特定非営利活動法人(NPO法人)　Fathering　Japan（ファザーリング・ジャパン）

この活動について教えて下さい

２００７年４月にＮＰＯ法人として登記されました。多くの父親に子育ての楽しさを伝え、長時間労働を見直しなどの、働き方の改善を提案しています。笑っている父親を増やしたいですね。父親が子供と接する時間を増やすことで、大事なことも語り合える関係づくりをしていき、父親が子育ての楽しさだけではなく、大変さも実感できるようにしていけたらと思っています。女性が活躍する社会を作るためにも、父親が子育てや家事に関わっていくことは極めて大事です。今年３月から「イクボス」プロジェクトを立ち上げ、企業にこれからの働き方を提案しています。

どうしてこの活動をはじめたんですか？

子育ての現場に男性がまだまだ少ないのが現状です。女性たちが悩んでいてもそれが男性に伝わらず、一人で悩んでいます。そういう現状を見て男性にも子育てに関わっていくことで学べることがあると感じました。自分もシングルで３人の子供の父親なのですが、子供の成長過程を父親にも間近で見てほしいと思います。そのことで仕事人間だった人生も変わっていくはずです。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

子供向けのイベントをやっていて、子供たちの笑顔を見ることが嬉しいですね。子供の笑顔を見ると、やりがいを感じます。私自身、オフィスにこもっているより、現場に出ていって子供たちと触れ合うことが楽しい。現場に出ていかないと、感覚が鈍くなるように思います。育児休業を男性が取れる世の中になって、子育ては大変なことだと気づき、父親が意識を変えてくれるといいですね。

今後の夢と目標を教えてください

「イクボス」は今年の大きな柱です。「イクボス」養成講座もこれから立ち上げていきます。また、イクボスをやるだけではダメで、国が進めている地方活性化の政策と同調することが大事です。東京一極集中の働き方から、地方に移っていくことが必要となります。農業・林業などへの関心を高めるためのプロジェクト、「グリーンパパプロジェクト」を推し進め、家庭菜園、ボランティア体験に参加する子育て世代を増やしていきたいです。また父子旅行も企画してみたいですね。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

いま３６０人の会員がいますが、もっと会員を増やしていきたいので、関心のあるパパには是非会員になってほしいと思っています。会員専用のメーリングリストを通じて各地のパパの活動や、いろいろなパパを巡る情報を得ることができます。「イクメン」という言葉に抵抗のある方も多いと思いますが、あまりこだわらずに参加して、パパたちの活動や思いをよく知ってもらえたらと思います。支部がある地域もあるので、コアな地域活動に加わって実践していただけたらうれしいです。この活動を応援したい人なら女性でも誰でもウェルカムです！