都市の屋上を菜園の緑でいっぱいにする
特定非営利活動法人 イー・ビーイング
活動エリア | 大阪を中心とした関西圏 |
---|
ジャンル | 環境全般 |
---|
屋上菜園「どこでもファーム」は、日本中の屋上の菜園活用を目指す「食」と「みどり」のプロジェクトです。都会の中で、野菜に水をあたえ土に触れ、そして仲間と一緒に収穫し、おいしく食べる。「どこでもファーム」を通じて人と人が触れ合い、街を緑にします。地球に貢献・コストは削減、その上、楽しい、おいしいコミュニケーションが生まれます。2㎡程度のラック式菜園では、一年中様々な野菜やハーブ、果樹の栽培が可能で、大阪市内の企業や福祉施設などで、多くの方が栽培や収穫の体験を楽しんでいます。
私たちは2002年のNPO設立以来、環境をテーマに様々な活動を展開しています。近年顕著になっている地球温暖化現象、都市のヒートアイランド対策のひとつとして、屋上緑化がありますが、せっかくならおいしい楽しい野菜栽培で緑化しようと考えました。できるだけ多くの方が参加できるデザイン、建物への負荷が小さく屋上のメンテナンスが容易なこと、設置に工事が必要ないことなども考慮して、専用の軽量土壌を使う脚付のラック式菜園になりました。
高齢者や車いすの方でも栽培を楽しんでいます。また、経験豊かなアドバイザーが定期的に訪問して栽培管理を行うので、初めての方でも安心して野菜づくりができます。
栽培は命のつながりを見守る行為です。小さな種や苗が、ぐんぐんと育ち、花を咲かせ、虫たちに助けられて実を結ぶ。育ってゆく野菜たちや、蜜を吸い花粉を媒介する虫たち、地中深く土を耕してくれるミミズや土壌菌たちなど、小さな生き物たちが脈々と命をつないでいるのを感じます。どこでもファームでの植付や収穫体験で、多くの方とこの命のつながりへの感動を共有できることが一番楽しいことです。
「どこでもファーム」はヒートアイランド対策だけでなく、生物多様性への貢献、地産地消、コミュニケーションを生みだすことなどたくさんのメリットがあるので、どんどん増えて、大阪のビルの屋上が菜園でいっぱいになればいいなと思っています。
また、環境問題は全てつながっています。都会にいれば「どこでもファーム」、森林に行けば森林保全、そして買い物では森林に貢献する商品やカーボン・オフセット商品を選択するなど、自然保護、森林保全、都市の緑化、まちづくり…などのジャンルを超えて活動を進めて行きます。
環境保全は、私たちの命を守ることに直結しています。私たちは「どこでもファーム」だけでなく、さまざまな環境保全につながる活動を行っています。共鳴される方、興味をお持ちの方いつでもご連絡ください。
取材者のコメント | |
---|---|
古川勇樹 |
ビルが多い都市で気軽に野菜を育てることができるという「どこでもファーム」は大変興味深い取り組みであると思った。この菜園ならば、畑や田んぼが身近でない地域でも、野菜の成長に触れたり収穫の喜びを楽しんだりしながら、自然の力を実感し食の原点を見つめながら生活することができる。また、多くの人が休息に訪れるような公共の場所に設置できれば、通りがかる人が野菜の成長を感じることができるだろう。都会で忙しく暮らす人々に「命のつながりを見守る」体験がぐっと身近になると思った。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
---|---|
代表者 | 理事長 井上健雄 |
住所 |
大阪市住之江区南港北2-1-10 ATCビルITM棟11F西 |
TEL/FAX | TEL 06-6614-1731 FAX 06-6614-1801 |
お問い合せ | yagi@e-being.jp |
URL | http://www.e-being.jp/ |
主な受賞歴や実績
2009年大阪市きらめき企業賞受賞(大阪市男女共同参画企業顕彰)
2011年吉野町功労賞受賞(奈良県吉野町と他地域との連携への尽力に対して)