学校を拠点に、地域人材が教育活動を支援
NPO法人 夢育(むいく)支援ネットワーク
活動エリア | 三鷹市内 |
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ジャンル | 地域安全 地域活性化 教育・学習支援 |
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地域の子どもを地域で育てるために、子どもたちの育ちに関わることで大人自身も学び、育つために、学校という場をお借りして、学校の教育活動に関する支援事業、放課後の活動のコーディネート、それらの活動を行うための企画、という3つの活動を主に行っています。
●学校の教育活動に関する支援事業
先生方と連携して、授業のサポートを行っています。専門的な知識がなくてもできるSA(スタディ・アドバイザー)、専門的な知識や経験から講師として授業を行うCT(コミュニティ・ティーチャー)の2種類があり、SAの活動は大きく分けて①座学でのサポート、②実技系授業での安全管理、③校外学習での付添 となっています。プロの教員の力100にボランティアであるSAの力を20足すことで、子どもたちが受け取るものは120になるという考え方の下、事前打合せや感想シートの記入など、一過性の「お手伝い」に留まらない活動として継続しています。
●放課後の活動のコーディネート
三鷹市が全校実施している「地域子どもクラブ」事業の実施委員会を受託し、放課後・週末の居場所作りを実施し、地域のボランティア人材を先生に、約15種類のクラブが年間を通して活動しています。また市の実施事業だけでなく、学校を活動場所とする大人のクラブや地域の少年野球などのスポーツクラブもあわせて、コーディネートしています。実施主体を問わず、放課後の学校での様々な活動を、コーディネートし連携をはかることで、学校が子どもと大人の育ちあう場となっています。
●上記の活動を行うための企画
先生方とSAやクラブ指導者との懇談会(学期ごと)、子どもたちと学校区内の地域の方々との交流を目的とした夏祭り(年1回)、特に支援を必要とする児童についての勉強会(不定期)などを行っています。
平成12年、当時の校長先生が開かれた学校作りの理念を「子どもたちの夢を育む学校づくり=夢育の学び舎構想」として掲げ、保護者だけでなく、地域人材にも教育の当事者として学校に関わるよう、声を上げられました。平成14年からの総合学習の実施、平成16年の地方教育行政法の改正(コミュニティ・スクールの設置)などもあり、地域の人材の活用の場が増え、コーディネート機能を担う人が必要となりました。また、ボランティア活動継続のためには、コーディネート業務を担当する事務局を含め、主体的に活動する組織づくりが必要となりました。そこで、最初の教育支援ボランティア募集に参加した人たちが中心となって組織づくりを行い、活動を継続していけるように、平成15年に法人格を取得しました。
子どもたちが日々変化し、育っていく様子を間近に見られることが何より喜びです。
自分たちが関わったことの成果や結果がすぐに表れる活動ではないですが、多くの方が子どもたちの成長を楽しみに活動に参加してくれており、その関わりの中に自分もいるということにやりがいを感じます。
今までの積み重ねをきちんとデータ化し、これから学校を拠点に子どもたちのサポート活動をしたいと考えている方々に情報提供ができるようにしたいと考えています。また、活動を支えるボランティアとして、地域のシニア世代の方や教員を目指す学生さんなど、幅広い世代の方に関わってもらえる仕組み作りもしていきたいです。
子どもに関わることで、子どもから学ぶこともたくさんあります。大人も子どもも、お互いにつながり合う地域作りの輪に、ぜひ入って下さい。
取材者のコメント | |
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古川勇樹 | 地域の人たちと学校の関係が素晴らしいと思った。現代の社会状況では治安などの問題もあり、学校が子供たちと先生たちだけで閉ざされてしまいがちである。こちらの活動では、地域の人たちがどんどん学校に入っていって、子供たちの学習面でのサポートや居場所づくりの活動をされており、学校を地域の多様な大人と子供たちの交流の場にすることに成功しているところが大変興味深いと思った。このように地域の人が集まる中心施設として学校が機能していくと、地域にはどんどん可能性が広がっていくと思った。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 大門由起子 |
住所 | 東京都三鷹市下連雀2-6-26 |
TEL/FAX | |
お問い合せ | muikukouhou@oarkcity.ne.jp |
URL | http://www1.parkcity.ne.jp/muiku/ |
主な受賞歴や実績
地域の学校で、保護者や地域の住民が、授業のサポート、放課後の学習支援、子供たちの居場所づくり等の活動を行っています。