Alternative Peoples Linkage in Asia―
同じ目線の仲間作り!絆の力でアジアを豊かに変える。
特定非営利活動法人 APLA
活動エリア | フィリピン、インドネシア、東ティモール、日本を含むアジア |
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ジャンル | 国際協力 |
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APLAとは、Alternative Peoples Linkage in Asiaの頭文字をとったもので「人びとのつくるもうひとつのアジア」という意味があります。フィリピンのネグロス島という砂糖キビのプランテーションが島の大半を占める島がありますが、80年代に起きた砂糖の国際価格の大暴落でネグロス島の子どもたちに飢餓の危機が起きました。このときの緊急支援運動が出発でAPLAの前身の日本ネグロス・キャンペーン委員会(JCNC)がスタートし、その後、フィリピンの農民の自立支援へとシフトしました。3.11の震災以降は、被災地・福島の活動としてバナナ募金など実施しています。
「人のつながり」の良い例なので、バナナ募金を例にします。3.11後、フィリピンのバナナ生産者98家族が、今までの支援のお返しをしたい!とバナナを持ち寄り合計で3tも送ってくれました。それをきっかけに、募金を呼びかけ、そのお金でバナナを購入して福島の子どもたちに送るバナナ募金の活動が始まりました。今では単にバナナを送るだけではなく、幼稚園の子どもたちや先生と生産者の交流の機会をつくるなど、確かな絆が生まれつつあります。こうした関係性の構築がAPLAの目指すところです。
たとえば東ティモールに年に4,5回出張しますが、こちらが何かを教えるということではないのです。話し合いや試行錯誤を重ねる中、現地の農民の意識が変わり、自分たちで挑戦するようになってきました。それが形になると本当にうれしいです。また、例えばバナナ募金など、生産者と消費者が実際に会える機会は多くはありません。でも私たちが仲介してお互いの声を届けたり、交流の仲立ちをしたりしたときに見られる笑顔など、こちらも嬉しくなります。
APLAの知名度はあまり高くありませんが、私たちの活動をもっと分かりやすく伝えて、共感してくれる仲間を増やしたいですね。関わっている方みんなが互いの場所で協力しあえる関係の構築、気づきの場をさらに作りたいと考えています。アジアの仲間たちが自信を持って生産したものを日本に届ける民衆交易に取り組んでいますが、もっと広めていきたいです。
交易される色々なモノを通して私たちは互いに支え合っています。そんな思いを共有し、イベントなどでそれを多くの人に一緒に伝えてくれるボランティアの方、大歓迎です!どんな活動にも言えることですが「支援してあげる」という上からの目線ではなく、一緒に学びあおう!という気持ちが大事だと思います。またバナナ募金に関わることですが、バナナを通じて、人のつながりを作り、顔の見える関係を大事にしています。
取材者のコメント | |
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加藤夏樹 |
APLAは、「人のとのつながりで豊かな世界を作ろうという理念」との言葉通り、絆を大切にしている。とくに印象に残ったのは、「フェアトレードの推進」に力を入れていると思ったが、話を聞くと「民衆交易」というのだ。フェアなだけではなく、生産者―流通―消費者、それぞれ顔が見えて、安心・信頼でき、ときには交流もできる関係性の構築。それはたとえば、「バナナ募金」のように、フィリピンのバナナ生産者と、3.11被災地である福島の子どもたちとの交流によって実現している。話を聞いているだけで気持ちが温かくなり、応援したくなる。 「バナナ募金」の詳細は、コチラ。 http://www.apla.jp/activities/fukushima-japan/bnn-bokin APLA福島ツアーの様子はコチラ。 http://www.apla.jp/archives/3367 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 秋山眞兄 |
住所 | 東京都新宿区大久保2-4-15サンライズ新宿3F |
TEL/FAX | 03-5273-8160 / 03-5273-8667 |
URL | http://www.apla.jp |
主な受賞歴や実績
1986年 フィリピン・ネグロス島の飢餓救援のため、日本ネグロス・キャンペーン委員会(APLAの前身の市民団体)が発足
1988年~ 国内難民支援、土地闘争支援、農民の自立に向けた支援などを展開
2006年~ ネグロス島での経験をアジアへ(のちのAPLA発足につながる)
2008年 特定非営利活動法人APLA設立