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タンザニア・ポレポレクラブ

東京都

森は命! キリマンジャロの森の現実に挑む。
本当の緑化とは何か?

団体名・プロジェクト名

タンザニア・ポレポレクラブ

タンザニア・ポレポレクラブの写真

活動エリア 日本国内 タンザニア連合共和国
ジャンル 森林保全・緑化 自然保護 

この活動について教えて下さい

基本的には植林活動がメインとしています。ですが、実際のところは、タンザニアの人々が環境の荒廃を招くことなく、暮らしていくことが出来る社会を築くことを考え、活動は植林だけに止まりません。明日の食べ物が不安なときに、次世代のための活動というのは無理です。だから、「環境保全」「自立」「生活改善」の3分野に同時に取り組む必要があるのです。

どうしてこの活動をはじめたんですか?

私は一般企業に勤めたのち、別のNGOに勤務したのです。そのとき、キリマンジャロ山のテマ村で活動するTEACAと出会いました。当時、村の小学校の校長先生が付近の森林減少は、「自分たちが木を切ったからだ」と植林を呼びかけ、村人らによって、TEACAが生まれました。彼らと出会ったとき、私は感動しました。「我々は、支援は必要ではない。パートナーなら歓迎する」と。こうした人々に出会ったのは初めてで、パートナーとして活動を始めることになったんです。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

基本的に私たちの前に道はありません。私たちが切り開くしかないんです。植えた木が育つ時間を見てもわかるように、なかなか成果は生まれません。でも、自分たちの通ったあとには、確かに道がある。ふと振り返ると、道ができている。そんな実感が、大きな喜びです。昔、8年間企業勤めをしましたが、決断してこの世界に来てよかったと思います。

今後の夢と目標を教えてください

今一つ大きな問題があって、その解決です。キリマンジャロは世界の耳目が集まることで国立公園の範囲が広がりました。自然を守るために国立公園化すればいいと。そのためにそこで生活していた現地人が追い出されてしまった。でも、木が必要な人は違法でも伐採します。実はキリマンジャロが最も維持されていた期間は、昔から山を守っていた現地人が管理していた時です。だから国立公園の指定範囲を減らし、政府に彼らが山を守っていてときのルールを条例としい定めてもらいたいのです。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

自分の知識、知恵をフルに活用して自発的に活動できる方が向いていますね。少人数ですので、ていねいに教えている余裕があまりありません。でも、自ら考えて動ける方にとって創造的活動ができると思います。学生インターンも歓迎です。英語ができると、とても役に立ちますよ。

取材者のコメント
加藤夏樹 キリマンジャロ山と言えば、大自然が生みだした世界的な遺産ともいえる存在だ。ところが、「世界遺産」に指定されたために起きてしまった、生活を奪われた悲劇。そしてこれまでそこで糧を得ていた者はやむなく指定後も山に入り、「法を犯す」ことになる現実。世界遺産に指定されること=素晴らしいことというのは、一方的な価値観でしかないと痛感した。
団体・プロジェクトの概要
代表者 藤沢俊介
住所 東京都世田谷区弦巻1-28-15サンライトハイツ301
TEL/FAX 03-3439-4847
URL http://polepoleclub.jp/