
⑤ 北九州で学ぶ世界のジェンダー行政官たち(JICAセミナー)
アジア太平洋地域を中心とした女性の地位向上に向けた取組みとして、1992年より、ジェンダー主流化政策をテーマとした研修をJICA から受託して、毎年実施しています。2002年にはJICAから「国際協力功労者賞」を受賞しました。これまでに89カ国343名のジェンダー行政担当官が、北九州市でジェンダー主流化政策を学び、世界でご活躍されています。(2014年度末現在)
⑥ 男女共同参画センター運営
北九州市立男女共同参画センター・ムーブ、北九州市立東部勤労婦人センター(レディスもじ)および北九州市立西部勤労婦人センター(レディスやはた)の管理運営等を指定管理者として行っています。北九州市の男女共同参画社会の推進を担う拠点施設3館を有機的に連携させながら、男女共同参画社会の形成に向けて各種男女共同参画事業を実施するとともに、ムーブフェスタや開館記念行事の開催、相談事業、情報事業等を行っています。
女性問題は、女性が単に女性であるということから生じるさまざまな不利益、不平等の問題であり、基本的人権、人間の尊厳にかかわる問題であります。その意味において女性問題は女性だけの問題でなく、男性を含む社会全体の、世界的に共通な問題であるといえます。このような観点から、現在、女性の視点が反映されることの少なかった従来の社会のありかたの再構築の必要性が認識され、男女共同参画による社会づくりが強く求められています。特に開発途上国においては、国の開発の推進と開発における女性の参画が重要な問題となっています。
このような女性問題に対する認識と1975年の国際婦人年以来のさまざまな活動をふまえ、北九州市のふるさと創生事業を契機に事業を開始しました。
日本及びアジア諸国における女性のエンパワーメントや男女共同参画の推進につながる施策や事業等で理解が深まったと感じるときです。
日本及び他のアジア諸国のジェンダー(社会的性別)問題に関する調査研究及び国際交流等を行うとともに、男女共同参画社会の形成の推進に関する取り組みを支援することにより、女性の地位向上及び男女共同参画社会の形成の推進を図り、もって、日本及び他のアジア地域相互の発展に寄与することを目標とします。
情報誌やホームページ、facebookを通して、当財団の活動や、アジア・太平洋諸国の女性に関する情報を発信しています。まずは私たちの活動をご覧いただき、女性の地位向上及び男女共同参画社会の形成についてご関心ご認識を深めていただき、機会があればセミナー等に参加していただきたいと思います。
取材者のコメント | |
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古川勇樹 | 「女性問題は女性だけの問題でなく、男性を含む社会全体の、世界的に共通な問題」というお話が印象的だった。性的役割分業には、合理的なものもあるが、不平等で女性の可能性を閉ざしてしまうものもある。女性がいきいきと活動することで、男性中心の社会で行き詰まりを見せていた様々な課題への解決策につながることは、すでによく知られていることである。また、アジア各地とのネットワークのお話もあったが、これから発展していこうとしているアジアの国々で女性の立場が尊重される国づくりが行われるよう、今まさに女性問題へ取り組むことが重要だと思った。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 理事長 堀内 光子 |
住所 | 北九州市小倉北区大手町11番4号 北九州市大手町ビル3階 |
TEL/FAX | TEL 093-583-3434 / FAX 093-583-5195 |
お問い合せ | kfaw@kfaw.or.jp |
URL | http://www.kfaw.or.jp |
主な受賞歴や実績
1995年、国連女性の地位委員会(CSW)のオブザーバー参加資格を取得して以来、同委員会にオブザーバーとして参加しています。2002年7月には、九州に本拠地を置くNGOとしては初めて、国連経済社会理事会(ECOSOC)のNGO協議資格を取得しました。
2013年4月1日、当財団はより公益的な事業を推進する団体として、公益財団法人に認定されました。