日本の自然環境をこれからもずっと守って行くために
公益財団法人 日本自然保護協会(NACS-J)
活動エリア | 日本全国、国際活動 |
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ジャンル | 自然保護 |
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今から65年前、私たちは尾瀬をダム開発から守るために活動をはじめました。日本発の自然保護NGOとして、1960年には日本初の財団法人化。活動場所は日本全国です。小笠原や屋久島、白神山地でも活動を続け、“世界自然遺産”という仕組みを海外から紹介し、それぞれ世界遺産登録の礎も築いてきました。
これまでに自然観察のボランティアリーダーである自然観察指導員を2万8000人養成し、全国の自然を大切にし、地域の暮らしの中に自然を活かし守る人財を輩出してきました。沖縄県石垣島の白保サンゴ礁や、リゾート開発やダム開発で失われそうになった各地の森林を守り後世に残すため、科学的な調査を行って政策提言を続け、保護地域や自然保護法制度をつくりながら、地域の宝である自然を守り、活かすモデルづくりを行っています。
戦後まもない1949年、水力発電用のダム計画が尾瀬ヶ原に持ち上がりました。このかけがえのない湿原を守るため、有識者や登山家、山小屋の主人らが始めたことが発足のきっかけです。高度成長期には各地でリゾート開発やダム開発、海の埋め立て、森林破壊など多くの自然破壊を伴う開発計画が立てられていました。豊かな自然がもつ機能や美しさを損なわずに、地域の宝として活かし、将来世代に渡って自然とともにある暮らしが続けられるよう、全国の会員やボランティアのみなさんとともに60年以上活動してきました。
日常のありふれた風景や、気にもとめなかった生きものたちの姿から、自然の力の偉大さや、人の力では決してつくり出せない美しさがあることに気づいたとき、子どもでも大人でもこれまでの環境への見方がガラっと変わります。そんな体験をした方々から「やっぱり、自然は大事ですね!」「子どもたちにこういう自然を残したいですね。」と語っていただいたときが一番うれしいです。
自然を大切に思い、自然を守り活かす活動を支えてくださる方々が全国にもっと広がり、さらに多くの地域で「自然をちからで、明日をひらく」素敵な活動が広がり、子どもたちから高齢者まで、自然とともに笑顔で暮らす社会をつくることが夢です。
「自然のちからで、明日をひらく」暮らしを支える自然を未来へ。
日本自然保護協会では、自然観察指導員講習会を全国で開催しています。生きものに詳しくなくても、自然に興味があれば18歳以上のどなたでも受講できます。自然を観る力は新たな発見と感動をあなたの人生にプラスします。子育てや仕事、生きがいの場としても、自然の中で多くの人たちに自然の面白さ、素晴らしさを伝える仲間になりませんか? 1泊2日で目からウロコの体験への参加、お待ちしています。
講習会スケジュールや申込みは・・・http://www.nacsj.or.jp/katsudo/shidoin_schedule/
取材者のコメント | |
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古川勇樹 | 自然の素晴らしさや大切さ、必要性を訴えるだけではなく、科学的な調査を行って事実を明らかにしたり、取るべき方法やあるべき姿を具体的に示して政策提言から立法化につなげたりと、目に見える形で成果を出し、日本の自然保護を推し進めてきた功績は大変大きいと思った。人口減少やエネルギー問題など、自然と人間の関係を巡る問題は時代によって形を変えてきており、現状を分析してビジョンを示し具体的な行動を提案する活動は常に必要とされている。時代の変化に対応しながら、日本の自然保護環境が改善していくよう、今後もこの団体の活動に期待したいと思った。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 理事長 亀山 章 |
住所 | 東京都中央区新川1-16-10 ミトヨビル2F |
TEL/FAX | TEL:03-3553-4101 FAX:03-3553-0139 |
お問い合せ | nature@nacsj.or.jp |
URL | http://www.nacsj.or.jp/ |
主な受賞歴や実績
第12回 環境goo大賞 生物多様性賞、審査員特別賞