みんなで阿蘇の草原を守る!
公益財団法人 阿蘇グリーンストック
活動エリア | 熊本県 |
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ジャンル | 自然保護 |
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財団の代表的な事業となる、市民ボランティアによる阿蘇の草原保全に向けた野焼き・輪地切り(防火帯作り)支援活動は、都市と農村・行政が連携し広大な草原を護るというユニークな活動であり、阿蘇千年の草原の歴史の中でも初めてのことです。今やボランティアなしでは守られない牧野も多く、地元からの期待も大きく、社会的にも大きな反響と評価を得ています。
九州を中心に、全国から都市ボランティアを募り、初心者研修会を義務付け、人手不足や高齢化によって、野焼きや輪地切りの持続が困難な牧野へ野焼き支援や輪地切り(防火帯づくり)活動に派遣しています。
参加牧野(要請牧野)や参加人数は、年々増加しており、これまでに延べ2万人以上の方が野焼き・輪地切り支援活動を行っています。
財団の基本理念(目的)は『阿蘇の緑の大地(草原・森林・農地)を、広く国民共有の生命資産(グリーンストック)と位置付け、農村・都市・企業・行政四者の連携により、後世へ引き継いでいくことを目的とする』です。
阿蘇の環境保全と地域振興を目的として活動していましたが、阿蘇の草原や地元の牧野組合の調査を行った際に、高齢化や過疎化による野焼き作業の人手不足を受けて、都市市民からのボランティアを始めてみることにしました。
1999年、7牧野、110名から始まったこの活動も、昨年度(2013年度)は52牧野、2216名となり、今や年間延べ2000名を越すボランティア活動となっています。数年間野焼きがされず、荒れていた草原がボランティアの支援により美しい草原が再生したとき、地元から感謝の言葉をいただいた時には、大きな喜びを感じます。
地元あっての支援活動になりますので、地元の若手の方々を中心に草原保全に関する勉強会などを行いながら、頑張っている若手農家さんたちを応援していきたいと思います。
また、活動を始めて15年がたち、最初から参加されている野焼き支援ボランティアの方々の高齢化も目立ちはじめています。これから若い方々にもどんどん参加していただき、地元の若い方々と一緒に阿蘇の草原を守っていきたいと思っています。
野焼き支援活動は、危険を伴う活動ですので、毎年行っている初心者研修会を受講していただいた方だけが活動に参加できます。ハラハラドキドキですが、終わった後の爽快感は参加した人にしか味わえません。財団HPの「野ボラの広場」には、先輩リーダーさんからのメッセージもたくさん掲載されています。参加してみたい方はぜひ参考にしてみてください。阿蘇が大好き、自然が大好きな健康な方、ご参加お待ちしています!
取材者のコメント | |
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古川勇樹 | 都市と農村・行政が連携して広大な草原を守り続けて、もう15年。その間に規模もどんどん大きくなっていっているこの団体。ボランティアの方々の高齢化など課題もあるが、きっとこれからも阿蘇の生命資産を守るために躍進し続けるだろう。 |
団体・プロジェクトの概要 | |
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代表者 | 佐藤 義興 |
住所 | 熊本県阿蘇市所小里656-1 阿蘇草原保全活動センター内 |
TEL/FAX | TEL: 0967-32-3500 FAX: 0967-32-3355 |
お問い合せ | green-s@aso.ne.jp |
URL | http://www.asogreenstock.com/ |
主な受賞歴や実績
・第6回環境水俣賞(2000年)
・朝日新聞社・第2回明日への環境賞(2001年4月)
・環境省(環境大臣)から国立公園管理団体全国第1号の指定(2003年12月)
・「みどりの日」自然環境功労者環境大臣表彰受賞(2004年4月29日)
・平成16年度田園自然再生活動コンクール環境省自然環境局長賞受賞(2005年1月)
・オーライ!ニッポン大賞 審査委員会長賞(2006年2月)
・平成18年度 熊本県緑化功労者表彰受賞(2007年1月)
・国土緑化推進機構会長賞受賞(2008年10月)
・熊日賞(2009年6月)
・熊本県農業コンクール 農業貢献賞受賞(2010年2月)
・地域再生大賞特別賞(2011年2月)
・第2回ユネスコ未来遺産運動プロジェクト採択(2011年3月)
・国際ソロプチミスト熊本クラブ賞
平成25年度ソロプチミスト日本財団社会ボランティア賞受賞(2014年6月)
活動詳細はコチラ。
http://www.asogreenstock.com/