植えるのは、未来だ!
いのちのバトンを手渡す使命。
特定非営利活動法人アジア植林友好協会
活動エリア | インドネシア、アジア |
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ジャンル | 森林保全・緑化 |
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インドネシアを中心に植林活動をして、豊かな森の再生を続けています。一口で言えば、森林の保護と再生です。熱帯雨林、とくにインドネシアの熱帯雨林は日本の気候と深く関わっています。森林が減少すると上空の雲がまばらになり、日本へ影響が出る。植林一つとっても地球規模で考えて取り組む、グローバルな視点が必要です。
私は元々、林業の商社に勤めていました。“樹を切る側”だったんですよ。でもね、住処を失ったオランウータンの目が忘れられない。それがきっかけかもしれない。私はもう森を減らす行為に加担したくなかった。自分たちの豊かさのために未来を切り売りするのではなく、いつか死を迎えるときに、本当に誇れることをしようと決意したんです。
“植林の意味や文化”が現地の市民に伝わるときです。元々、彼らは必要な分だけ森から採る生活だった。樹はいくらでも再生した。でも資本主義経済に組み込まれると、自然の再生で追いつかない。しかし、植えるという発想がない。だからこそ植林の意味や文化を現地で“植林祭”という形で伝えることが成功したときは嬉しかった。
インドネシアに限らず、もっと他のアジア諸国にも活動を広げたい。今、ラオスでも準備をしています。そして現地の産業の育成にも貢献したい。生活手段が他にないから樹を切るわけです。明日生きるために、今日切らねばならない状況こそが問題です。つまり一時的な援助ではなく、“社会づくり”そのものをサポートしたいですね。
思ったら即行動!です。カラダで感じることです。日本人は先祖伝来、樹を植えてきました。DNAに刻まれた文化と言っていい。そんな日本人がもっと参加し、行動して欲しい。そして樹を一本植えるということは、二本植えることになります。一本は大地に。もう一本は、あなたの心に。その意味は、体験すればきっとわかります。
取材者のコメント | |
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加藤夏樹 | 「自然という資源は七世代先を考えて使う」「文明とは自然との距離。“境界”を作ってはいけない」。宮崎代表理事の言葉はどれも深い。そして「あなたは何のために生きているんだい?」という問いが胸に刺さった。「命はバトンとして子孫に渡すためにある」という宮崎氏の眼差しはどこまでも優しい。彼とその仲間たちが植えた木々は、未来に向かって伸びていくに違いない。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 宮崎 林司 |
住所 | 東京都西東京市田無町3-5-4 |
TEL/FAX | 042-451-6120 / 042-465-7241 |
URL | http://www.agfn.org/ |
主な受賞歴や実績
2003年 生命(いのち)の森づくりプロジェクト発足
2005年 公益財団法人国際ソロプチミスト日本財団
環境貢献賞 受賞
2007年 世界平和の森づくりプロジェクト発足
第1回植林・記念式典が実施
2008年 2008年度植林実施
2009年 植林祭開催
2010年 バリ植林体験ツアー&植林祭を実施
2013年 2013年第5回バリ植林祭を実施