特定非営利活動法人　食育推進ネットワーク福岡

この活動について教えて下さい

人は60兆の細胞からできていて、その細胞はとどまることなく、刻々と食べたものによって作り変えられていて、数か月後にはある意味別人になっています。この話をすると驚かれる方が多いのですが、個人の能力についても認識を新たにした方が良いように思います。特に主体性を身につけた個人は社会も未来も変え得る力を持っていると思います。
私達は食べるものの質をちょっと変えるだけのことで、自分の身体も、食べものが育つ環境も、社会も、未来をも変えうる存在だということに一刻も早く気づいてほしいと思って活動しています。具体的には、講師の派遣、遊休農地を利用した農業体験を中心とした参加・体験型のワークショップ、食育祭などを行っています。

どうしてこの活動をはじめたんですか？

福岡では、戦後すぐからいわゆる予防原則に基づいた、持続可能な農業の大切さ、食の大切さに気付いて活動してきた先見性の高い人々がいました。当ネットワークは食育基本法が制定された年をきっかけにその伝統を引き継ぐ必要を感じて発足いたしました。
人も環境も病んでいることが誰の目にも見て取れるようになりましたので、ちょっとエンジンをふかして活動しています。
発起人は歯科医で、もう一人は発足の20数年前から有機野菜や自然食の直販をしていた頑固者でした。
私は発足当初から事務局を受け持っております。
会員は医療従事者、栄養士、料理教室主催者、生産者、飲食業者、流通業者、一般の生活者の方など多様性に富んでいます。

この活動の遣り甲斐や喜びはどんなときに感じますか

発足当初から七年間大規模な食育祭を開催してきました。その折々に、オーガニックについて知って頂けること、オーガニックなつながりが広がることが大きな喜びでした。
最近では大企業や行政とのコラボも実現しております。やはり社会的に評価を頂けることは喜びであり励みです。
私自身は目に見えないものを大切に考えておりますので、関わって下さる方々、またイベントに参加してくださる方々の喜びや安堵感を肌で感じることが出来た時は何ものにも代えがたい喜びがあります。

今後の夢と目標を教えてください

私たちの夢はただひとつ主体的な市民によるおいしい革命です。
講師派遣やワークショップなどの主体的市民へのプログラムと、地域通貨のマルシェ「ゆい市」や食育人交流会などの主体的市民がつながるプログラムで、おいしく楽しく社会と未来を変えられればと考えております。

この活動に参加してみたいと思う人にひと言

地域通貨「タイムダラー」の創始者エドガー・カーン氏は言っています。
「この世の中に役に立たない人はいない」と。
あなたができることを、できる時間に！
当ネットワークはフレックスタイム・ワークシェアリングの実験場です。