世界の人権問題に取り組むボランティアネットワーク
公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本
活動エリア | 全国 |
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ジャンル | その他 |
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ボランティア組織として、「世界人権宣言」をはじめとする国際人権基準に沿い、世界の人びとの人権が守られる社会を目指し、表現の自由、拷問、差別、難民、死刑廃止など、多岐にわたった活動を行っています。
1960年 創設者である英国人弁護士のピーター・ベネンソンは、ポルトガルの軍事政権下で、学生が「自由のために」と乾杯しただけで逮捕され、7年の刑を受けた新聞記事に衝撃を受けました。そしてベネンソン氏は、すぐにそのことを英国の「オブザーバー」紙などに取り上げてもらい、暴力をふるっていないのに、自らの信念、人種、宗教、肌の色などの理由で囚われの身になった人びとを「良心の囚人」と呼び、世界各地で彼らの釈放を求めて活動を開始しました。
我々の活動が社会や政府等にインパクトを与え、取り組んだ「良心の囚人」が釈放されたり、人権侵害の防止につながる法制度の改善につながったときです。昨年3月には、アムネスティが1980年代から釈放を訴えてきた「死刑囚」袴田巌さんが拘置所から釈放されました。
まだまだ日本では、「人権」を狭く、ネガティブに捉える人が多いのが現状です。日本でのアムネスティの活動は、今年で創設45周年を迎えましたが、もっと多くの人に我々の活動を知って欲しいですね。本来、「人権」は、人間が人間らしく、尊厳をもって生きることができるための、重要な決まりであり、我々が目指しているのは、国内外で人権侵害に苦しんでいる人が少なくなり、環境が改善され、最終的にすべての人びとが人権を享受できる社会の実現です。
アムネスティの最大の特徴は、ボランティア組織であり、誰もがアムネスティ日本に関わり合いをもって、人権侵害をなくすための、草の根運動に加われることです。活動では、「良心の囚人」を救う手紙書きから、さまざまな人権侵害改善のためのアクション参加、中国の人権、性的マイノリティ、難民、死刑などの問題について、チームに入って議論し、イベントを実施するなど、その領域はさまざまです。まずは、アムネスティ日本のサポーター、会員になりませんか。
取材者のコメント | |
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古川勇樹 | 幸い日本では、基本的人権が当たり前に守られていることが多く、人権について主張したり意見したりする場面は限られているのかもしれない。だが、それだけに人権について考える機会や判断する能力を養う機会も少ないように思う。人権をネガティブなエゴの主張のように狭くとらえるのではなく、より普遍的な価値の体系として、本来の意味がもっと認識されていかなければならないと思った。人権問題は、社会の誰かや世界どこかの他人事ではなく、誰もが日常生活の様々場面で関わる問題として、当事者意識を持って考えていくべきものだと思った。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 |
理事長 庄司香、事務局長 若林秀樹 |
住所 | 千代田区神田小川町2-12-14 晴花ビル7F |
TEL/FAX | TEL 03-3518-6777 FAX 03-3518-6778 |
お問い合せ | info@amnesty.or.jp |
URL | http://www.amnesty.or.jp/ |
主な受賞歴や実績
アムネスティ・インターナショナルとして、1977年ノーベル平和賞、1978年国連人権賞を受賞