里山をよみがえらせ、昆虫たちの棲みかに
特定非営利活動法人 樹木・環境ネットワーク協会
活動エリア | 国内 |
---|
ジャンル | 森林保全・緑化 |
---|
里山を守って次世代に伝えていく組織で、活動は次の3本柱で行っています。(1)森を守る、(2)人を育てる、(3)森と人をつなぐ。この方針に基づき、日本在来植物を使って上野動物園に緑化壁を作りました。また小石川後楽園では空間をきれいにする草取りをしました。木を伐採することによって、花が増えていき、昆虫活動が増えることにより、雑木林が活性化していく。放置された里山を活性化する活動をしているんです。
元は企業の営業をしていたが、目的が見えなくなって悩んでいたので、その企業を飛び出してこの活動に参画しました。町田の里山保全活動から始めました。最初は人材育成から始めて、徐々に手を広げていったんです。1990年代から環境に対する意識が高まってきたころ、企業の中で有志が集まって15年前からグリーセーバー活動を行っています。
環境教育を中心にやっていて子供向けの教育活動が多く、いろいろ教えています。最初は虫をさわれなかった子供が、1日森で暮らすとさわれるようになるんです。そうした子供の変化を見るのが喜びです。本当にいい顔をするんです。そういう子供たちを見て、大人も触発されていくんですよ。自然を実感として感じて欲しいですね。
この協会で働いている人は収入が少なくとも、好きでやっています。仕事のボリュームは多いけど、給与の金額に難があるというのは、こういう団体によくあることです。でも、本当に活動を続けるためにも、そういう人たちが一般企業並みの収入が得られるようにしていきたい。子供を持ちながら働ける仕組み作りや、産休制度も取り入れたい。行政の受注も増やしていくなど、考えていることは多いです。
グリーンセーバーにならないと活動できないわけじゃありません。どんな人でも活動に参加できます。まずは、気楽に参加してもらいたい。また一般の企業でマナーやコミュニケーションの能力を身に付けた人が参加してもらえば、即戦力になる。企業内での職種にはこだわらず、どんな人でも受け入れたい。60代のボランティアとやり取りできる若い力がぜひ必要なので挑戦してほしい。
取材者のコメント | |
---|---|
加藤夏樹 | 森を健康に保つためにも、人手がいる。そんな活動に従事しているのが同団体だ。それでいて、インタビューでは、NPOで働く大変さも伺うことができた。とくに職員の待遇は大きな問題だ。待遇面で安心できるNPOは確かに少ない。しかし、アイディアでそれを乗り切る団体もまた存在している。活動を継続させるためにも、決して疎かににはできない面だ。NPOで働く=成功!となるように、そちらの活動も応援したい! |
団体・プロジェクトの概要 | |
---|---|
代表者 | 【理事長】澁澤 寿一 |
住所 |
東京事務局 〒101-0021 東京都千代田区外神田1-1-5 昌平橋ビル206 大阪事務局 〒576-0033 大阪府交野市私市5丁目17番11号 |
TEL/FAX | 東京事務所[Tel]: 03-6206-9063 大阪事務所[Tel]:072-893-1716 |
URL | http://www.shu.or.jp/ |
主な受賞歴や実績
2013年4月6日 子どもワクワクプロジェクト 「生き物探して江戸城探検!」を主催
2013年4月13日 樹木・環境ネットワーク協会関西エリア活動報告会&巨木ウォッチングを主催
2013年4月20日親子で楽しく森づくりi n多摩動物公園「どんぐり学習会」を主催